#17 兄の障害福祉サービス利用開始の話
2023年、私の1歳上の兄の障害を疑い、手帳取得や障害福祉サービス利用に向けて支援をしました。
兄の特性が実家の家計困窮の一因になり、実家は生活保護受給が決まりました。
生活保護の受給決定で、兄の障害手帳取得やグループホームへの入居など、
福祉サービスにスムーズにつながることができました。
兄の様子や手帳取得申請の様子などは⇓でお話ししています。
兄が利用する福祉サービス
{追記}障害者生活支援センターの計画相談支援
2023年8月。
実家の生活保護受給が決まった後兄の障害手帳取得や今後の生活について、
市の障碍者生活支援センターに行きました。
初回は兄と一緒に対面相談に出かけ、その後は数回、私が電話やメールでやりとりしたり私だけで相談に出かけたりしました。
グループホームの見学の際は車で送迎の上同行してくださいました。
障害福祉サービス受給全般について相談に乗ってくださり、兄の福祉サービス利用計画を立ててくださるのが相談員で、
兄はこの生活支援センターと契約し、担当の相談員が決まりました。
障害者グループホームの見学・体験・本入居
2023年7月、
生活保護受給が決定した際に、実家の借家から退去し、
保護費の家賃基準額に収まる物件への転居や、
兄の障害手帳取得・福祉サービス利用の手続きを進めるように
ケースワーカーから指導がありました。
8月、
市の発達障害者支援センターや障害者支援センターに行き、
兄が入居できるグループホームがあるか相談していました。
兄の希望は、実家から近い土地勘のある地域で住みたいというもの。
相談時点で空室があり実家から近いグループホームを3か所提案してくださり、見学させてもらえるよう調整をお願いしていました。
8月・9月、3か所のホームに兄と見学に出かけました。
①新築でオープンしたばかりのホーム
紹介された3か所の中で1番実家から遠い、兄の行動範囲ではない地域にあるホームでしたが、新築でキレイでした。
提供される食事以外にコーヒーなどの飲み物や洗濯洗剤などの日用品もホーム側ですべて用意されて、利用者が自分で準備しなくていい、
ホームで犬を飼う予定があり散歩などで触れ合いができる、という特徴がありました。
管理者は20ー30代くらいの男性で、親身に対応してくださいました。
体験利用や金銭管理について相談し、ほかのホームの見学後、体験利用を検討して後日改めて連絡することになりました。
②3階建て築古のホーム
見学予定の3か所の中で2番目に実家から近く、兄にもわかる場所にありましたが、古くからの住宅地の中にあり、敷地自体が狭いところに建てられた3階建て住宅で、玄関も居室も共用スペースもかなり狭い印象でした。
空室が出ているのは3階の部屋で、急な階段の上り下りが必要でした。
管理者は40代くらいの女性で、生活支援センターの相談員も同席してホームの説明を受け金銭管理のことなど相談しましたが、
お疲れなのかやや無愛想な対応で、兄とは相性が合わない不安を感じました。
③2階建て築古のホーム
実家から近く、兄の行動範囲の地域にあり、父の入居する老人ホームからも近いところでした。
見学当時定員3名のうち1名しか利用してなく、空室2部屋から希望を出せました。どちらも日当たりがいい2階の部屋でした。
居室も共用スペースも②のホームよりゆとりがあり、階段も上り下りしやすく、古いながらも明るさが感じられました。
管理者は20ー30代の女性で、生活支援センターの相談員も同席して話を伺いました。私の希望通りとはいかないものの金銭管理をお願いできるとのことでした。
見学後ホームを出た後に相談員から「このホームはかなりルールがゆるい」
と何度も言われ、真意が気になったものの、詳しい事情は聴けませんでした。
私の印象では①のホームがとてもよく、今後支援に通うのも楽になる場所にあったので、兄に相談し、体験利用の申し込みをしましたが、
すでに体験利用の先約がありそのまま入居が決まりそうというお話でした。
兄の印象では③のホームが良かったようで、体験利用をしたいことを相談員に伝え日程を調整してもらい、
10月中旬に4泊5日の体験利用をしました。
日中はまだ就労先が決まっていないので実家に戻り、実家の退去に向け不用品の分別などを手伝ってもらいました。
夕方に自転車でホームへもどり、食事や入浴、居室で過ごし、起床後着替えや布団の片づけなどして朝食をとった後、ホームの施錠をして自転車で実家に戻ってくる5日間でした。
利用料は、すでに保護費が支給され私がすべての家計管理をしてやりくりができていたので、実家の家計から出すことができました。
兄は体験利用もして、すっかりこのホームを気に入り、
ホーム側も兄の受け入れを許可してくださいました。
同じころ、障害福祉サービス受給者証が発行されました。
ホーム管理者から、区切り良く11月1日からの本入居を提案され、
生活支援センターの相談員を通して調整が行われ、
無事にグループホーム利用が始まりました。
転居で兄も一人世帯として生活保護の再申請が必要となり、
窓口で手続きをしました。
住所変更に伴う各窓口への手続きも行い、
銀行での手続きも同行して済ませました。
就B事業所の見学・体験・本利用
兄が入居するグループホームでは日中の支援がないので、
日中過ごす場所を探す必要がありました。
生活支援センターの相談員から一般就労や福祉的就労の違いや制度の
説明を受けたうえで、
兄にはB型就労継続支援事業所の通所が合うのではないか、と提案され、
数か所の事業所の情報を教えてくださいました。
その中に、兄のグループホームから徒歩数分の場所にある事業所があったので、まずその事業所の見学に行くことに決め日程調整をお願いしました。
11月中旬、
約束の日に兄と一緒に伺い、作業の様子を見学し説明を受けました。
主に内職作業ですが、コロナ禍で中断したカフェの営業再開も予定されているとのことでした。
兄は特に不満はなかったようで、すでにグループホーム入居をしていて
日中活動場所を早く決めたいこともあり、
この事業所で2日間ほど体験利用した後、
11月下旬には本利用の契約を済ませました。
兄に合った住む場所と活動場所が決まりました。
平日はB型事業所へ通い、
土日は一人でショッピングモールやイベントへ出かけたり、
土日はグループホームの食事提供がないので食事の買い出しに行って
日々の生活をマイペースに過ごせるようになりました。
実家にいたころのように家族の都合や家計の困窮に巻き込まれず、
自分のことだけを考えられ、見守ってくれる支援者が増えたことで、
大きな問題を起こすことなく穏やかに過ごせるようになりました。
グループホーム入居後の兄の様子と兄への支援のかたち
トラブル発生・おやつの用意
2024年5月初旬、ホームの職員から連絡がありました。
「ホームで提供される食事用の食材が無くなることが数回あり、
兄がいるときに発生している、
本人に聞いても認めないが状況的に兄が食べているのではないか」
という内容でした。
(実際のお話では丁寧に配慮した言葉で話してくださいました)
入居の契約時にリビングやキッチンに見守りカメラがあると聞いていたので
確認してもらえるようお願いしましたが、
故障なのか画像の確認ができなかったとのお話でした。
家族としては、
カメラがあると聞いているのに使用できない状況で放置されていたことや、
はっきりとした証拠がないのに兄が疑われるのは悲しかったです。
ただ、兄は実家住まいの頃、
父や妹の分まで食べてしまうことが頻繁にあったので、
兄が盗み食いをしているだろうとも思えてしまうのでした。
兄に話をするとともに、ホームにカメラの設置をお願いし、
兄が本当に盗み食いをしているのか確認できるようにしてほしいこと、
必要なら私が費用を負担します、と強気な態度でお伝えしました。
ホーム側ですぐにカメラの再設置をしてくださり、
私の費用負担はありませんでした。
私から兄に話をしても、やはり本人は否定しました。
実家で兄が人の分まで食べてしまい怒った時も同じような様子だったので、
無意識に欲に任せて行動してしまっているような感じがしました。
原因はおそらくホームや就労先での食事では足りず空腹時間が長いことです。
兄に「勝手にホームの食材を食べないこと」と約束させても、
空腹を感じた時に食べるものがなければ盗み食いしてしまうと思いました。
当時はようやく兄の家計が落ち着き多少の余裕ができたので、
毎日食べられるようにおやつを用意することにしました。
兄はあればあるだけ食べてしまうので、
5種類ほどのお菓子を用意し、ジッパー付き袋に1日分ずつ小分けにし、
1週間分ずつの紙袋に入れて、
近くのアパートで独り暮らしをしている妹に1か月分預け、
1ー2週間分ずつ兄へ渡してもらうようにしました。
実家住まいの時もこの方法でおやつを用意したことがあり、
1日分ずつ分けて用意すると食べすぎが防げました。
手間がかかりますが、兄がホームのルールを守れず退去することになったら
もっと大変になるので、妹にも協力してもらい用意しました。
現在はお菓子の種類をよりヘルシーなものに変えて用意して
1か月分ずつ本人へ渡すというかたちで継続しています。
おやつのほかに、
土日祝日に本人へ渡すようホーム職員へ預けている「食事代」も、
予算をアップして用意し、すぐにホームへ届けました。
高血圧の治療開始・”朝食セット”の用意
ホームで提携している訪問看護を月に1度無料で受けられるのですが、
2024年5月下旬に高血圧の疑いがあり受診を勧められました。
実家住まいの時からのかかりつけ医への受診同行が必要になり、
毎月1回の受診に数回同行し、
受付や医師への相談の仕方、薬局での受付の仕方を
兄へ教えたところ問題なくできるようになったので、
2025年現在は数か月おきに同行しています。
薬が合い症状が安定していて助かっています。
主治医やスタッフの方々、薬局のスタッフの方々にも温かく見守っていただいてありがたいです。
土日祝日にホームで食事が出ないので、本人がスーパーやコンビニで弁当やおにぎり・パンなどを購入して食べています。
小遣い管理の中でレシートをチェックすることができるので
何を食べているか、いつどこの店に行っているのかがわかります。
細かいところは書ききれませんが、
塩分もカロリーも脂質も糖質もすべてオーバーで野菜や乳製品が少ない、
かなり偏った食生活を毎月10日ほど送っていることが分かりました。
高血圧を指摘される前から少しずつ改善できるように
兄に伝えては、レシートをチェックして
また兄に伝えるのを繰り返していました。
それでもまだまだ偏りがあり、妹と一緒にスーパーへ行ってもらい、
ビデオ通話をして「この店ではこれを買おう」と
具体的に説明したところかなり改善はしましたが、
やはり3食を弁当や総菜にすると塩分の取りすぎが防げませんでした。
高血圧の内服治療を始めてからは、
私が1か月分の土日祝日用の朝食セットを用意して、
小遣いを届けるタイミングで本人へ渡しています。
ホームには電子レンジと電気ケトルがあり、
兄には実家に住んでいるときに使い方を教えてマスターしていたので、
電子レンジや熱湯で調理ができ常温保存できるもので主食副食をそろえ、
1食分ずつジッパー付き袋に入れセットしています。
パックごはん、フリーズドライの味噌汁、パウチの野菜おかずと魚の総菜、ゼロカロリーのゼリーといった感じで1食分です。
1か月分となると大量で重く場所も取ります…
塩分を1食2gに収めようと常温保存可能な総菜やレトルトを探しますが、
なかなか見つかりません。
兄のためにスーパーマーケットを渡り歩き、見つけたら多めに買い置きをするようになりました。
金銭管理
グループホームには
療育手帳・障害福祉サービス受給者証・生活保護受給者証・印鑑、
土日祝日などの食事提供がない日の本人の小遣い(1日分ずつ袋詰めしたもの)
を預けました。
この小遣いは毎月1回私が袋分けの作業を済ませてホームへ届け、
必要な日にホームの世話人から本にへ渡してもらい、
1日の終わりに本人からお釣りを回収し保管してもらいます。
毎月私が翌月分の小遣いを届けに行った際に、
前月分のお釣りをまとめて回収
郵便物などの確認
居室の荷物や衣類の入れ替えや整理
を行うのがルーティンになっています。
当初は食事代の他、
散髪代や日用品費も1か月分ずつ袋分けして預けていました。
現在は
食事代と、本人が自室で管理する予備のお金だけホームに預け、
散髪代や本人のお楽しみ用の小遣いは必要な時に
私から兄に直接私お釣りを回収するかたちになりました。
ホームに預ける食事代・自室管理の予備費の他は
私が通帳・カードごと保管し管理しています。
ケースワーカーには許可をもらっていて、
将来的には社会福祉協議会の金銭管理サービスを利用するつもりでいます。
2024年秋ごろ、
入居から1年たち落ち着いたので社会福祉協議会に問い合わせようと
市役所庁舎内の窓口へ行きましたが、
金銭管理サービスについては別のところにある合同庁舎まで本人を連れていく必要があり、
相談受付までかなり待つ状況と聞き、保留にしています。
グループホームによっては、
金銭管理を丸ごとお願いできるところもあるようです。
兄が入居したホームは年齢制限があり、高齢になったら転居しなくてはいけません。
しばらくは私が金銭管理を続け、
私が何らかの事情でできなくなったり、兄の転居が必要になった時に、
あらためて方法を考えようと思っています。
兄も私も50代、老後を考えておきたい年代です。
兄や父・妹のことで夫や子供たちに迷惑をかけたくないので、
私がいなくても兄の生活が不自由なく過ごせるように
私以外の支援サービスを構築することが
兄への支援の最終目標です。
ここまでお話ししたおやつ・朝食セットの用意や金銭管理以外にも
兄への支援はあるので、
別の機会にお伝えできたらと思います。
今後もお読みいただけたら嬉しいです。
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