アラサー夫婦、夏のモンゴルで獣医さんと大自然を巡り「都会の毒」を抜く #2
前回からの続きです。
アラサー夫婦ふたりで行くモンゴル旅、今回は「テレルジ国立公園編」です。大自然が好きな方はぜひお付き合いください!
【Day3】
現地ツアーで行く「テレルジ国立公園」

モンゴル旅の3~4日目は、1泊2日の現地ツアーで「テレルジ国立公園」へ。

参加したツアーはこちら(ベルトラ):
【プライベート】テレルジ国立公園 1泊2日ツアー☆乗馬&伝統衣装など文化体験付き<日本語ガイド/食事付/ゲル泊/ウランバートル発>
バックパッカーの癖が抜けない私は、「自力で苦労してこそ旅」という変なプライドがあり、ガイド付きのツアーなんて!って感じでした。

得られるものもあります(後述)
けれど、実際に体験してみると「そこそこ高いツアー代金に勝る快適さ」。ま、手間を金で買える年齢になったということですね。
ガイドは北大卒の獣医さん
さて、ツアーの始まりです!

泊まっていたホテルまでガイドさんが迎えに来てくれました。40代ぐらいの温厚そうな女性の方でした。
ガイドさんの運転で行くのかと思いきや、ドライバーはまた別にいて、なんと19歳の青年。この若きドライバー、ベテランガイド、そして私たち夫婦の4人で、テレルジ国立公園まで車をかっ飛ばします。

渋滞を抜けて行く。
で、このガイドさんがただ者ではなかった。
なんと北海道大学の獣医学部を卒業した、現役の獣医さんなのでした。
北大獣医といえば、日本の獣医学部における最高峰。そこで博士号(ドクター)を取得し、現在はウランバートルの研究機関で働いているとのこと。「なぜそんな凄い人がガイドを?」と驚きましたが、日本語も完璧で、モンゴルの家畜の造詣も深く、道中いろんなことを教えてくれました。(ほぼ忘れてしまいましたが)

ウランバートルを出発してわずか10分。
窓の外には、すでに雄大な草原と緩やかな丘が広がり、ゲルの周りには家畜の群れ。「これぞ絵に描いたようなモンゴル」という私が求めていた情景。

流れていく景色を見ているだけで、幸せでしたね。移動好きの人間としては、目的地のテレルジよりも、この車窓のほうが記憶に残っていたりします。
108段の階段で息切れするアラサー
テレルジ国立公園には見どころがいくつかあり、その一つが亀石、それからチベット寺院です。午前中はこの2か所をまわりました。

写真を撮る私の後ろには観光客がいっぱい!
チベット寺院には、本堂に至るまでに108段の階段があり、普段PCの前に座っているだけの私には相当きついものでした。

運動不足の私には堪えました。
獣医さんは、歴史にも詳しく(ガイドなので当たり前ですが)、丁寧にチベット仏教とモンゴルの歴史について解説してくれました。


チベット仏教の寺院なので、本堂の周りにマニ車で囲いがしてありました。ガイドさんと3人で、徳を積むために回しました。
モンゴルで食べるカルボナーラがおいしい
お昼頃になって、本日の宿であるゲル風の小屋へ。(本物のゲルではないです。)

本物のゲルではない。
母屋的な大きめのゲルの中は食堂になっていて、そこにある木のテーブルを囲んで4人でランチをとりました。
ペンネ・カルボナーラに中華風のスープという、なんとも言えない組み合わせ。けどそれが飾り気がなく家庭的に思えて、味も美味しくて、けっこう満足でした。

ゲルの周りにはほとんど何もなくて、ゆるやかな丘、草原、青い空、家畜の群れ、コスモス。スマホには電波がほとんど届かず、ノイズのない世界で、頭の中が空っぽになって「解毒」されていくようでした。

ゲル訪問とまた会ったねチンギス・ハーン
ツアーの行程には、実際にゲルで暮らす遊牧民のお宅訪問も組み込まれていました。またしても19歳のドライバーが、大草原をかっ飛ばします。

ゲルでは、お母さんが笑顔で迎えてくれました。まずは、ミルク入りのお茶で歓待を受けます。
テーブルには、乾燥させたチーズのような伝統的な乳製品が並び、その傍らでお母さんは手慣れた様子で自家製ヨーグルトを仕込んでいました。

このヨーグルト、やはりそのままでは「味が薄い」のですが、少し砂糖を足してみると、ミルクの濃厚さが引き立ち、美味しくなりました。調味料ってすごいんだな。
壁には家族写真が飾ってあり、「子どもたちはみんな結婚して、今はウランバートルで暮らしているのよ」と、少し寂しげ、でも誇らしげな答えが返ってきました。遊牧民として暮らしを続けていくのは大変なのでしょうか。

そして家族写真の隣には、やっぱりお決まりのチンギス・ハーンの肖像画が。「また会ったね」と心の中で挨拶。
なにもしない時間が一番だね

その後は乗馬体験をしました。私も妻も乗馬は初めて。穏やかな馬に揺られ、緩やかな丘の上まで行きました。視界の端から端までが緑と青。景色がよくて気持ちよかったな〜
宿に戻ってきて夕食を済ませるともうすることはありません。

「なにもすることがない」贅沢。
ガイドさんの案内であれこれ体験するのも楽しいけれど、こんな大自然の中で「なにもすることがない」というのが一番贅沢な気がしました。
ふたりで、あてもなく辺りを散歩しました。

FUJIFILM X-S10 で撮影。
夜には星空がよく見えました。肉眼だとそれほどなのですが、カメラでシャッタースピードを長めにして撮ると、天の河がはっきりと写っていて感激!妻とはしゃぎながら、気が済むまで何枚も撮りました。
【Day4】
朝食でブラックコーヒーが飲めるの嬉しい
翌朝。

朝ごはんには食文化が色濃く出ると思っているのだけど、ここでの朝食は洋風でした。ベーコンエッグにパン。モンゴルの朝食が食べたいと思わなくもなかったけど、朝から熱いブラックコーヒーが飲めるのは嬉しかったです。
コーヒーって毎日飲むけど、飲む場所によって全然味が変わってくる不思議。
この朝も「なにもしなくていい時間」があったので、散歩。


草原って草だけじゃなく、花もたくさん生えていて、歩いていて楽しいです。

ヤクの群れにテンション爆上がりの妻
宿をあとにして「チンギス・ハーン像」へ向かいます。
またしても19歳のドライバーの車で、大草原をかっ飛ばします。この青年は無口だがそのハンドル捌きには迷いがなく、草原の道を熟知しているようでした。

途中、ヤクの群れに遭遇したので、車を停めてもらいました。プライベートツアーは融通がきいて良いです。

群れの中にはかわいくてもふもふな子ヤクもいてテンション爆上がりの妻。こころゆくまでヤクたちを眺めました。ここでも獣医のガイドさんがヤクの生態などを教えてくれました。(内容は忘れたけど。)

巨大なチンギス・ハーン像より草原が美しい
このツアーの最後を締めくくるのは「チンギス・ハーン騎馬像」。

高さ40mもある巨大な像です。ステンレススチールで造られていてギラついています。ガイドさんが「何年かけて何億の費用で建てられたか」を熱心に説明してくれたのですが、チンギス・ハーンより周りの草原のほうがスゴいよな…となりました。

ほんとにスゴい。
実際、チンギス・ハーン騎馬像の展望デッキから見る景色は最高でしたね。どーん!と雄大なモンゴルの大地を感じました。
有名な観光名所を訪ねる旅もいいけれど、私たちが本当に求めていたのは、この名前のない草原の広がりだったのだと、ツアーの最後に答え合わせができた気がします。
ツアー終了 & 参加費用や注意点など
車でウランバートルまで戻ってきて、1泊2日のツアーは無事に終了。
別れ際、ガイドさん「まるで2人の子供ができたみたいで楽しかったわ〜」と、満面の笑みで言ってくれました。アラサーだし「子供みたい」と言われるとは思いませんでしたが(笑)、そう言ってもらえるほど、私たち夫婦もリラックスして旅を楽しめていたのかもしれません。ドライバーの青年も気恥ずかしそうに笑っていました。

また、「これからサインシャンド(砂漠)に行く」と言うと、ガイドさんは「あっちでラクダの写真を撮ってメールで送ってほしい」と名刺をくれました。仕事熱心ですね〜最後の最後まで、その専門知識とバイタリティに驚かされっぱなしでした。
最後にこのツアーの費用と注意点を書いておきます。
費用:2人で12万円でした。円安なのでちょっと割高な感じもしますが、ガイドさんに案内してもらえて1泊3食付きなら妥当な価格だと思います!もちろん個人で手配すればもっと安上がりだとは思いますが、手間を考えればやはり妥当だろうと思います。
宿泊について:ゲル風の小屋に泊まりました。シャワーとトイレは別(共用)です。トイレットペーパーは持って行った方が無難です。
持ち物について:夏場は虫が多いため対策をしたほうが良いでしょう。テレルジ国立公園は標高1,400mにあり日差しが強いです。日焼け止めは必須。また、寒暖差もあるため衣類の準備も入念に。
次回:今度は砂漠へ!

次回は鉄道で東ゴビ砂漠へ向かいます。
フォローしてお待ち頂けると嬉しいです!
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