アラサー夫婦、夏のモンゴルで宇宙と交信して、虫と戦う #3
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アラサー夫婦ふたりで行くモンゴル旅、今回は「東ゴビ砂漠編」です。砂漠での神秘的な体験と、夜のゲルで絶望した「虫地獄」のリアルをお届けします。
砂漠が好きな方はぜひお付き合いください!
【Day5】
現地ツアーで行く「東ゴビ砂漠」

モンゴル旅の5~7日目は、3泊4日の現地ツアーで「東ゴビ砂漠(サインシャンド)」へ。

参加したツアーはこちら(ベルトラ):
寝台列車で行く!東ゴビ砂漠3泊4日ツアー <5~10月/食事付き/日本語ガイド/ウランバートル発>
ガイドさん帯同で砂漠の名所をまわり、寝台列車にも乗れるという盛りだくさんなプライベートツアーでした。

ウランバートルの洒落たカフェで一息
さて、テレルジ国立公園から戻ってきて、カフェで一息。

ウランバートル中心部にある純喫茶風のお店で、内装が私の好きな雰囲気でした。ウランバートル、意外と(失礼)おしゃれなお店が多い!
陽気なガイドさんの奢りは奢りじゃない
夕方ごろ、ウランバートル市内で今回のツアーのガイドさんと落ち合いました。ゾロという名前の女性のガイドさんで、日本語が堪能。陽気で笑顔が素敵で、ガイドさんに向いてるな〜という感じの人でした。
ウランバートル駅前で、3人で適当な食堂に入って夕食。ガイドさんの奢りだとなぜか気楽。結局、これもツアー料金に入っているので、奢りでもなんでもないんだけど…

マントゥー(蒸しパン)、サラダ、ポテトサラダ、羊肉のスープを食べました。寝台列車でお腹が痛くなるといけないので、やや控えめに。
妻、人生初の寝台列車でややテンション高め
ウランバートル駅はスターリン様式と呼ばれるソ連風の建築です。重厚かつ剛健。

普段の列車旅だと、チケットを買ったり、発券したり、プラットホームの場所を聞いたりなど「面倒な仕事」がたくさんあるのですが、今回はツアーなので全て省略されています。
いや〜不便を愛する旅もいいけれど、お金で解決できることはお金で解決したほうが良いですね。
妻は寝台列車に乗るのが初めてってことでややテンション高め。

4人定員のコンパートメントを夫婦2人で使わせてもらえて(たぶん4人分の料金がツアー代金に含まれている)広々快適な列車旅となりました。

見た目以上に快適です。
ビルの窓明かりが煌々と輝くウランバートル市街地を抜けると、外は街灯ひとつない真っ暗闇となりました。その奥には草原が広がっているのだろうけれど、今はその輪郭さえも定かではない。

翌朝どんな景色が見られるのかを楽しみに、就寝しました。
【Day6】
列車から見る夜明けでもう元は取れた
夜明けが素晴らしかったんです。


すーっと広がる草原と淡い色の雲。この景色を見られただけで、列車に乗った価値があるというものです。早起きしてよかった。
サンルーフから頭を出して風を吸い込む
そんなこんなで、9時間かけて東ゴビ砂漠のサインシャンド駅に到着。午前7時半。

ここから東ゴビ砂漠のツアーが始まる。
ここで現地のドライバーさんの車に乗って、4人で宿(ツーリストゲル)へと向かいます。
サインシャンドは小さな町で、10分も走ると左右に草原が広がります。舗装された道路を30分ほど走り、途中で道路から外れて草原の中を走ります。



妻とふたりで車のサンルーフから頭を出して周りを見ると、なんとも雄大な草原が広がっていました…
視界を埋め尽くす草原が最高なんですよ…

これを見に来た。
東ゴビ砂漠に降り立つと、そこには想像していた「砂の丘」ではなく、ずーっと砂っぽい草原(砂漠?)が広がっていました。周囲には視界を遮る山が少なく、空と大地が溶け合う一本の線があるだけ。
最高でしたね。
心が洗われると言うとチープですが、頭の底まで空っぽになるようなリフレッシュ感がありました。

宿(ツーリストゲル)はそんな草原のど真ん中にあって、ここでもゲル風の小屋に泊まることになりました。宿の食堂で、オムレツ、パン、コーヒーという簡単だけどたっぷりとした朝食をとりました。

オオカミが残した羊の骨
朝食のあと、ツーリストゲルから車で1時間ほど走って、ラクダに乗りに遊牧民のゲルを訪れました。

まずはゲルに入って挨拶をして、ヨーグルトのお茶を頂きます。このお宅では、ラクダ150頭に加えヤギと羊も数十頭ほど飼っているようでした。世話するのが大変そうだな…


草原の中に羊(ヤギかもしれない)の頭蓋骨があってビックリしました。遊牧民のお父さん曰く、オオカミに食べられたのだそうな…モンゴルにもオオカミっているんですね。

さて、ラクダに乗ります。遊牧民のお父さん、ガイドさん、私と妻の4人で隊列を組んで東ゴビ砂漠を散策します。
ラクダの背はふかふかしていて乗り心地はよいですが、歩きながら糞をするので臭いです。で、私のジーンズは糞まみれになりました…
遊牧民が初めて魚を食べた感想とは?
30分ほどラクダに乗って砂丘へ。

小休止して、ガイドさんに通訳してもらいながら遊牧民のお父さんと話しました。

先祖代々ずっと受け継がれてきたラクダと暮らしていること。一度だけ、ミルクと物々交換で魚を手に入れて食べてみたが、味が薄く骨が多くて難儀したこと。なかなか興味深い話でした。

宇宙と交信できた?(知らんけど)
ツーリストゲルに戻ってランチを食べたあとは、シャンバラランドへ。

シャンバラランドとは?
シャンバラランドは「世界エネルギーセンター」とも呼ばれる世界屈指のパワースポットです。世界で2つしかない宇宙のエネルギーが溜まる場所とも言われています。
とまあ、なんだかスピリチュアルな場所です(笑)


参拝客が何人かいて、この場所の人気が伺えます。
広場のような場所があって、そこだけ地面の色が濃くなっているのですが、そこに裸足で寝転ぶとエネルギーをチャージできるという話でした。寝転んでじっと目を瞑ってみると、なんだか心地が良かったです。宇宙と交信できた?気がしました。知らんけど。

裸足で寝転ぶと良いらしい。

モンゴル国内から来たと思われる参拝客は、家族と電話しながら地面に寝そべっているようでした。電話の向こうの家族にもエネルギーを送っているのでしょう。
砂漠とドラえもん

シャンバラランドの一角にはお土産屋さんがあり、そこでドラえもんのフィギュアが売られていました。何ともアンバランス。
その後も車に乗って、108の洞窟、恐竜の化石、珪化木(木の化石)を見学しました。ドライバーさんのご厚意もあって、色々と連れて行ってくれました。




夕食はツイヴァン(焼きうどん)、デザートにスイカ。
どちらも美味しかった!

夕食の後はゲルの近くを散歩しました。遠くで雨が降っているようでしたが、それでも夕暮れがきれいでした。



東ゴビの星も、テレルジと負けず劣らずすごくきれいでした。流れ星も見えました。
素敵な旅の対価:虫に抗ったゲル泊
天国に届く星空を眺めたあと、私たちは地獄を見ることになります。ゲルの虫です。
ツーリストゲルの部屋、とにかく虫が多い!
光に寄ってくる蛾やハエ、名前も知らない小さな虫が無数に舞い、死んだものは床に落ちていきます。これは寝れない…夜中虫の声に悩まされました。顔の上に虫が落ちてきたりして、それはもう地獄でした…
どれだけ抗ってもどうしようもできず、妻とふたり、目を閉じて夜が明けるのを待っていました。

やっぱり、これだけ素晴らしい草原や星空には代償が必要ということですね。蚊取り線香を持ってくればよかったのかな?
【Day7】
これこそが求めていた「大草原」
寝られた気がしないなと重い体を起こすと、ベッドの上から床まで、部屋のあらゆるところに虫たちの亡き骸があってテンションだだ下がり。

それでも外に出てみると、いい天気だし草原もすごく美しくて感激。
朝食はやっぱり洋風で、目玉焼きとソーセージ。素朴な味のパンも美味しかったです。熱いインスタントコーヒーを2杯ほど飲んで、ちょっと休憩して、出発です。

願いが叶う山でまた「パワーチャージ」
この日も車に乗って観光です。


家畜の死骸を食べるらしい。
「黒い山」と呼ばれる聖なる山で、登頂すると願いが叶うそうです。女人禁制だったため、妻とガイドさんを途中の東屋に残してひとりで頂上へ登りました。そうすると私の願いしか叶わないということか…


東ゴビ砂漠が一望できる素晴らしい場所でした。妻も来たがってましたが、まあ暑いし日差しも強かったので、東屋で休んでいて正解だったと思います。

アラサー夫婦と「秘密の部屋」
荷物をまとめてツーリストゲルをあとにし、サインシャンド市街地にあるダンザンラブジャー博物館へ行きました。

ここの館長さんのご厚意で、博物館の2階にある「秘密の部屋」を見せてもらいました。
さぞ貴重な展示品があるのだろうとワクワクしながら部屋に入ってみると、そこにはなんと、秋篠宮両殿下の写真がありました。2002年にモンゴルを訪問された際に、この博物館を訪ねられたのです。
館長さん曰く、秋篠宮両殿下も、私たちが訪れた聖なる山(黒い山)に登り、そこで男児が産まれることを願ったそうです。(そうして産まれてきたのが悠仁さまです。)
まさに、願いが叶う山だったということですね。
ツアー最後の食事は「羊の尻尾」
サインシャンド市内のスーパーでお土産を買って、ガイドさん、ドライバーさんと4人での最後の食事をとりました。


牛レバーと羊の尻尾の油の炒め物。なかなか美味しかったです。帰り際に、このレストランの社長さんからヨーグルト菓子を頂いちゃいました。甘酸っぱくて美味しい。なんだか色んな人から親切を受けて嬉しい一日でした。
夕方、サインシャンド駅に到着。ここでドライバーさんとはお別れです。3日間、色々なところに連れていってもらいました。ありがとう!

来たときと同じように、9時間の寝台列車に乗ってウランバートルへ。ガイドさんにも4日間お世話になりました。感謝です!
ちなみに、そのガイドさんとは今でも繋がっています。ときどき、子羊の写真と一緒に「またモンゴルにおいでよ〜」という営業メールが来ます(笑)
教訓:素晴らしい体験には対価が伴う
ジーンズについたラクダの糞と夜通しの虫。
以上、「素晴らしい体験には対価が伴う」という教訓を得た、東ゴビ砂漠の旅でした。
モンゴル旅行を検討されている方は「虫対策」を万全にして臨まれることをオススメします!

次回:ウランバートルの日本人慰霊碑へ
次回は日本人慰霊碑とへ向かいます。
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