半年待って当選したロレックス来店予約。私が欲しくなったのは時計ではなく、この体験だった。
夫が半年前から申し込み続けていたロレックスの来店予約。
狙っていたのはデイトナとGMTマスターⅡ。
ロレックスに詳しい人なら分かると思うのですが、今回当選したのは「デイトナ・GMTマスターⅡの案内がある来店予約枠」。
当たるまでに1年くらいかかるとも言われており、半年で当たるのはかなり運が良かったそうだ。
私は時計に詳しくありません。
ロレックスと聞いて思い浮かぶのは、「高級時計」ということくらい。
でも、ひとつだけ前から好きだったものがあります。
ロレックスの、あの深くて鮮やかな緑色です。
だから今回一番楽しみにしていたのは、時計ではなく「ラグジュアリーブランドはどんな接客をするんだろう」ということでした。
実は数週間前、同じ建物上の階のゲランでエステを受けた帰りに、1階のロレックスを眺めていました。
実はその日、初めてゲランのエステも体験していました。
「ラグジュアリーブランドの接客って、ここまで違うんだ」と驚いた出来事だったので、こちらも別の記事にまとめています。
ガラス越しに見える店内はとても素敵で、「いつか入ってみたいな」と思っていた場所。
今回は、その扉をお客さんとして堂々と開けられることが少し嬉しかったのです。
当日は夫と松屋銀座で待ち合わせをして時間ぴったりに来店。
ラグジュアリーブランドなので、店内はもっと静まり返っているのかと思っていましたが、
意外にもお客様が多く、明るく賑やかな雰囲気でした。
入ってすぐの受付では申し込みメールの確認と本人確認。
「今日はどなたがお探しですか?」
と質問されている夫を横目に、隣で私はワクワクと店内を見渡していました。
これが、
入ってみたかった店内か…
綺麗だなぁ…
と緊張もあり、ぼーっと眺めていると
「奥様もご覧になりますか?」
と聞かれていました。
私は質問されたことにも気が付かず、夫が「はい」と返事をしました。
この一言から、想像もしなかった体験が始まります。
案内には必ず1人のスタッフさんがついてくれます。
まず案内されたのは一階。
展示されているモデルの説明を受けながら店内を歩きます。
時計屋さんなので当たり前ではあるのですが、
至る所に高級時計がたくさん。
そして、ロレックスのブランドカラーの『深くて鮮やかな緑色』が目に入ります。
あの色、好きだなぁ。
壁に時計が何本も飾られており、背景の緑色に何度も目が奪われました。
あの色、本当に理想の好きな緑色なんだよなぁ。
ピアスとか、毎日身につけたい色だなぁ
などと考えながら、スタッフさんの後ろについていきます。
店内の1階にデジタルサイネージのブースがありました。
おしゃれ!こんなのもあるの!?
さすがはロレックス!!
というのが感想です。

とスタッフさんに言っていただいたので
お言葉に甘えてパシャリ。
続いて、店内のエレベーターに乗って3階へ
その時、最初に思ったことがあります。
「広い。」
でも後から考えると、不思議なんです。
ゲランの店舗と同じ建物の中にあるので、面積はそこまで大きく変わらないはず。
それなのに、ロレックスは何倍も広く感じました。
理由はすぐに分かりました。
店内の至るところに鏡が配置され、視線が自然と奥へ抜けるように設計されているんです。
空間の使い方が本当に美しい。
そして、銀座の通りを見下ろせる、深いグリーンで統一された応接スペースまでありました。
私はあの空間がとても好きでした。
だって好きだなぁと最初から目が奪われているあの緑色に囲まれているから。
ソファや絨毯、壁の色味まで統一されていて、「こんな部屋が家にあったら素敵だな」と思ってしまうほど。
夫が「ここはどんな時に使うんですか?」
と聞くと、
「実はあまり使わないんですよ。緊張しちゃいますから。」
と担当さんが笑いながら話してくださいました。
その一言で、一気に緊張がほぐれました。
正直に言うと、私は少し身構えていました。
SNSでは「ロレックスの店員さんは怖い」「冷たい」という話を目にすることがあったからです。
でも実際は全く違いました。
担当してくださった方はとても話しやすく、こちらの緊張を解くように自然に会話をしてくださる方でした。
初めて来たこと。
夫は憧れのブランドの時計を買いに来たこと。
そして、特に、私は時計に詳しくないこと。
そんなことも正直に話すと、一つひとつ丁寧に説明してくださいました。
2階の案内席へ移動すると、そこもまた素敵な空間でした。
接客ブースごとにテーマが設定されていて、私たちの席はヨットがモチーフ。
そして2階にはなんとバーカウンターまでありました。
席に案内されると、
「お飲み物はいかがされますか?」と
たくさんのメニューがありました。
まさかドリンクまでいただけるとは思っておらず、緊張していた私はどうしようと悩んでしまいました。
夫はノンアルコールのカクテル。
私はパッと目に入った温かいレモネード。
スタッフさんによかったらと勧められてチョコレートもいただきました。

高級ホテルのラウンジに来たような時間でした。
アンケートを書きながら、担当さんから質問されます。
「どのようなモデルをお探しですか?」
緊張しながらも夫は希望モデルについて説明していました。
ほしいと思った理由も伝わるように、希望モデルが見せてもらえるようにと頑張って伝えていたと思います。
そして突然、
「奥様はどうですか?」
と聞かれます。
完全に予想外でした。
私は時計の知識がほとんどありません。
夫の記念すべき一本めの買い物だし、面白そうだからついていこ、くらいのノリで来ています。
だから正直に答えました。
「ロレックスの緑色が好きです。」
壁にかかっているようなあの緑色がとても好きなんです と。
モデル名ではありません。
文字盤の色です。
今思えば、かなりざっくりした答えだったと思います。
私自身そんなに嘘をつくのが得意ではないので、思ったことを正直に伝えました。
私は好き嫌いが顔に出るタイプです。
よほど、緑色が好きなことが伝わったんだと思います。
それでも担当さんは嫌な顔一つせず、笑顔で、
「わかりました。ご希望に近いものを探してきますね」と
夫用に最初の3本。
私用に3本。
まず見せてくれた。
鏡をみながら試着。
夫は念願叶って来店できて嬉しそうな、腕に高いものをつけている緊張感のような面持ちで試着していました。
第一希望ドンピシャではなかったけれど、見たかったデイトナとGMTマスターⅡを見せてもらっていた。
こられてよかったなと横にいた私はしみじみ思いました。
スタッフさんも
「ご希望のモデルは人気でご用意が難しく、ご提案できなくて申し訳ないが、ご主人の服装が全身黒のシンプルコーデだったので、これなら似合うかなと思って持ってきました」と言っていた。
その流れで、奥様もどうぞと言われて
それならとつけてみた。
スタッフさんから、
「奥様は緑色がお好きとおっしゃっていたので、メンズモデルではありますが、女性でも身につけられるもの2種類サイズ違いと、女性に人気のあるモデルをお持ちしました」
今つけてるのはApple Watchだけど、これは重い。
でも文字盤の緑色、本当に綺麗だな…と見惚れました。
その段階で、まずいかがですか?と確認されました。
夫は私にどう思った?と聞いてきたので、
「こっちのほうが、似合うと思う。
でも、私がプレゼントした緑色のスーツには私が試着した緑色の文字盤がにあうんじゃないかな?」
と正直に伝えました。
それを聞いていたスタッフさんが、
「(私向けに)提案したものは女性もつけられる小さめのメンズモデルなので、体格がいい旦那様には小さく感じると思います。」
と言っていた。
ちょっぴり残念、と思いながら
せっかくなら、ちゃんとした場面でつけられるものがいいし、プレゼントしたオーダースーツの緑色のスーツに似合うものがいいんじゃないかな
とあれこれ話していたところ、
「スーツはどんな緑色なんですか?」
と聞かれ
「スタッフさんの着用しているネクタイの色です。」
そう答えた瞬間、担当さんも「ああ、この色ですね」と笑ってくださった。
好きな色がちゃんと伝わった気がして、少し嬉しかった。
一旦下がったスタッフさんが
「さらにご提案できるよう探してきます。」
と席をしばらく外していたところ、
別のスタッフさんがロレックスの雑誌を持ってきてくださり、
暇そうにしている私達にスタッフさん自らが中身について説明してくれた。
歴史が深いなぁと勉強になりました。
それでもやはり私の目に留まるのは、
ロレックスの鮮やかな緑色の文字盤の時計達でした。
しばらくして、
「もっとお似合いになると思います」とさらに2本。
最初に見せてもらったのは
鮮やかな緑色の盤面のホワイトゴールドのGMTマスターⅡ
私は自分が提案されたものよりも、これがかっこいいと目が釘付けになってしまいました。
夫と2人で
「これかっこいいね。」「素敵。」
「仕事でも問題なさそうならこれがいいんじゃない?私はこれが好き」
と話していたところ、お値段を見て、驚愕。
気軽に買ったらと言える値段じゃなかった。
ホップ・ステップ・ジャンプ。
ジャンプくらいの値段だった。
さすがの買う気の夫でも厳しいだろう。
値段がもう少しお手頃価格なら、買ったほうがいいと背中を突き落とす勢いで説得しますが、
この値段では、夫が気に入って本当に欲しいけど値段で迷うならそっと背中を押してあげよう。
そっと心の中で決意だけして様子を見守った。
最後に見せてもらったのは、これまたかっこいいデイトナのモデル
これならどんな服にでもあうね!すてきだね!
と話していたところ、お値段がまた驚愕。
今日一最高額でした。
しかも、担当さんはただ並べるだけではありません。
私たちの会話を聞きながら、
「こちらもお好きかもしれません。」
「普段のお洋服ならこちらも似合いそうですね。」
そんなふうに提案してくださるんです。
もちろん、本当の意図は担当さんしか分かりません。
でも私は、私たち夫婦の雰囲気や会話、服装まで見ながら提案してくださっているように感じました。
その接客がとても印象的でした。
夫はようやく当たった来店予約だったので、本気で購入を考えていました。
でも、一番欲しかったモデルはありませんでした。
(かなり人気で、なかなか入ってこないと言っていました)
その代わり、デイトナやGMTマスターⅡを実際に見て、着けて、比較することができたのは貴重な体験でした。
担当さんも押し売りは一切しません。
「今日は当選して本当にラッキーでしたね。」
そんな言葉をかけてくださり、最後まで心地よい時間を過ごすことができました。
気付けば滞在時間は約2時間。
あっという間でした。
結局、その日は購入しませんでした。
夫の希望モデルは出会えず、私も予算的に現実的ではありません。
スタッフさんに
「こんなにもたくさん見させていただきありがとうございました。こんなに並べていただいたのに、購入できなくて申し訳ない」
と夫は言っていました。
スタッフさんもこんなにお出しできるのはなかなかないと言っていたからこそ、
頑張って持ってきてくれたのがわかったから夫はとても申し訳なさそうでした。
「迷わずに買えるくらい稼げるようにならないとね」
夫にとって少しでも次の目標になればいいなと私は思いました。
スタッフさんはちょっぴり残念そうだったけれど、
「ではまた半年後の年末ぐらいですかね?お待ちしております。
次回はぜひ奥様も予約申し込みしてみてください。好きなモデルをおっしゃっていただけると私ももっと提案できます。」
とにこやかにお見送りしてくれた。
帰り道、
「面白かったね。」
「面白かった。」
夫婦で何度もそう話しました。
時計は買えませんでした。
一番欲しかったモデルにも出会えませんでした。
それでも、「また行きたいね」と思えた。
次は私も来店予約を申し込もうと思います。
正直、時計の名前はまだよく分かりません。
でも、あの緑色だけは忘れられません。
店内で見た壁の色も、文字盤の色も、応接室の色も。
あの日、一番目に焼き付いたのはロレックスの緑でした。
次は、あの緑色の名前くらいは覚えてから行こうと思います。
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今回のロレックスと同じ建物で体験した、ゲランのエステについても記事を書いています。
時計ではなく「美」を扱うブランドですが、こちらも空間や接客に感動した体験でした。
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私にとって初めてのラグジュアリーブランドとの出会いです。
銀座は私にとって少し背伸びした街だけど、
たくさんの出会いがあるから面白いです。
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