コンテンツへスキップ

media AI活用の最前線

Notta完全ガイド|料金・使い方・精度・法人導入の判断

Notta完全ガイド|料金・使い方・精度・法人導入の判断

結論:Nottaは無料プランで月120分まで試せるAI議事録・文字起こしツールで、標準的なビジネス日本語なら実務で使える精度が出ますが、法人導入では「クラウド送信される音声・テキストの機密区分」と「参加者への録音告知フロー」を先に決めておかないと運用が崩れます。2026年8月時点の料金はプレミアム月額¥1,980、ビジネス月額¥4,180(税込・年払いはさらに割安)です。

この記事の要点

  • Nottaは香港法人傘下・東京拠点の日本法人が運営し、ISO 27001・SOC 2 Type II・GDPR・APPIに準拠(公式セキュリティページより)
  • 文字起こし精度は標準的なビジネス日本語で90〜95%が目安。専門用語・早口・方言では単語登録での補正が前提になる
  • 2026年7月に「Privacy Mode」(ローカル処理・非クラウド)が追加され、機密度の高い会議向けの選択肢が増えた

対象読者:Nottaの導入・契約プラン選びを検討している中小企業の情報システム担当者・部門責任者

読了後にできること:自社の会議機密度に応じたプラン選定と、録音告知・機密情報の取り扱いを含む社内運用ルールの土台を作れるようになります

「Nottaって無料でどこまで使えるんですか? 有料にすると何が変わるんですか?」——AI研修や導入相談の場で、この手の質問を受ける頻度がここ数ヶ月で目に見えて増えています。Web会議の議事録作成は多くの企業にとって「AI活用の入り口」になりやすく、Nottaはその代表格として名前が挙がるツールの一つです。

一方で、相談の中身をよく聞くと「無料版と有料版の機能差」だけでなく「録音した音声データはどこに送られるのか」「参加者にどう説明すればいいのか」「機密性の高い会議でも使っていいのか」という、契約後に困る運用面の質問が意外と多いことに気づきます。ツール単体の使い方は公式ヘルプで完結しますが、社内ルールとして落とし込む部分は自社で設計する必要があります。

この記事では、2026年8月時点のNottaの料金・機能・精度を公式情報ベースで整理したうえで、法人が導入判断をする際に確認すべきセキュリティ・運用面のポイントを、AI導入支援の現場でよく出る論点に沿ってまとめます。tl;dvなど他の議事録AIとの比較軸も含めているので、複数ツールを比較検討中の方にも判断材料になるはずです。

Nottaとは?できることを3分で理解する

Nottaは、音声・Web会議の内容をリアルタイムで文字起こしし、AIが要約・議事録化までを自動で行うツールです。運営会社はMind Cruiser Limited(香港登記)を親会社に持ち、日本向けサービスは東京都渋谷区に拠点を置く日本法人が運営しています。対応言語は日本語・英語・中国語をはじめ多言語に対応し、Zoom・Google Meet・Microsoft Teams・Webexなど主要なWeb会議システムへの自動参加(ボット参加)による録音・文字起こしが主要機能です。

できることを整理すると、大きく3つに分かれます。

  • リアルタイム文字起こし:対面会議・電話・Web会議の音声をその場でテキスト化。話者識別(誰が話したか)にも対応
  • AI要約・議事録化:文字起こし結果をもとに、決定事項・アクションアイテム・Q&Aなどをテンプレートに沿って自動生成
  • AI Chat(質問応答):文字起こし結果に対して自然文で質問を投げ、必要な情報だけを抜き出して確認できる機能

2026年7月3日には「Notta Desktop Privacy Mode」が発表されています。これはZoom・Google Meet・Teamsのシステムオーディオをボット参加なしでローカルにキャプチャし、文字起こし・録音データを端末内に保持できる機能です。Notta社CEOのRyan Zhang氏は「顧客対応、法務審査、財務議論、戦略会議、研究インタビューなど、クラウドに送りたくない会話がある」とコメントしており、機密性の高い会議向けの選択肢として位置づけられています(2026年8月時点で対応OSはmacOS 12以降・Windows 10以降)。

Notta料金プラン比較(2026年8月時点)

公式サイトの料金ページによると、Nottaは4段階のプラン構成です。年払いにすると月額換算で約40%割引になります。

プラン月額(税込)年払い月額換算文字起こし時間主な機能
フリー¥0月120分(1回最大3分)基本の文字起こし・話者識別
プレミアム¥1,980¥1,185月1,800分(1回最大5時間)テキスト翻訳・単語登録・AI要約月100回まで
ビジネス¥4,180¥2,508無制限Web会議自動録画・セキュリティ管理機能・CRM連携
エンタープライズ要問い合わせカスタムSSO・操作ログ・専任サポート

無料プランは「1回あたり3分まで」という制限があるため、実務での会議録りには基本的に有料プランが前提になります。個人利用であればプレミアムプラン、部署単位で複数人が使う・Web会議の自動録画やセキュリティ管理が必要な場合はビジネスプラン以上が現実的な選択肢です。エンタープライズプランのSSO・操作ログは、情報システム部門が利用状況を統制したい企業向けの機能です。

Nottaの文字起こし精度は実務でどこまで使えるか

精度についてよく聞かれるのが「議事録としてそのまま使えるレベルなのか」という質問です。公開情報を総合すると、標準的なビジネス日本語(クリアな発音・一般的な語彙)であれば90〜95%程度の精度が目安とされています。ただし、この数値は音声環境やスピーカーの話し方に左右される参考値であり、公式が保証する固定数値ではない点には注意してください。

精度が落ちやすい条件として挙げられるのは、早口・専門用語・方言・複数人の同時発話です。Nottaには「単語登録」機能があり、社名・製品名・業界特有の専門用語を事前登録しておくことで認識精度を補正できます。法人利用では、導入初期に自社の頻出専門用語をリストアップして登録しておく作業が、精度を実務レベルに引き上げるための実質的な必須ステップになります。

また、翻訳機能については、文脈を考慮した翻訳で二言語間の会議で約92%の精度、専門用語を事前登録した場合は95%超の精度になるという公式発表があります。多言語会議での議事録作成を検討している企業は、この数値を一つの目安にしつつ、重要な会議では人による原文照合を組み込むことをおすすめします。

Nottaの使い方|アカウント作成から議事録作成までの手順

基本的な利用の流れは次のとおりです。

  1. アカウント作成:公式サイトからメールアドレスまたはGoogleアカウントで登録
  2. プラン選択:無料プランで試用後、必要に応じて有料プランへアップグレード
  3. Web会議との連携:カレンダー連携またはミーティングURLの貼り付けで、Notta botを会議に自動参加させる。単発利用ならアプリ・Web版で直接録音も可能
  4. 会議実施:リアルタイムで文字起こしが進行。話者識別・タイムスタンプ付きで記録される
  5. AI要約の生成:会議終了後、要約テンプレート(決定事項・アクションアイテム・Q&A等)を選んでワンクリックでAI議事録を作成
  6. 共有・エクスポート:Word・PDF等の形式でエクスポート、またはリンク共有で関係者に展開

研修先で実際につまずきやすいのは、Nottaのbotを会議に参加させる際に「参加者への事前告知」が抜けるケースです。録音・文字起こしを行っていることを会議冒頭でアナウンスする運用を、最初のルール整備段階で決めておくと後からのトラブルを避けやすくなります。

Notta AI Chat・要約機能を使いこなす指示文5選

Nottaの「AI Chat」機能では、文字起こし結果に対して自然文で質問を投げられます。会議直後にそのまま使える指示文の例です。

【決定事項だけを抽出する】
「この会議で決定した事項だけを箇条書きでまとめてください。
誰がいつまでに何をするかが分かる形式でお願いします。」
【未解決の論点を洗い出す】
「この会議で結論が出ずに持ち越しになった論点を
すべてリストアップしてください。次回までに誰が
検討するかが決まっていない項目には印をつけてください。」
【特定の発言者の意見だけを抽出する】
「[発言者名]が発言した内容だけを時系列で
まとめてください。」
【社外向け要約に変換する】
「この議事録の内容を、社外の取引先に共有できる
体裁の要約に書き直してください。社内限定の
数値・固有名詞は伏せ字にしてください。」
【次回アジェンダのたたき台を作る】
「この会議の未解決論点をもとに、次回会議の
アジェンダ案を3〜5項目で作成してください。」

これらの指示文は、単語登録で専門用語を補正したうえで使うと精度がさらに上がります。特に「社外向け要約に変換する」プロンプトは、機密情報や社内限定の数値が誤って外部共有されないよう、出力後に必ず人の目でチェックする運用を前提にしてください。

この記事の内容、自社の業務でも回したい?

AI顧問(月次伴走)が、貴社の業務に合わせて導入から定着まで並走します。研修4,000名以上・支援100社以上の実績。まずは30分の壁打ちから。

AI顧問の無料相談(30分)

法人導入で確認すべきセキュリティ・ガバナンス

ラッコキーワードの質問検索でも「nottaは安全ですか」「nottaは危険ですか」「どこの国のアプリですか」といった検索が一定量存在しており、法人担当者の関心が高い領域です。公式セキュリティページ(notta.ai/security)の記載を基に、確認すべきポイントを整理します。

確認項目Nottaの対応状況(公式発表)
データ暗号化保存データはデフォルトで暗号化。通信はHTTPS、対称鍵・非対称鍵暗号を併用
認証・準拠規格ISO 27001認証取得、SOC 2 Type II保証報告書取得(2023年2月)、GDPR・HIPAA・APPI・CCPAに準拠
運営体制CPO(最高個人情報保護責任者)・CISOを設置
データ保存場所バックアップデータは国内データセンターに保存(公式ヘルプより)
非クラウド処理の選択肢2026年7月提供開始の「Privacy Mode」でローカル処理・端末内保存が可能

ISO 27001・SOC 2 Type IIといった第三者認証を取得している点は、情報システム部門の稟議において一定の説明材料になります。ただし、認証を取得していることと「自社の会議内容をクラウドに送ってよいか」は別の判断です。M&A情報、人事の個別評価、医療・法律関連の相談内容など、社外に一切出したくない性質の会議については、クラウド送信を前提とする通常モードではなく、Privacy Modeの利用や録音自体を控える判断も選択肢に入れておく必要があります。

録音・文字起こしを行う際の参加者への事前告知についても、社内規定として明文化しておくことをおすすめします。AI議事録ツール全般のセキュリティ対策の考え方は、AI議事録のセキュリティ対策|社内規定に入れるべき10項目で条文例つきに解説しています。

tl;dvなど他の議事録AIとの比較|法人選定の視点

Nottaと並んで法人選定の場でよく比較対象になるのがtl;dvです。両者は「Web会議への自動参加による録音・文字起こし」という基本機能は共通していますが、強みの方向性が異なります。

比較軸Nottatl;dv
得意領域単発の会議・電話も含めた汎用的な文字起こし、多言語翻訳精度Web会議録画に特化。営業・カスタマーサクセス向けのクリップ共有機能
ローカル処理Privacy Mode(2026年7月〜)でボット不要のローカル録音に対応クラウド処理が基本(詳細な非クラウドオプションは要問い合わせ)
法人向け機能ビジネスプラン以上でセキュリティ管理・CRM連携Team/Business/Enterpriseでシート課金・SSO/監査ログが標準的に含まれる傾向
料金体系日本円建てで明確(プレミアム¥1,980〜)米ドル建てのシート課金。Enterpriseは個別見積もり

単発の会議・電話・対面インタビューまで幅広くカバーしたい、かつ日本円での料金体系を重視するならNotta、Web会議中心で営業チームのクリップ共有・SSO標準搭載を優先するならtl;dvという住み分けになりやすいというのが、複数のツール導入相談を受けてきた実感です。tl;dvの正確な料金・SSO対応範囲は変更されることがあるため、契約前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

複数のAI議事録ツールを横並びで比較したい場合は、AI議事録ツールおすすめ比較6選|精度・料金・法人対応もあわせてご覧ください。

【要注意】Notta導入でよくある失敗パターン

AI議事録ツールの導入相談で繰り返し見かける失敗パターンを4つ紹介します。

❌ 全社にNottaを配布してから運用ルールを後付けで整備しようとする
⭕ 先に「録音告知」「機密情報の扱い」「AI要約の人によるチェック」の3点をルール化してから展開する

❌ 無料プランの「1回3分まで」の制限を知らずに導入し、実務の会議で使えないと判断してしまう
⭕ 実務での利用は有料プラン前提と割り切り、無料プランは機能確認のトライアルとして使う

❌ AI要約をそのまま正式な議事録として配布する
⭕ 重要な決定事項・数値は必ず人が原文と照合してから正式配布する。特に契約金額や法的拘束力のある合意事項は要注意

❌ 機密度の高い会議にも一律で通常モード(クラウド送信)を使う
⭕ 会議の機密区分を事前に決めておき、機密度の高い会議はPrivacy Modeの利用や録音自体を控える判断を組み込む

Web会議AIツール全般の運用ルール設計でつまずきやすいポイントは、AI議事録が定着しない理由|運用ルール設計と失敗3パターンでも詳しく解説しています。

よくある質問

Q. Nottaは無料でどこまで使えますか?

A. フリープランでは月120分まで、1回あたり最大3分の文字起こしが可能です(2026年8月時点)。機能確認や短時間の利用には向きますが、実務での会議録りには時間制限が厳しく、有料プランへの移行が前提になります。

Q. Nottaの月額料金はいくらですか?

A. 2026年8月時点で、プレミアムプランが月額¥1,980(年払いなら月換算¥1,185)、ビジネスプランが月額¥4,180(年払いなら月換算¥2,508)です。エンタープライズプランは要問い合わせとなっています。

Q. Nottaはどこの国の会社が運営していますか?

A. 親会社のMind Cruiser Limitedは香港登記の企業で、日本向けサービスは東京都渋谷区に拠点を置く日本法人が運営しています。データのバックアップは国内データセンターに保存されると公式ヘルプに記載されています。

Q. Nottaの文字起こし精度はどのくらいですか?

A. 標準的なビジネス日本語であれば90〜95%程度が目安とされています。早口・専門用語・方言では精度が下がりやすいため、単語登録機能での事前補正が実務上の前提になります。

Q. Nottaは危険ではありませんか?セキュリティは大丈夫ですか?

A. Nottaは公式セキュリティページでISO 27001認証・SOC 2 Type II取得・GDPR/HIPAA/APPI準拠を明記しています。ただし第三者認証の取得と「自社の機密会議に使ってよいか」は別問題です。機密度の高い会議は2026年7月提供開始のPrivacy Mode(ローカル処理)の利用や、録音自体を控える判断も検討してください。

Q. Notta解約時の返金は可能ですか?

A. 解約手順・返金条件・年払いプランの取り扱いについては、Notta解約と返金ガイド2026で詳しく解説しています。

まとめ:今日から始める3つのアクション

  1. 今日やること:自社で発生する会議を「機密度・高/中/低」で仕分けし、Notta通常モードを使ってよい会議とPrivacy Mode・利用控えが必要な会議を切り分ける
  2. 今週中:フリープランで実際に1〜2回の会議録りを試し、精度と単語登録の効果を確認する。同時に録音告知の社内アナウンス文言を用意する
  3. 今月中:利用人数・機密度・Web会議自動録画の要否をもとに、プレミアム/ビジネス/エンタープライズのどのプランが適切かを決定し、社内のAI議事録運用ルールを文書化する

Web会議ツールとの連携やZoom/Teams/Meetそれぞれでの選び方を含めた導入全体の流れは、AI議事録の導入ガイド|Zoom/Teams/Meetの選び方と社内ルールで解説しています。自社のAI導入戦略全体を6フェーズで整理したい場合は、AI導入戦略ガイド|6フェーズ・ROI・助成金で失敗しないもあわせてご覧ください。


次回予告:次回は、AI議事録ツールで作成した記録を社内ナレッジベースとして蓄積・検索可能にする方法をテーマにお届けします。


著者:佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。
SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。

ご質問・ご相談はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

参考・出典

この記事の内容を社内展開する方へ: AI研修導入40項目チェックリスト(無料・PDF 14ページ) をダウンロードできます。

無料・初回相談

AI研修・AI顧問、まず30分の壁打ちから

研修4,200名以上・支援100社以上。研修は助成金活用の実質負担まで、顧問は月次伴走の中身まで、貴社の場合で具体的にお答えします。

  • 100社以上・研修4,200名以上の実績
  • 初回30分無料・即日返信

お問い合わせフォームから24時間以内にUravation担当者がご返信します。

佐藤傑
この記事を書いた人 佐藤傑

株式会社Uravation 代表取締役CEO/生成AIエバンジェリスト。法人向けAI研修・コンサルティングを手がけ、日経・SBクリエイティブ・GMO等のメディアで生成AIについて執筆。

この記事をシェア

Claude Codeを本格的に使いこなしたい方へ

業務に合わせたマンツーマン指導で、Claude Codeを実務に組み込める状態まで伴走します。
現役エンジニアが貴方の業務に合わせてカリキュラムをカスタマイズ。

✓ 1対1のマンツーマン ✓ 業務に合わせた設計 ✓ 実務ベースの指導
Claude Code 個別指導の詳細を見る まずは無料相談

Contact お問い合わせ

生成AI研修や開発のご依頼、お見積りなど、
お気軽にご相談ください。

Claude Code 個別指導(1対1・12セッション)をご希望の方はこちらから別途お申し込みください

Claude Code 個別指導 無料相談