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AI時代の創作メモ|アルゴリズムにも効くホラー映画の生還法。評価システムに心を壊されない方法(#創作論 #Web小説 #note #エッセイ #ホラー #アルゴリズム #生成AI #画像生成AI)

こんにちは。こんばんは。
普段はラノベを書いている「うら表紙」と申します。

私は大のホラー好きです。

物心ついた頃にはすでに好きで、
怖くて眠れなくなるくせに、
心霊番組や怪談番組、
ロードショーのホラー映画は
必ず見ていたくらいです。

でも、
未だに自分がホラーの何にそんなに惹かれるのか、
その答えは出ていません。

おそらく、
怪異の前では人間が無力な存在であり、
どんなに優れた人物であっても等しく災厄に見舞われる――
その余地を挟まない無慈悲さに、
ある種の「崇高」なものへの憧れや、
ロマンに近い感情を抱いているのだとは思いますが……。

そんなホラー作品で描かれる恐怖の一つに、
「その土地特有の、理解できない不可解な掟」
に飲み込まれていく、
というものがあります。

私の大好物です。
そこに土着の民俗学などが加わると最高に興奮します(笑)

どんなに客観的な正しさを主張しても、
その土地の理(ことわり)の前では無力になってしまう。
その抗えなさに人は恐怖し、
やがて不可解な狂気へと当てられていく。

ふと思ったのですが、
これってSNSや小説プラットフォームと同じでは……?

Web上のプラットフォームには、
運営側が定めた「アルゴリズム」という見えないルールが敷かれています。
これはまさに、そのプラットフォームの「土地の掟」です。

私たちは頭では、
そのアルゴリズムを自分ではコントロールできないと分かっています。

それなのに、
「ビュー数」や「スキの数」という
見えないルールの枠内で足掻き、

いつの間にか
「どうすればこの土地に認めてもらえるか」
ばかりを考えて、心を削られていく。

「アルゴリズム」を崇め奉って恩恵を授かろうとする人。
「アルゴリズム」を祓おうと躍起になって修行する人。
「アルゴリズム」の正体を掴もうとして、とり憑かれてしまう人。

自分の価値を、
全貌が理解できない巨大なシステムに委ねてしまっている状態ですが、

これって因習村の掟に飲み込まれていくホラーの主人公と、
とてもよく似ています。

では、
こうしたホラー作品において、
不可解な怪異や狂気から生還する主人公には、
どのような共通点があるのでしょうか。

ひとつは、「怪異を倒そうとしない」
そしてもう一つは、
「その理(ことわり)を完全に理解しようとしない」です。

怪異を正面から打倒しようと正義感を振りかざす者や、
掟の正体を解き明かそうと深淵を覗き込んだ学者は、
たいてい真っ先に狂気へ呑まれます。

最後まで正気を保って生き残るのは、
その理不尽な存在を「そういうものだ」と受け入れ、
御そうとしたり利用しようとしたりせず、
自分の帰るべき日常という「軸」を手放さなかった人間だけです。

私は、
プラットフォームのアルゴリズムに対しても、
これとまったく同じ向き合い方が必要なのではないかと思っています。

アルゴリズムという怪異の全貌を暴いてハックしようとしたり、
因習村のルールに評価のすべてを委ねて「村の熱心な住人」になってしまえば、
やがて書き手としての自分らしさを失ってしまいます。

数字という不可解な神に魅入られ、
気づけば自分が何を書きたかったのかさえ分からなくなる。

それはまさに、
あっちの世界へ連れていかれるホラーのバッドエンドそのものです。

だからといって、
因習村へ来て独自の自分ルールを振りかざしていても、
村八分になるだけでしょう。

だから、
プラットフォームにおける最低限の「作法」には従う。

けれど、
自分の本当の価値基準や、
創作の源泉という「帰るべき場所」は、
アルゴリズムの支配が及ばない安全な場所へ、
しっかりと隔離しておく。

それが、
この理不尽な市場というホラー空間で、
正気を保ったまま長く書き続けるための、
最も現実的な防衛策なのだと思います。

怪異は伝染します。十分にご注意を。


あとがき:
私はホラーが大好きです。……と、ここでも書いたとおりなのですが、どうしても納得できないことがひとつあります。それは、ホラーとスプラッタを同じカテゴリに入れないでほしいということです。両者には「不快感を伴う」という共通点こそありますが、性質はまったく別物です。人知を超えた存在に追い回される恐怖と、肉体を切り刻まれる恐怖は、体験としても感情としても全然違う。なのに、なぜ同じ棚に並べられてしまうのでしょうか。納得がいきません。ホラーを観ようと思って再生したら、うっかりスプラッタだった…このパターン、本当に萎えるんですよね。勘弁してほしいです。


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