2.4.6項 リスクアセスメント
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小中高生に、エンジニアの魅力を伝えたい『エンジニアの教科書』2.4.6項
私たちの生活には、便利さ と引き換えに 「危険」 がたくさん潜んでいます。
そこでエンジニアが行うのが リスクアセスメント(Risk Assessment) です。
安全 な商品/製品をユーザに届けるため、“未来のヒヤリ(事故など)をあらかじめ想像し、未然 (みぜん: 発生前) に備えておく 作業” です。
1. 危険とリスクの違い
「リスク」という用語 は、普段の生活では余り馴染みが無いと思います。危険と同じ意味で使われている報道なども見かけますが、明確に内容が異なります。ISO 12100(日本も採用している国際規格)では、次のように定義されています。
● 危険(Hazard)
人にケガや損害を与える 可能性がある もの。「潜在的な危害の源」。
● リスク(Risk)
危険が
・どれくらい起きやすいか(発生確率)
・起きたとき、どれくらい深刻か(危害の大きさ)
などを合わせたもの。死亡・火災・感電 が、危害の大きい3大要素です。
例えば、箱の中に “汚物(う〇ち) ” があるとします。
・ 危険:汚物は「有害物」という危険源。とても 危険です。
・ リスク:箱が 完全密閉 なら、触れないし臭いも出ない → リスクは低い

つまりリスクとは、危険 を “現実に発生 し難く する 工夫 ”があると 下がる ものです。
人間の生活にとても有益な 電気・燃料・圧力 など 「大きなエネルギー」 は大きければ大きいほど、有益に作用 します。しかし必ず 危険源 になります。
それは そのままの状態では使用できないので、知恵を使って、リスクを下げて 使用するのです。
このような「危険源を、リスクを下げた状態で使用」 に至らせる 活動・またはその時に 作成される文書 を含めて、リスクアセスメント と呼びます。
2. リスクアセスメントの手順
エンジニアが行う 具体的な業務 の説明をします。
以下の流れは、どんな製品を作る場合でも共通 です。
使う人の立場 になって、しっかり開発・設計に反映させて欲しいです。
(1)危険源(シナリオ) の抽出
まず、次の 「場面 × 人」 を組み合わせて、危険源を 漏れ無く 洗い出します。
・場面:製造、輸送、設置、使用、修理、廃棄、など
・関わる人:作業者、使用者、修理担当者、廃棄業者 など
例: 使用時に、ユーザの猫が パソコンの上で放尿して火災になる。
優秀なエンジニアほど
「そんな状況まで、考えてくれるの?」
というほど多くのシナリオを発想します。
※誰が抽出に関わったか(氏名・日付)は、重要な記録として残します。
(2)リスクレベルの評価
リスク を“数値化”して管理します。
数値にすることで、
・ どれを 優先して設計 で 対策する べきか
が明確になります。あいまいさの排除、に役立ちます。
数値化には、ISO12100に記載された 分類例である
S(重篤度)・F(暴露頻度)・A(回避可能性)・O(発生確率)
が多く用いられます。 詳細は、参考資料を参照。
この 数値の大きさ より、安全対策の規模 が変わってくるため、エンジニアの能力が問われます。すなわち、
・必要以上に重くすると、用意すべき安全対策が多く なり。
→ 製品コストや、サイズに影響します。
・必要な点を見落とす と、用意すべき 安全対策が少なく なり。
→ 利用者や作業者などの リスクが増え ます。
この設計バランス の感覚は、設計豊富なエンジニア ほど優れています。
備考: プロジェクトのごく初期は、数値化しない場合もあります。
抽出だけでも、時間と労力がかかるため。リスクの抽出のみ のこともあります。
(3)リスクが高い項目の対策
リスクが高い場合、開発・設計で対策します。
例:
・ 頑丈なカバーで危険源と 接触できない ようにする
・必要な時だけ、エネルギーを遮断 する仕組みを入れる
(モータへの給電を、扉と連動させて 自動的にカット など)
・使用者に 注意喚起するラベル を貼る
Q(品質)・C(コスト)・D(納期)のバランスを見ながら、
最適な安全を作る工夫が求められます。
(4)対策後のリスク評価
最後に もう一度、リスクを 数値で評価 します。
十分に下がっていれば完了です。
3. やる気Upポイント
✅ 簡単そうに見えて、実は“超プロ”の仕事。
リスクアセスメントは 高度なスキル が必要で、訴訟リスクもある 責任の重い仕事です。
簡単と思えてしまうのであれば、どこかに盲点 が 隠れている 可能性があります。
✅ 先輩の知恵が宝。
経験豊富なエンジニアに相談しながら、抜け漏れゼロ を目指しましょう。
✅ ユーザーの安全は、あなたの仕事にかかっている!
地味に見えても、社会の安全を支える 誇りある仕事 です。
4. 参考図書/Webサイト
本日は、私の気力が無くなりました(笑)。
後日、更新します。
書きたいことはたくさんあります。
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2025/12/11 Z 初版
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