|ロッケ育成記|「脳性麻痺」は幅広い。こんなに広いって、誰が知ってた?
今日は、脳性麻痺や自閉症といった言葉の“幅”があまりに広い…という話をしたいと思います。
先日、下の子のママ友に、上の子のことを「うちの上の子は、脳性麻痺でね」と伝えました。そのママ友とは、いつかは話しておきたいと思っていた相手だったので、私の中では「今かな」と思ったタイミングでした。
すると、案の定というか、言葉を詰まらせたような感じで黙られてしまって。もちろん当然ですよね。急に聞いたら、どう反応していいか分からないと思う。
でも、後日そのママとランチをしたとき、こんなふうに言われました。
「あの後、実は『脳性麻痺って何!?』ってなって、調べちゃった」
その言葉が、私はすごく心地よかったんです。
私もその場で上手に説明できたわけじゃなかったし、何より、その“まっすぐさ”がありがたかった。
「この人とママ友になれてよかったな」って、本気で思ったくらいです。
障害を持っている親族や友達が身近にいないと、「脳性麻痺」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、たぶん──とても重度で、寝たきりの状態の人じゃないでしょうか。
でも実際には、この言葉の幅はとんでもなく広い。
たとえば「うちの子、ハーフ」と聞いたとき、その子のことを知らなければ、多くの人はなんとなく「アメリカ人とのハーフかな?」みたいに想像すると思います。
でも現実には、韓国人とのハーフもいれば、聞いたことのない国のルーツを持つ子もいて、本当にいろいろ。
子どもの数だけ“ハーフの種類”があるように、脳性麻痺も、子どもの数だけ形がある。生まれたときの状態も、その後の経過も、まったく違います。
だから私は最近、「脳性麻痺」という言葉にはフレームがあるようで、ないのかもしれない、と感じています。
結局、親が自分の言葉で説明するしかないんですよね。
たとえば(知的面について)どれくらいの理解度なのか、(身体面について)歩行がどれくらい可能なのか。そういう“我が家の言葉”で、伝えるしかない。
でもそれって、よく考えたら健常の子でも同じで。「その子ってどんな子?」って聞かれたときに、「すごくやんちゃ」「すごくおとなしい」って、ざっくり説明するのと、もしかしたら似てるのかもしれません。
「脳性麻痺って言ったら、なんとなく空気読んで」って思ってたのは、実は私の方だったのかも。そんなふうに思ったりもします。
そしてもうひとつ。
この言葉「脳性麻痺」自体が、親にとって簡単に受け入れられるものじゃない、ということ。
身障手帳を持つときと同じように、その言葉はどこか“重い”。
通院先の先生も、私が「うちの子は脳性麻痺なんですよね?」と聞いたとき、言葉を濁されていました。というか、先生から「あなたのお子さんは脳性麻痺です」とはっきり言われたことは、一度もありません。
当時の私は、「なんで脳性麻痺なのに、すぐにそう言ってくれないんだろう」「なんでカテゴリーを教えてもらえないんだろう」と、ずっとモヤモヤしていました。
でも今思うんです。それはきっと、その先生の優しさだったんだろうな、と。その言葉を“理解してしまったとき”の衝撃を、先生も分かっていたのかもしれません。
そして、その言葉の重みを、親が少しずつ受け止めていけるように。
あの頃の私は分からなかったけど、今ならそう思えます。
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