2.6節 改善
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小中高生に、エンジニアの魅力を伝えたい「エンジニアの教科書」 2.6 節。
改善とは、現状の 問題点や課題 を見つけ、
それらを 解決するための取り組みです。
「悪い物を良くする」 というイメージを持たれがちですが、実際には、
すでにある(良い物も含めて)ものを、さらに良くする活動
と考える方が、実態に近いでしょう。
1. 改善の文化
「改善」を学ぶ セミナーに参加 すると、
多くの講師さんは 「トヨタ自動車(あるいは、その関連会社)出身です」 と自己紹介されます。本屋さんに並ぶ 関連書籍も、同様です。
世界に通用する 文化として定着させた企業 として、
トヨタ自動車の存在は欠かせません。
そこから始まった改善活動は、日本国内に広く浸透し、
製造業では一般用語となりました。
現在では、海外でも「KAIZEN」という言葉が、そのまま通じるようになっています。

2. 改善は製造現場だけではない
改善という言葉は、
モノづくり企業の製造現場 で使われることが多いですが、
決してそれだけに限りません。
例えば、教育現場や事務職において、
・煩雑 で 負担の大きい 事務作業を
・知恵 と アイデア によって
・同じ目的・目標 を達成できる形で
・自動化・簡略化 する
こうした継続的な取り組みも、立派な改善です。

3. 改善と「否定」は違う
改善と聞くと、「今までのやり方は、ダメだ!」と
否定することだと誤解 される場合があります。
しかし、それは改善ではありません。
政治の世界で見られるような、
・相手の揚げ足を取る
・過去の取り組みを否定する (過去の全否定)
・ダメ出し をして自分の案を主張する
こうした姿勢は、改善とは呼びません。
改善では、 過去に起きたことは、
先人たちの努力と苦労の結果 であり、
現在は「最善の状態」だ、と一度受け止める ことが重要です。
その上で、
・ さらに良くするには?
・ もっと良くするには?
と考えていくのが、改善です。
4. 「改良」と「改善」の違い
このように考えると、「改良」と「改善」 は異なります。
・改良:不具合や不足を直し、性能や品質を高める行為(到達点を持つ)
・改善:さらに良くできる可能性を探し、現時点の最善を更新し続ける行為

改善は「通過点」であり、
活動が継続されること を前提とした考え方です。

5. 改善活動の理想的な進め方
進め方で言えば、
1人で考えたり・相手を罵倒したりせず、
多くの関係者が集まって、
明るく・楽しく・ワイワイ と、
仕事だとしても 遊びの場のような雰囲気 で行う。
これが、理想とする改善活動 です。
(個人感想: 日本の政治 にも、改善の流れ が来ることを期待します。上げ足取りでは良くなりません)。
自分の手掛ける製品・商品を良くしたいため、
つい熱が入った状態 になることもあります。
本節(サブ項)では、そんな改善活動を
「明るく・楽しく・中身が濃い」 活動にするため、
気付きを紹介していきます。
6. やる気Upポイント
✅ 揚げ足取りでは、改善活動は楽しくならない
姿勢しだいでは、先輩エンジニアに相談しても、協力は得られにくい
✅ 先輩エンジニアから、貴重な意見を引き出そう
現在を肯定し、楽しい雰囲気になっていれば、自然と
「今思うと、あの時こうすれば良かった」
「こんな手法もあるよ」
と、貴重な経験談を聞けることが増えます
7. 参考図書/Webサイト
① JICA:国際協力機構
報告書のページ数が80p 以上であり、実例を知る資料として 良書です。
5SやKAIZENは、共に日本の産業界で開発された職場環境改善及び品質管理の手法で、一般的には5SはKAIZENの一手法と考えられています。
5Sとは、「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の各ステップの頭文字をとって名付けられた標語です。簡単で、短期間で成果を可視化することができるため、5Sの実施により職員自身が「働きやすい」などのメリットを実感することができ、職員の質改善活動に対する意識や態度をポジティブに変容させることに役立ちます。
5Sによって醸成された職員のポジティブなマインドセットを土台として、KAIZENを実施します。KAIZENは、職員が認識する問題を、現場主導で少しずつ継続的に改善していくプロセスで、KAIZEN活動の実施を通して医療の質や安全性、生産性の向上に取り組みます。KAIZEN活動においては問題の定量的な把握や可視化に努め、部門を超えた活動を奨励することで、業務プロセスにおけるムリ・ムラ・ムダの低減を図ります。

99_履歴
( 読者様にお願い: 誤記・間違い・改善点など、指摘ください。)
改定日 記号 変更点
2026/01/03 Z 初版
9A_全体像
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