私の好きなカバーソング(198)「Spring Is Here」マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、エラ・フィッツジェラルド、スプリームス、エリック・ドルフィー、小曽根真、ケニー・バロンとチャーリー・ヘイデン
あっという間に春3月、北海道ではときどきプラス気温の朝になり、雪の下からふきのとうが顔を出します。春(spring)がタイトルに入る曲はこれまで、「It Might As Well Be Spring」「You Must Believe In Spring」「Spring Can Really Hang You Up The Most」など4曲を記事にしましたが、とても好きな有名スタンダード曲がもれてたので今回はそれにします。春が来たのにもやもやしたビターな気持ちを歌う曲です。
1938年のミュージカルのためにリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートの名コンビが書いた曲です。多くのビッグアーチストたちにカヴァーされてます。今回もレジェンドの作品ばかりになりました。
マイルス・デイヴィス(1926-91)さんのクインテットとギル・エヴァンス楽団の共演「Miles Davis At Carnegie Hall」(1962)からです。
私はビル・エヴァンス・トリオの「ポートレイト・イン・ジャズ」(1959)でこの曲を知りました。「Live At Town Hall, New York City/1966」はエヴァンスさんにとって大きなホールでの初めてのライヴということです。トリオのメンバーは異なりますが、両方ともとんでもなく名演です。ここでは後者を。
春が来たのに心が躍らない、ワルツが聴こえても楽しくない、誰も私のことを愛してくれないし・・・、と失恋から立ち直れず、心が冬のまま春が来てしまったという歌詞になります。
ボーカルもの2つです。エラ・フィッツジェラルドさん「 The Rodgers And Hart Song Book」(1956)、スプリームス「The Supremes Sing Rodgers & Hart」(1967)からです。
エリック・ドルフィーさんがThe Latin Jazz Quintetと組んだ1961年の「Caribé」からです。ドルフィーさんのフルートがなんだか優しくて、春を感じます。
小曽根真(1961- )さん、1987年のスタンダード曲を集めたピアノトリオ作品からです。凄腕トリオでゲイリーバートンさんがプロデュース、この曲はアルバムタイトルにもなってます。
ケニー・バロンさんのピアノとチャーリー・ヘイデンさんのベースのデュオです。1998年のライヴアルバム「Night And The City」からです。熟練職人のようなレジェンド2人の絡みは予想外に激しくて、都会の春の夜を盛り上げます。
