歯医者が好きだった頃の自分に憑依したら、ソワソワゼロで行けた【パニック障害】
「脳は思ったよりもアホだ」という言葉を、どこかで聞いたことがあります。
実際は起きていないのに、想像していたらそれが現実だと脳が錯覚する。「脳は想像と現実の区別がつきにくい」ということだそうです。
これ、パニック対策に使えるのではと思って、先日歯医者で実験してみました。
そうしたら、初めてソワソワせずに過ごすことができました。
終わった後、すごい喜んだかと言えばそうではなく、「この怖くない感覚が普通だったよな」と冷静でした。
普通にできすぎて一喜一憂していない。この自然な状態の延長に「寛解」があるんだろうなと思いました。
一週間経ってこれを書いていますが、私にとっては普通にすごいことでした。
一度うまくいっただけなのですが、忘れないうちに書いておこうと思います。
昔の自分に憑依する
昔、実家の近くにロッジ風の新しい歯医者さんができました。あまりにも見た目が素敵で、それまで通っていた歯医者さんをやめて、そちらに変えることにしました。
当時の私は歯医者が割と好きで、椅子に横になると眠くなるくらいリラックスしていました。
「うがいしてください」と椅子を起こされるのすら、もういいですそのままやってください、と思うくらいでした。リラックスを妨げないでほしいと。
パニック障害になってから、歯医者は私の最大ミッションのひとつになりました。毎回冷や汗をかきながら嫌々行っています。
先週ちょうど4ヶ月に一度のクリーニングの日でした。
そこで、当時好きだった歯医者のイメージを鮮明に思い出してみました。
山小屋の外観、ちょっとワクワクした感覚、あの時の「心地いいな、リラックスできるな」という気持ちで頭をいっぱいにして向かいました。
ちなみに今通っている所は、雑居ビルが立ち並ぶ一角の3階で、山小屋とは程遠い都会の真ん中にあります。
一応、最低限の対策はいつも通り万全に、頓服薬は事前に飲む。空腹で行く(胃のムカムカを起こさせないため)。電車でなくバイクで行く。暑さ対策。着いたらいつもの歯科衛生士さんと軽く会話(意識を不安に向けない)。
いろんな手を尽くしても毎回歯医者ではドキドキしていました。
でも今回は、ドキドキ、ソワソワが起こらない。いつも爪モミや呼吸法をして椅子の上で過ごしていたのに、一度もやりませんでした。
そしてあっという間に最後まで過ごせました。今日はやけに時間が短かったと感じましたが、時計を確認したらいつも通りでした。
今までの対策との違い
これまでの自分のパニック対策は、「不安が来たら戦う」武器のようなものでした。武器をたくさん抱えて戦闘態勢の状態です。
でも今回のワザは、武器を持っていません。武器が必要無かった当時の自分にひたすらなりきります。
脳は今も昔も同じ私の頭の中なので、そーっとだますつもりで、あの頃の自分に憑依する。
「怖くないよ」とか「不安が来てもそのままでいい」という意識ではなく、「今日もあの時の心地いい歯医者に来た」と妄想します。
そうしたらなんだかうまくいったんです。
先日カウンセリングでこの話を心理士さんにしてみました。
すると心理士さんから「なかなか人はそこまで想像に入り込めないから、才能かもしれない」と言われました。
そんな才能あるのか?ぜひ誰かにも試してもらいたい。そして私だけの特別な才能なんかじゃなく、誰にでもできることだったら嬉しいです。
そもそも歯医者でワクワクしたことなんて、普通は無いですかね。それでも「綺麗にしてもらってすっきりした」とか、怖くなかったときの良かった記憶があれば活用できないかな?と思ったりしています。
ワクワクした思い出は財産
歯医者での成功体験を、今度は苦手な夏にも応用してみました。
最近の夏は暑さがトリガーになって、体調不良から不安を引き起こしやすく、すっかり苦手になっていました。暑いというより、怖いに近い。
でも昔は夏が大好きだったんです。「夏休み」と聞くとワクワクしたことありませんか?あの感じです。
友達が海までドライブに連れていってくれた夏がありました。
車から見えるキラキラした海、暑かったけれど風が気持ちよくて、肌がべたつく~とだんだん不快になり、ご飯屋さんへ移動してパスタを食べました。
たぶん25年くらい前の話です、古いな。それなのに、そのワクワクした瞬間がはっきりと頭に浮かびます。
その記憶を鮮明に呼び起こして、暑い日に外を歩いてみました。すると「そうそう、夏ってこういう暑さだよね!」と、ネガティブな感情が薄れたんです。
歯医者に続き、この話も一緒に心理士さんに伝えたら、「思い出が立派な財産になっているんですね」と言われました。
当時のワクワクした思い出が、時を経て自分を助けてくれている。
生きてるってすごい。うまく言えないけれど、思い出に助けられました。
「ワクワクした瞬間」に味を占めた私は、過去どんなワクワクがあったかなと近頃よく考えています。
すると先日、フォローさせてもらっているせなさんが、面白い企画をされていました。
こちらからお題を提示したらエッセイを書いてくださる。いつも心を動かされるせなさんに、「ワクワクした瞬間」のエピソードを聞いてみたい!
お願いしたら、すぐに書いてくださりました。急なお題にも関わらず、とっても心が温まるお話をいただきました。すごい・・・。
エッセイは直接せなさんの投稿を見ていただきたいのですが、「苦手な冬が、ワクワクした瞬間のおかげで楽しみに変わった」というお話をしてくださいました。(せなさん、ありがとうございます!)
私の夏の件と少し似ているようで嬉しくなりました。
やっぱりワクワクには、嫌な気持ちを上書きする力があるんだなとあらためて思いました。
ワクワク作戦で挑戦したいこと
次は電車に挑戦してみようと思っています。
私、電車も嫌いではありませんでした。何時間でも座っていられたし、気持ちよく寝られる場所、遠出のときのワクワク感もありました。
こちらも材料はそろっているので、憑依で行けるか?電車は少し身構えてしまいますが、いつかトライしてみます!
これを書き始めてから3日、今日軽めの暑さ対策で外に出てみました。気温35℃。隣町まで坂道を自転車で駆け上がること15分。
頭痛がして普通に具合が悪くなりました…立て続けにうまくいったもんだから軽装備でちょっと調子に乗りました。なぜ一番暑い昼下がりに出かけたんだ。
やっぱり暑さは手ごわいけれど、諦めずに妄想ワザを練習してみたいと思います。
そして、ワクワクした瞬間がこれからもたくさん増えるように、自分のペースで体調を整えていこうと思いました!
私はパニック障害対策を5つの角度から取り組んでいます。今回は『必殺技を身につける』こととして、過去のワクワク記憶を活用する方法について書きました。
私の「必殺技」は下記のマガジンにまとめています。
5つの柱については、こちらの記事で詳しく書いています。
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