私の好きなカバーソング(130)「Spring Can Really Hang You Up the Most」カサンドラ・ウィルソン、akiko、エラ・フィッツジェラルド、クリス・コナーとメイナード・ファーガソン、リッキー・リー・ジョーンズ、ベティ・カーター
去年の今ごろも、春に関連した曲を記事にしましたが今年もその季節になりました。春が来る!と思うと自分はうれしいけど、春の歌は明るい曲ばかりではありません。いまの時代、春先は花粉症シーズンで、実際春になると体調を崩す方も多いと思います。“hang ~ up”とは、悩ませる、いやな気持ちにさせるという意味のようで、この曲は春が気を滅入らせるというダークなタイトルと詞の作品で1950年代に書かれています。
過去、春に恋が破れた経験を持つ女性がそれをずっと引きずって、”春が来るのはすごくうんざり、ホントいやな季節だわ!”という逆ギレ八つ当たりの曲です。女性シンガーの素敵なバージョンがたくさんあって選ぶのに苦労します。
私がこの曲を知ったのはジャズ歌手のカサンドラ・ウィルソンさんとakikoさんの作品です。カサンドラさん(1955- )のダークな声はいつも闇の底に引きずりこまれる感覚に陥ります。2007年のアルバム「Loverly」からです。
akiko (1976- )さんのデビューアルバム「Girl Talk」(2001)からです。しっとりと寂しげでイイですね。
女性シンガー版で最も有名なのはエラ・フィッツジェラルドさん(1917-96)でしょう。アルバム「Clap Hands, Here Comes Charlie!」(1961)からです。女性ジャズボーカル界横綱の貫禄です。変な喩えですが、F1マシンが市街地を法定速度で流してる感があります。
ジャズ歌手クリス・コナーさん(1927-2009)とトランペット奏者メイナード・ファーガソンさん(1928-2006)の楽団の共演盤「Double Exposure」(1961)です。メイナードファーガソンは映画「ロッキー」のテーマが有名ですね。
シンガーソングライター、リッキーリージョーンズさん(1954- )のアルバム「Pop Pop」(1991)からです。個性的で一聴してリッキーさんとわかりますね。
ラストはジャズ歌手ベティ・カーターさん(1929-98)です。後の女性ジャズシンガーに大きな影響を与えたとされてます。アルバム「Inside Betty Carter」(1964)からです。
