💰「その買い物、本当に“自分の幸せ”のためですか?」――『アート・オブ・スペンディングマネー』が教える“最低最悪なお金の使い方”
人生の後半に差しかかり、
「これからのお金の使い方」をあらためて考えたいと
思うようになりました。
そこで手に取ったのが『アート・オブ・スペンディングマネー』です。
本書は、
「どう増やすか」ではなく、「どう使うか」に焦点を当てた一冊です。
節約や投資のテクニックだけではなく、
「限りある人生の中で、お金をどう使えば後悔なく生きられるのか」
を深く考えさせてくれます。
今回は、序章②「最低最悪なお金の使い方」について、
印象に残ったポイントをまとめてみたいと思います。
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■「最低最悪のお金の使い方」は存在する
本書では、
「お金の使い方に唯一の正解はない」
と繰り返し語られます。
しかしその一方で、
「高い確率で人を不幸にする使い方は存在する」
とも指摘されています。
それが、この「最低最悪なお金の使い方」というテーマです。
著者は、
・見栄のための支出
・他人との比較から生まれる支出
・将来の自分を苦しめる支出 などを、
人生をじわじわ蝕んでいく危険なパターンとして挙げています。
この章は、本書後半に登場する「惨めになるお金の使い方」へとつながる、“序章版の警告” のような役割を持っているように感じました。
■1.見栄やステータスのためにお金を使う
著者が特に危険視しているのが、
「他人からどう見られるか」
を基準にしたお金の使い方です。
たとえば、
・高級車
・ブランド品
・背伸びした住宅
・見栄のための外食や旅行
などの “ステータス消費” です。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
本当に自分が心から望んでいるなら、
価値のある支出になることもあります。
しかし問題なのは、
「誰かと比較して欲しくなった」
という動機です。
こうした支出は、満足感が長続きしにくい。
なぜなら、人はすぐに “慣れてしまう” からです。
さらに比較には終わりがありません。
もっと上の人が現れ、
もっと良いモノが欲しくなり、
生活コストもどんどん上がっていく。
その結果、本書で繰り返し登場する、
「収入 < 期待 = 不幸」
という状態に陥りやすくなるのです。
■2.「何を買うか」より、「何を買わないか」
この章で特に印象的だったのは、
「お金の使い方が上手な人は、
“何を買うか” より、“何を買わないか” を知っている」
という考え方です。
私たちはつい、
「何を買えば幸せになれるか」
を考えがちです。
しかし本当に大切なのは、
・自分にとって必要ないもの
・満足度が低い支出
・惰性で続けている支出
を見極めることなのかもしれません。
“なんとなく” 続けている支出が増えるほど、
・お金
・時間
・心の余裕
が少しずつ削られていきます。
そして、本当に大切なこと――
・経験
・自由
・人間関係
・健康
・学び
に使える余力がなくなってしまう。
この視点は、とても考えさせられました。
■3.未来の自由を失うお金の使い方
本書では、
「お金とは、自由の引換券である」
という考え方も語られています。
だからこそ、
・無理なローン
・リボ払い
・見栄のための借金
・維持費の高すぎる生活
は、「未来の自由」を削る行為だと説明されています。
短期的な快楽のために、将来の選択肢を失っていく。
それは、
「今の自分が、未来の自分を苦しめる」
ということでもあります。
序章では、「経済的自立の15段階」という考え方にも触れられていますが、こうした支出は、“お金に支配される側” へ落ちていく典型例
として描かれています。
お金は、本来「自由に生きるための道具」のはずなのに、
使い方によっては、逆に人生を縛る鎖にもなってしまうのだと感じました。
■「避けるべき方向」が見えると、お金との向き合い方が変わる
この章では、「絶対の正解」は示されません。
しかし、
「この方向へ行くと、不幸になりやすい」
というラインは、はっきり示されています。
そのうえで著者は、
・他人の目ではなく、自分の価値観を基準にする
・ステータスより、満足度や実用性を大切にする
・未来の自由や後悔も含めて支出を考える
という軸を提案しています。
つまり、お金は単なる “消費の道具” ではなく、
「人生の質をデザインするための道具」
なのだということです。
■まとめ
――「その支出は、自分を自由にするか?」
この章を読んで、あらためて考えさせられたのは、
「そのお金の使い方は、自分を自由にしてくれるか?」
という問いでした。
一瞬の見栄や比較のために使うお金は、
あとから心を苦しくすることがあります。
一方で、
・自分らしく生きるため
・心が穏やかになるため
・大切な人との時間を守るため
に使うお金は、人生を静かに豊かにしてくれるのかもしれません。
『アート・オブ・スペンディングマネー』の
「最低最悪なお金の使い方」は、「何に使うか」だけでなく、
「何に使わないか」の大切さを教えてくれるパートでした。
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