📝 【今日は何の日エッセイ|#04】東京駅という巨大迷路と、あの日の「シウマイ弁当」。
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今日は12月18日。 「東京駅完成記念日」だそうです。 1914年の今日、日本の玄関口である東京駅が完成しました。
みなさん、最近の東京駅に行ったことはありますか? 正直に言いますね。 今の東京駅は、まるで巨大な迷路です。
先日、甥っ子の結婚報告を聞くために、久しぶりに東京駅へ行くことになりました。 昔は仕事で毎日通っていた場所。 「まあ、行けばわかるだろう」なんて思っていたのですが……。
出発の少し前、たまたまテレビで「東京駅のお土産特集」を見て、愕然としました。 画面に映る構内は、私の知っている景色とはまるで別物。 複雑に入り組んだ通路、見たことのないエリア。
「あ、これ絶対迷子になるやつだ」
そう直感した私は、なんと出発前にYouTubeの解説動画とGoogleマップを見て、しっかり「予習」をしてから向かいました。 かつて毎日通っていた場所に、地図アプリを握りしめて行くなんて。 自分でも少しおかしくなってしまいました。
でも、そんな人を飲み込むような喧騒の中で、 ふと、昔の自分を思い出しました。
あれは、私が新社会人になったばかりの頃。 最初の配属先は、仙台でした。
東京の実家を離れ、仙台の新居へと向かう東北新幹線。 窓の外が茜色から深い夜へと沈んでいくのを眺めながら、
「これから一人でやっていくんだ」 「社会人として戦うんだ」
そんな気負いと、押しつぶされそうな不安が胸に広がりました。
東北新幹線に乗り込む直前に買った、今でも忘れもしないスーパードライと崎陽軒のシウマイ弁当。
その不安を隠すように、少し背伸びをしてビールを煽り、冷めたシウマイを頬張ったあの味。 美味しいけれど、どこか喉の奥がキュッとなるような、ほろ苦い「出発の味」でした。
すっかり日が落ちた仙台に降り立ったとき、私は一枚の写真を撮りました。 ネオンが光る、見知らぬ大都会。 「ここでやってやるぞ」というチャレンジャーな気持ちを、忘れないように。 その写真は、今でも私の大事なお守りです。
今の東京駅は、予習が必要なほど変わってしまったけれど。 すれ違う無数の人の中には、きっといるはずです。 数十年前の私のように、 不安と期待をトランクに詰め込んで、第一歩を踏み出そうとしている人が。
あの日の私が、彼らの背中に透けて見えるような気がするんです。
もし、駅のホームで迷子になっている人を見かけたら。 心の中で、そっとエールを送ろうと思います。
「大丈夫、きっといい旅になるよ」と。
迷路のようなこの駅は、 いつの時代も、誰かの人生が「始まる場所」なのだから。
kotori 🕊️
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