2.7.1 規格
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小中高生に、エンジニアの魅力を伝えたい「エンジニアの教科書」 2.7.1項。
エンジニアの仕事では、「規格」 を
読む・守る・ときには作る、という作業が避けて通れません。
規格とは、ある製品やシステムが 満たしておくべき基準 を文書として残したものです。
品質・安全・互換性を確保するために使われ、
国際規格(ISO)や国内規格(JIS)、業界規格、社内規格など、いくつもの層があります。
1. 規格は、美しい ピラミッド構造
規格は、ピラミッド構造で考えると分かりやすいです。
太陽の光のように全体を照らす 国際規格 があり、
その下に、国・業界・製品群、
さらに 社内規格、部署内規格 が重なります。

上位の規格ほど、
・細かいことは書かれていない
・概念的な表現が多い
という特徴があります。
そのため、
「実際にどう守るか」を決めるのが、下位の規格の役目です。
部署内の規格が頻繁に改定されるチームほど、
現場は動きやすくなります。
2. 規格は、文書である
規格は、文書です。
だから、次の性質を持っています。
・誤解を生まない ように書かれている
・できないことは、最初から書かれない
・時代とともに、風化・改定される前提 で作られている
法律が「罰則」を持つのに対し、
規格は「基準」を示すだけです。
ただし、事故や不具合が起きたとき、
「その規格を守っていたか?」は、必ず問われます。
3. 規格の読み方(プチ作法)
規格を読むとき、次を知っていると少し楽になります。
(規格の例を、「参考資料 / Webサイト」欄に 記載しておきます)。
・最初は 用語集
分からない言葉は、ここが 公式定義 です。
・本文は、あえて具体的に書かれていないことがある。
主要メーカーのやり方を 包含する表現 になっているためです。
例えば。
家電製品の規格にある 「感電保護」章 では、
各メーカが 一般的に行っている概念/方法 が書いてあります。
・附属書は、意外と使える
具体例や考え方が書かれていることが多く、
社内規格を作るときのヒントになります。
4. 規格を守る仕事
規格は、ベテランエンジニアや研究者が、
多くの調整を重ねて作っています。技術力と人間力の結晶 です。
それを 正しく守ること も、エンジニアの大切な仕事です。
若手エンジニアが担当することの多い
「エビデンス資料(※)」は、まさにその証明です。
※ エビデンスとは。
エビデンス(Evidence)とは、一般的に「証拠」「根拠」「裏付け」を意味する言葉です。主にビジネス、医療、科学分野で、主張や仮説が正しいことを客観的なデータや事実に基づいて証明する際に用いられます。
思い込みや経験則を排し、信頼できる根拠を持つことが重視されます。
たとえば、下記のような文章を残します(のこすお仕事です)。
・ 規格 :感電対策として、○○を守ること。
・ エビデンス:規格に基づき、○○の方法で対策している。
簡潔に、誤解なく書く。
ここで何度も赤ペンが入るのは、よくある話です。
5. 日本の規格
日本の規格( JIS:ジス と読む) は、JISCのWebサイトで閲覧できます。
読むだけであれば、高額な書籍を買わなくても勉強できます。
6.やる気Upポイント
✅ 規格は、先人からのメッセージ・歴史遺産
「縛るもの」ではなく、製品を 「楽に作るための知恵」 です。
将来は、あなたも 残す側 にまわるんですよ♪
✅ 上位の規格は、曖昧で当たり前
下位の規格で、チームが 理解できる資料 に書き換えよう。
自分の仕事も 楽に。メンバーが迷わない 形に落としましょう。
✅ 規格の改定(かいてい)は、こまめに確認
改定とは、最新の技術動向・市場環境・法律の変化に合わせて見直し、
ルールを新しく再設定 すること。
変更が「無い」 ことを確認するだけでも、後戻りは減ります。
7. 参考資料 / Webサイト
1. JISC 日本産業標準調査会
おすすめの検索は「JIS B9700」です。
機械類の安全性-設計のための一般原則-
リスクアセスメント 及び リスク低減
産業標準化について
標準化( Standardization) とは、
「自由に放置すれば、多様化、複雑化、無秩序化する事柄を
少数化、単純化、秩序化すること」です。 また、
標準(=規格: Standards)は、
標準化によって制定される「取決め」と定義されます。

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改定日 記号 変更点
2026/01/31 Z 初版
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