JR盲腸線を青春18きっぷで攻略する<中日本編>
はじめに
前回は、九州・四国・中国・近畿地方のJR盲腸線を辿ったが、今回は中部・北陸・関東・甲信地方の攻略方法を解説していきたい。<西日本編>は下記を参照。
名松線 伊勢奥津駅から名張駅へ
伊勢奥津駅から名張駅に移動するには、一旦奈良県を経由する必要がある。三重県境には路線バスが走っていないため、奈良県道の駅伊勢本街道御杖近くにある敷津バス停まで6㎞、1時間15分ほど西へ徒歩移動する。1日6本1時間弱の乗車1,090円で近鉄大阪線名張駅西口に到着する。

越美北線 九頭竜湖駅から北濃駅へ
今回の盲腸線の旅で最難関となるのが、越美北線からの乗り継ぎである。残念ながらこの区間を直接結ぶ路線バスは存在しない。このため、福井・岐阜県境付近は徒歩で移動しなければならない。越美北線九頭竜湖駅からは1時間前(朝の時間帯は前日)まで予約制の、大野市営バス200円で前坂家族旅行村バス停まで乗車する。
ここから約8㎞2時間弱の徒歩行程を経て、白鳥交通デマンドバス下在所バス停から乗車30分310円で長良川鉄道北濃駅に漸く到着する。なおこちらのバスも昼の便は予約制であり、かつ1日3便しかないため注意が必要である。
氷見線 氷見駅から七尾駅 ⇔ 七尾線 和倉温泉駅から氷見駅
駅前からは加越能バスを利用する。直通する路線は無いため、市境近くの脇バス停で一度乗り換える必要がある。当バス停までは1日平日11便・土休日8便29分の乗車で400円、乗り換えて七尾線七尾駅前までは1日平日6便・土休日5便36分の乗車で780円となる。
高岡駅発着の特急バス「わくライナー」を利用すれば、ひみ番屋街から和七尾線倉温泉駅前まで乗車できる(約1時間800円)が、土日月の変則運転でありかつ1日2往復しかない。また氷見線氷見駅は止まらないため、駅からひみ番屋街バス停まで市街地周遊バス100円で移動する必要がある。駅から徒歩だと約2㎞25分程度あれば着くであろう。

城端線 城端駅から高山駅へ
駅前からは加越能バスを利用する。こちらも直通する路線は無いため、観光地である白川郷バス停で一度乗り換える必要がある。1日5便で1時間15分の乗車1,750円である。白川郷からは濃飛バスに乗車、1日19便で50分の乗車2,800円である。到着は高山濃飛バスセンターとなるが、高山本線高山駅はすぐ隣にある。
※これによって敦賀~越前花堂~九頭竜湖~北濃~美濃太田~高山~富山~高岡~氷見~和倉温泉~津幡~高岡~城端~高山~美濃太田間の盲腸線めぐり周遊ルートの完成である。北陸新幹線の開業によってばらばらに分断されたJR盲腸線たちであるが、北陸3県にあっては非常に効率よく回れるのではないだろうか。特に太字の区間は高岡駅を中心に8の字となっており、上記の順路に限らず電車やバス及び観光時間に合わせて複数のルートが考えられるであろう。
武豊線 武豊駅から知多武豊駅・常滑駅へ
武豊町内にはJR駅と名鉄駅が存在するが、隣接して直接乗り換えが出来る位置にはなく約600m程離れている。このため8分ほど歩いての移動とはなるが、名鉄河和線知多武豊駅を利用することが可能である。
また、知多武豊駅前から常滑町コミュニティーバスのグルーン武豊線を利用すると、約30分の乗車で名鉄空港線常滑駅に移動できる。1日7便だが無料なので非常にありがたい。中部国際空港利用時には有効であろう。

伊東線 伊東駅から修善寺駅へ
伊東駅は伊豆急行と連絡しているが、乗り継ぐ他のJR路線方向とは異なるため利用できない。このためバス乗り継ぎの別ルートとしては、伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅を目指すこととなる。こちらは東海自動車の路線バスを利用する。1日6便約1時間の乗車で1,360円である。
久留里線 上総亀山駅から安房鴨川駅へ
駅前にはバス停は無いが、南西方向に500m徒歩7分ほどで亀山・藤林大橋バス停に着く。ここから日東交通と中央バスが共同運行する、1日9往復の特急バス「カーピナ号」を利用することが出来る。外房線安房鴨川駅西口まで乗車23分840円での移動である。

水郡支線 常陸太田駅から大甕・常陸大子駅へ
茨城交通の路線バスを利用することによって、常磐線および水郡線の2方面への乗り継ぎが可能となる。直通可能なのは大甕駅で平日14便・土休日13便と本数も多く(逆方向へは平日11便・土休日8便)、乗車32分630円で移動が可能である。
一方、常陸大子駅へは途中馬次入口バス停での乗り継ぎが必要となるが到達可能だ。馬次入口までは平日8.5往復・土休日3往復で乗車約1時間510円、馬次入口からは平日4.5往復・土曜日2往復で乗車約40分910円とこちらは日曜日の運行がないため注意が必要である。
烏山線 烏山駅から常陸大宮駅へ
県境を越えて運行するローカル路線バスは多くは無いが、栃木と茨城の間には唯一存在する路線がある。那須烏山市営バスがそれであり、茨城県道の駅みわ前を経由し高部車庫まで運行している。乗り継ぎとなる道の駅みわ前まで乗車約30分、平日4往復・土休日3往復610円である。水郡線常陸大宮駅までは茨城交通の路線バス1日3往復200円が運行し、こちらは乗り継ぎとなるバス停を道の駅北斗星と命名している。

日光線 日光駅から間藤駅へ
観光地日光を結ぶ路線はいくつかあるが、わたらせ渓谷鉄道と連絡しているのが日光交通である。始発駅となる間藤まで1日6往復約35分の乗車1,150円である。
信越本線 横川駅から軽井沢駅 ⇔ 吾妻線 長野原草津口・万座鹿沢口駅から軽井沢駅へ
しなの鉄道の起点駅となる軽井沢駅へは、路線バスを乗り継いで信越本線と吾妻線からのアクセスが可能である。横川駅からはJRバスが運行しており、こちらは時刻表上に信越本線列車との連絡時刻が併記されているので比較的に多くの旅客が利用しているであろう。但し青春18きっぷは使用できないので注意が必要である。34分の乗車で520円である。
吾妻線からは2駅からのアクセスと3ルートが選択できる。長野原草津口駅からは①北軽井沢と②草津温泉で乗り継ぐルート、および③万座・鹿沢口駅と軽井沢駅を直接連絡するルートである。以下に路線概要を記載しておく。
①長野原草津口⇔北軽井沢(草軽交通)1日3往復、乗車35分、880円
北軽井沢⇔軽井沢北口(草軽交通)北軽井沢から12便・軽井沢から10便、乗車40分、1,210円
②長野原草津口⇔草津温泉バスターミナル(JRバス)長野原草津口から平日19便・土休日20便、草津温泉BTから平日15便・土休日16便、乗車30分、710円
草津温泉バスターミナル⇔軽井沢駅北口(草軽交通)草津温泉BTから9便、軽井沢から7便、乗車1時間20分、2,240円
③万座・鹿沢口⇔軽井沢(西武観光バス)万座・鹿沢口から平日2便・土休日3便、軽井沢から平日1便・土休日2便、乗車1時間10分、1,870円

※これによって水戸~大甕~常陸太田~上菅谷~常陸大宮~烏山~日光~間藤~桐生~新前橋~高崎~横川~軽井沢~万座・鹿沢口~渋川間の北関東JR盲腸線めぐり大周遊ルートの完成である。いずれの盲腸線も後戻りすることなく移動が可能である。途中に著名な観光地が点在しているので、旅行内容も充実するであろう。太字の区間では電車やバス及び観光時間に合わせて逆回りルートも選択可能である。
次の最終回は、越後・東北・北海道の盲腸線めぐりである。
※画像資料:photolibrary フォトライブラリー
※地図画像:NAVITIME ナビタイム、yahoo地図
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