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【画像生成AI】Stable Diffusion webUI と ComfyUI どちらを使う? 登場から比較してみよう!

はじめに

こんにちは、きまま / Easygoing です。

今回は、いろいろな画像生成 AI ツールをその登場から比較してみます。

紫髪と青い目のアニメ風女性キャラクターが、色とりどりのサンゴや魚、泡が浮かぶ水中世界の窓の前に立つイラスト

Stable Diffusion webUI と ComfyUI

今日の 画像生成 AI ツールで普及しているのは、Stable Diffusion webUIComfyUI です。

2022年8月から2025年6月までのComfyUIとStable Diffusion webUIのGoogle Trends検索数を比較したグラフ
ComfyUI と Stable Diffusion webUI の検索数 | Google Trends

ローカルで画像生成をはじめるとき、どのツールを使うのか迷いますが、それぞれのツールが 登場した時期 とその 背景 を見ながら、分かりやすく比較してみます。

画像生成 AI ツールの歴史

まずは、主な 画像生成 AI ツールの登場時期を見てみます。

Stable Diffusion webUIとComfyUIの登場時期と更新状況を示す2022年から2025年までの時系列グラフ
画像生成AIツールの登場月と特徴(モデル、解像度、機能など)を比較した表
Stable Diffusion 1.5、SDXL、Flux.1など、画像生成AIツールで利用可能なモデルの一覧表

上のグラフは、画像生成 AI モデル と AI ツールの登場時期を示しています。

グラフの棒の左端は 登場日 で、右端が 最終更新日 にあたります。

画像生成 AI ツールのうち 青色 が現在も更新が続いているもの、灰色 が更新を終了したものを示しています。

2022年8月 Stable Diffusion 1 の公開

2022年8月、Stability AI 社から Stable Diffusion 1 が公開されて、ローカル画像生成が始まります。

Stable diffusion 1 は誰でも無料で使えますが、実行するには Python コード を書く必要があり、専門知識のない一般の人にはハードルが高いものでした。

Stable Diffusion 1.5 を実行するコードの例

import torch
from diffusers import StableDiffusionPipeline

# モデルをロード
model_id = "runwayml/stable-diffusion-v1-5"
pipe = StableDiffusionPipeline.from_pretrained(model_id, torch_dtype=torch.float16)
pipe = pipe.to("cuda")  # GPUを使用する場合

# プロンプトを設定
prompt = "A futuristic city at sunset, highly detailed, cinematic lighting"
negative_prompt = "blurry, low quality"  # 不要な要素を除外

# 画像生成
image = pipe(
    prompt,
    negative_prompt=negative_prompt,
    num_inference_steps=50,  # ステップ数(品質と速度のバランス)
    guidance_scale=7.5,     # プロンプトへの忠実度
).images[0]

# 画像を保存
image.save("generated_image.png")

Stable Diffusion webUI の登場!

そこで、有志のエンジニアがコードを書くことなく Stable Diffusion を実行できる 専用の UI をオープンソースで公開します。

Stable Diffusion webUI A1111の操作画面を示すスクリーンショット。プロンプト入力欄や生成オプションが表示されている
Stable Diffusion webUI A1111

これらのツールは、Stable Diffusion を web ブラウザ上で動作させるので、Stable Diffusion webUI と呼ばれました。

その中でも特に普及したのが AUTOMATIC1111 氏 が開発したツールで、これが Stable Diffusion webUI A1111 と呼ばれて Stable Diffusion webUI の代名詞になりました。

A1111 はここがスゴイ!

Stable Diffusion webUI A1111 は操作が分かりやすく、初心者でも短時間で習熟できます。

さらに A1111 は、今日の画像生成の基礎となる特徴的な機能も実装していきます。

Nrgative Prompt の実装

Stable Diffusion webUI A1111 は、SD1 に搭載されていた Unconditioning と呼ばれる機能を応用して、Negative Prompt を実装しました。

Negative Prompt の導入で、それまでよりも安定してイラストを生成できるようになり、また 描写したくないもの も入力できるようになったので、利便性も大きく向上しました。

プロンプトの独自の重みづけ

さらに、A1111 は入力されたプロンプトに独自の重みづけを導入して、極端なプロンプトを入力しても 破綻が起こりにくく しています。

薄暗い部屋で少年が、青や紫、ピンクの光で照らされたクラゲやサンゴ礁の鮮やかな水槽を眺めるアニメ風イラスト

今日の画像生成では、どのようなプロンプトを入力してもほぼ失敗することなくイラストを生成できますが、それが可能になったのは AUTOMATIC1111 氏をはじめ多くのエンジニアによる オープンソースの改良の成果 でもあるのです。

2023年7月 Stable Diffusion XL の公開

2023年7月に、Stable Diffusion 1 より大幅に性能が向上した Stable Diffusion XL が公開されます。

Stable Diffusion XL の特徴

  • 学習解像度:1024 x 1024(SD 1.5 は 512 x 512)

  • テキストエンコーダーを2つ 搭載

SDXL を使うと、それまでよりもずっとクオリティの高いイラストを生成できるようになりました。

SDXL は容量が大きい!

一方で、SDXL はモデルの容量も大きく増えていて、SD 1.5 の3倍以上 になっています。

画像生成 AI モデルの容量(FP16 / BF16 形式)

Stable Diffusion 1.5とSDXLのモデル容量(FP16/BF16形式)を比較したグラフ
画像生成 AI の進化と容量のインフレ
画像生成AIモデルのテキストエンコーダー、UNetトランスフォーマー、VAEの容量を比較した表

モデルの容量の増加に伴って VRAM の使用量も増えたため、SDXL 以降のモデルでは VRAM を効率的 に使う必要が出てきました。

Stable Diffusion webUI Forge:VRAM の利用を最適化

2022年から2025年までのStable Diffusion webUI(Forge)とComfyUIの開発進化を示す時系列グラフ

2024年1月、A1111 のフォーク版(派生版)の Stable Diffusion webUI Forge が公開されます。

Stable Diffusion webUI Forge は、A1111 の操作性を維持しながら処理を軽量な ComfyUI に準じた方法に変更し、特に VRAM 使用量が多かった VAE の処理に Tiled VAE を導入することで、ミドルレンジの GPU での生成速度を大きく改善しました。

Forge は最新機能を追求する

その後 Stable Diffusion webUI Forge は、A1111 との互換性を捨てて最新機能を追求 することが発表されます。

2024年7月、Forge は内蔵している Gradio のバージョンが 3 → 4 に上がったことにより、A1111 の拡張機能のうち約3割 が使えなくなりました。

Flux.1やSDXLなど、2024年時点で画像生成AIツールが対応するモデルの一覧表
画像生成 AI ツール で利用可能なモデル

その代わり、2024年8月に 新世代の 画像生成 AI の Flux.1 が公開されると、Forge はこれに対応します。

現在でも、Stable Diffusion webUI シリーズで Flux.1 を利用する場合は Forge が唯一の選択肢 になっています。

reForge は互換性を優先!

2022年から2025年までのStable Diffusion webUI(reForge)とComfyUIの開発履歴を示す時系列グラフ

オリジナルの Stable Diffusion webUI A1111 は、2024年7月を最後に静かに 更新を停止 します。

Forge が A1111 との互換性が無くなったことにより、従来の A1111 のユーザーはアップデートに困ることになりましたが、今度は A1111 の互換性を引き継ぐ形で Forge フォーク版の Stable Diffusion webUI reForge が登場します。

reForge は Forge と同じように動作が軽く、さらに従来の A1111 の拡張機能のほとんどを使うことができたので、Stable Diffusion webUI A1111 のユーザーの多くが reForge に移行しました。

reForge は v-pred に対応

2024年12月、SDXL に v-prediction 形式のアニメモデルが登場すると、reForge はこれに対応します。

これによって、reForge は SDXLでアニメイラストを生成する webUI の決定版 になります。

2025年4月 reForge の開発が終了

その後も reForge は精力的に開発が続き、数多くの新機能が導入されましたが、2025年4月に reForge の開発者は多忙を理由に 開発の終了 を宣言しました。

オープンソースの画像生成 AI ツールは無料で公開されているため、開発者が受ける恩恵はあまり多くありません。

紫色のドレスを着た紫髪と青い目のアニメ風女性キャラクターが、色とりどりの魚が泳ぐ大きな水槽の前に立つイラスト

特に、ツールが普及してユーザー数が増えると 要望も増えて負担が大きくなる ので、開発者の負担を軽減して持続的な開発を可能にする点が大きな課題になっています。

2025.7.22 追記

2022.7.19 開発者の Panchovix 氏が、reForge の開発再開を発表しました。

reForge を愛用していた多くのユーザーが開発の再開を歓迎しています。

これからも無理のないペースで更新を続けて欲しいと思います。


Forge Classic は更新が続いている

2024年7月、reForge の登場と同時期に、同じく A1111 との互換性を維持する Stable Diffusion webUI Forge Classic も登場しています。

Flux.1やSDXLなど、2024年時点で画像生成AIツールが対応するモデルの一覧表

Forge Classic は現状では reForge ほど普及していませんが、reForge と同じように v-pred モデルにも対応していて、また reForge の開発者も 後継のツール として Forge Classic の利用を勧めているので、これから普及が進む可能性があります。

ComfyUI:ノードベースの 画像生成 AI ツール

ここから、ComfyUI について見ていきます。

ComfyUI は、今まで紹介した Stable Diffusion webUI とは違った独自のアプローチの 画像生成 AI ツールです。

ComfyUIのノードベースのワークフロー画面。ノードを線で繋いで画像生成の処理フローを構築している
線でつないでワークフローを作成する

ComfyUI は、本質的にはブラウザ上で AI の回路図を描くお絵描きソフトですが、Python コードと連携して ノードベースの UI として機能します。

ComfyUI は、基本部分の実装がコンパクトで VRAM を効率的に使って 軽快に動作します。

それと同時に、誰でも カスタムノード を作成できる仕様になっているので、ComfyUI には 無類の拡張性 も生まれています。

ComfyUI はスポンサーを受け入れている

ComfyUI は、今まで紹介した Stable Diffusion webUI とは違い、スポンサーシップを受け入れて会社としての運営が始まって います。

ComfyUIの企業概要と資金調達状況を示すPitchBookのデータ画面
PitchBook の ComfyUI のデータ

AI 開発 のスタートアップでは、安定した資金調達 は開発の継続につながります。

ComfyUI を開発する ComfyOrg は、現在までに 1,620万ドル 以上の資金を調達していて、今後も オープンソースで ComfyUI の開発を続ける ことを発表しています。

Stable Diffusion webUI と ComfyUI 以外のツール

最後に、Stable Diffusion webUI と ComfyUI 以外の 画像生成 AI ツール について、簡単にご紹介します。

2022年から2025年までの画像生成AIツール(Fooocus、SD Next、Invoke AI、SwarmUI)の登場と更新状況を示す時系列グラフ

Fooocus:一番簡単な画像生成ツール

Fooocus は、Stablle Diffusion webUI よりさらに機能を絞って簡単にした 画像生成 AI ツール です。

Fooocus はその使いやすさから広く普及しましたが、現在は開発が終了しています。

SD Next:Intel GPU が使える A1111 のフォーク版

SD Next は Stable Diffusion webUI A1111 のフォーク版で、Intel GPU にも対応しています。

SD Nextのスタイリッシュな操作画面。プロンプト入力欄や生成設定が表示されている
SD Next の操作画面

SD Next はデザインがオリジナルの A1111 から変更が加えられていて、より スタイリッシュ な UI になっています。

Invoke AI:もう一つのノードベースの UI

Invoke AI はプロフェッショナル向けの 画像生成 AI ツールで、ComfyUI と同じように ノードベースで動作します。

Invoke AIのノードベースの操作画面。ノードを接続して画像生成のワークフローを構築している

Invoke AI は、ComfyUI と同じようにワークフローを出力することができますが、両者のワークフローに互換性はありません。

SwarmUI:複数 GPU での処理に最適化

SwarmUI は、クラウドなどの 複数 GPU での処理に最適化 したツールです。

SwarmUIの操作画面。複数GPU向けに最適化され、ComfyUIとA1111の機能を利用可能

SwarmUI は、ツール内で ComfyUI と Stable Diffusion webUI A1111 の両方を使うこともできます。

結局どれを使えばいい?

オススメは ComfyUI

これから 画像生成 AI を始める場合、今後の開発を考えて ComfyUI を使うことをお勧めします。

ただし、ComfyUI のノードベースの UI は慣れるまで難しく感じることも多いので、簡単に始めたい場合は1クリックインストーラーが使える、Stable Diffusion webUI reForge を試してみても良いでしょう。

EasyReforge:reForge の1クリックインストーラー

カガミカミ水鏡さんの EasyReforge の機能解説

まとめ:どれも便利な画像生成 AI ツール

  • A1111 は 画像生成 AI ツールの基礎

  • Forge と reForge と Forge Classic はそれぞれ違う特徴

  • ComfyUI は拡張性が高い

画像生成 AI ツールにはそれぞれが誕生した背景があり、違った特徴 を持っています。

それと同時に、画像生成 AI ツールはオープンソースで開発が行われているので、他のツールの 良い点は積極的に導入 していきます。

紫髪と青い目のアニメ風女性キャラクターが、色とりどりの魚やサンゴ礁、太陽光が差し込む水中シーンに囲まれたイラスト

最近はときどき ComfyUI のコードを覗く機会がありますが、コード内でもいろいろな場所で「A1111 の実装を参考にした」と書かれたコメントを見かけます。

オープンソースで、世界中の技術者が開発に参加する素晴らしい時代に感謝しながら、これからも画像生成を楽しんでいきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます!


2026.3.5 追記

ComfyUI の哲学とパフォーマンス上の利点

ComfyUI について、さらに検証する記事を書きました。


更新履歴

2026.3.29

EsayReforge のリンクを、Zuntan さんのオリジナルから Hrorohi さんのフォーク版に変更しました

2026.3.5

関連記事を追加しました

2025.7.22

reForge の開発再開に伴い、内容を一部修正しました

2025.6.22

SwarmUI の登場日を Stable SwarmUI の公開日に変更しました


English Article


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