アメリカンオオカミ Future 40 + Watch 10(2026年下半期版 )
数年前から私はXで新年に企業ランキングとやらを発表してきた。
今年の初め私は「5年先の未来に本質的な価値(不可逆的なモートの拡大)を有する企業 40社」というリストを作った。
今年は不可逆モートという言葉を前面に出し、比較的真面目に作ったものの、エンタメ感から完全に脱出できないランキングに過ぎなかった。
なぜならば、ランキングを言語化せず、あえて感覚を残していたからだ。
しかし、この企業ランキングが非常に重要な投資地図になると気付き、半年かけて、ブラッシュアップし、精度の高い地図に作り変えることができた。
問い直すたびに、順位よりも大事なものが分かってきた。なぜその企業を選び、なぜ選ばなかったのかを、同じ基準で説明できるかどうか。
その基準が固まった時点で、これはランキングではなく「フィルター」になった。
30位と40位に、明確な差はなく、所詮は私のさじ加減。しかし、10位と30位の間には、説明できるフィルターがある。
このリストの価値は、40社の並び順ではなく、40社を選んだ理由の方にある。だから今回は、個別銘柄の解説はせず、フィルターを提示し、判定の刻印だけを置く。
必要ならば読み手が深く考えたら良い。
そしてこのランキングは半年ごとに更新することに価値がある。私のフィルターがどう進化していくか後で確認する必要がある。思考やプロセスを公開という規律で直し続けることが目的だ。
迷ったらこの地図に戻る。
【Future 40 】2026年下半期版
■ 目的
Future 40は「現在もっとも優れた企業」を選ぶランキングではない。バリュエーションは加味していないから投資銘柄ランキングでもない。
現在の実証から、5年後も「利益プール」を拡大し続ける可能性が最も高い企業を評価するランキングである。
■ 四つの問い
[第一問]5年後に、この企業は価値創造のボトルネックを握るか。
[第二問]未来の利益プールを、十分な割合で捕捉できるか。(通過するだけでは足りない。細く通り抜けるだけの企業は落ちる)
[第三問]その利益は、他者へ漏れずに維持できる構造を持つか。(供給増・代替・国家・価格競争・オープンソースに崩されないか)
[第四問]その防衛構造は、5年間さらに拡大するか。(深いだけの堀は落ちる。拡大しない堀は落ちる)
ボトルネックを握る → 利益プールが集まる → その利益を防衛する構造を作る → はじめて不可逆モートになる
四問への回答は、現在までに観測された「実証」のみを認める。未実証の物語だけで本表入りはさせない。未来の物語による回答は、その企業をWatchに送る事由であって、本表入りの事由ではない。
1 NVIDIA
2 ASML
3 Alphabet
4 Microsoft
5 TSMC
6 Amazon
7 Synopsys
8 SpaceX
9 Broadcom
10 Cadence
11 Anthropic
12 Meta
13 Intuitive Surgical
14 KLA
15 Visa
16 Huawei
17 OpenAI
18 Apple
19 Palantir
20 ARM
21 RELX
22 Axon
23 Deere
24 Samsara
25 Rubrik
26 Veeva
27 Palo Alto Networks
28 Marvell
29 Tencent
30 Tesla
31 ServiceNow
32 Thomson Reuters
33 Oracle
34 Eli Lilly
35 TempusAI
36 Databricks
37 ByteDance
38 GE Vernova
39 Cloudflare
40 AMD
【Watch 10】昇格条件つき(順位なし・並列)
Future 40 の一歩手前。条件が点灯すれば、四問を通過する構造が出現する企業。
Mastercard
Wolters Kluwer
Vertiv
CrowdStrike
Alibaba
Lam Research
Caterpillar
Samsung
AppLovin
Anduril
このリストで最も時間をかけたのは、入れる作業ではなく、落とす作業だった。
条件が点灯しても、補助金依存や多数競合が残るだけの企業は、Watchにも入らない。
【Bench】Watchの一歩手前。監査は済んでいるが、証拠が形成中・またはFuture 40 銘柄の対抗馬。ここから昇格も、除外への降格もある。
Advantest
Symbotic
SAP
Snowflake
Cohesity
Xometry
Roblox
【除外】四つの問いを満たすことができず、不可逆モートがない企業
Micron / SK Hynix
Intel / Rapidus
Qualcomm / MediaTek
Teradyne
SMIC / Hua Hong
Coherent / Lumentum
Corning / Fujikura
Nebius / CoreWeave
SoftBank
Unitree / Figure AI / Hyundai
FANUC / Yasukawa / Daifuku
Salesforce / Adobe
Zscaler / OKTA / Datadog / Akamai
BYD / Toyota
Uber
Kubota / Komatsu
Boeing / Lockheed Martin / RTX / Rheinmetall
Planet Labs / Rocket Lab
JPMorgan
PayPal / SoFi / Upstart / Root
Novo Nordisk / Hims & Hers Health
IONQ
OKLO
(注意)
※ 本リストは特定銘柄の推奨ではありません。ランキングは企業構造の評価であり、投資判断とは別のレイヤーです。順位が高いことと、いま買うべきことは、まったく別の問題です。
(免責事項) 本執筆内容は、執筆者個人の意思決定の整理及び記録等を目的として公開するものであり、迷い・再考・修正・仮説更新を伴います。また、本執筆によって提供される情報は正確性等を保証するものではございません。つきましては、読者の方々にとって必ずしも適切であるとは限らないことから、投資を行う際は、株式への投資は大きなリスクを伴うものであることをご認識の上、ご自身の判断と責任の基で投資をされるようお願いします。なお、いかなる金融商品や個別株への投資勧誘や投資手法を推奨するものではありません。
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