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正義が正反対なら、壊れ方も鏡写しだった。 - 『鏡像都市の正義』 | TALES 物語・小説
西暦二〇八四年。世界は二つに分かれていた。AIと共に生きる「効率都市」。AIを拒み、人の手だけで生きる「自由都市」。巨大な壁が二つの都市を隔て、人々は互いを「人類の敵」と呼んでいた。私は、その壁と壁の間に建つ古い石造りの建物で暮らしている。どちらの都市にも属さない、中立地帯。百年以上前に建てられた建物だ。地下には紙の本だけを収めた図書室がある。誰も来ない。検索できない本など、もう誰も読まない...