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北海道ひとり旅2・3日目|美瑛と富良野、広い空の下で過ごした二日間

5月中旬に少し遅めのGW休暇を利用して訪れた、3泊4日の北海道ひとり旅。
札幌で過ごした1日目に続き、2日目と3日目は美瑛・富良野エリアへ向かいました。

ラベンダーが咲き誇る季節にはまだ少し早く、景色にはわずかに冬の名残も残っています。
都市を歩いていた前日とはまったく違う時間の流れの中で、北海道の雄大な自然をのんびり満喫してきました。

<ひとり旅のスケジュール>
1日目:札幌の散策

→北海道の歴史に触れながら、都市としての賑わいや空気感を楽しむ
2日目〜3日目:美瑛・富良野の散策
→北海道らしい雄大さを感じながら、自然の中でのんびりする
4日目:小樽の散策
→海鮮やスイーツなど、美味しいものをたくさん食べる

まず向かったのは、この2日間の旅の相棒となる車を借りるためのレンタカー店。
利用したのは、「トヨタレンタカー 地下鉄さっぽろ駅前店」です。
宿泊していたホテルから徒歩3分ほどと近く、朝の移動もとてもスムーズ。
大きな荷物を持っていても負担にならない距離感なのが、ありがたかったです。
運転する車種そのものに強いこだわりがあるわけではないのですが、旅先でレンタカーを借りるたびにマイルが貯まり、少しだけお得になることもあって、なんだかんだ毎回トヨタレンタカーを選んでしまいます。

トヨタレンタカー 地下鉄さっぽろ駅前店
北海道札幌市中央区北3条西3丁目1 札幌北3条ビル1階


2日目:美瑛の散策

この日からの2日間は、美瑛・富良野エリアを中心に巡る予定を立てました。
私の住んでいる場所も十分に自然あふれる場所なのですが、北海道はやはりスケールが違います。
どこまでも続く空の広さ。視界いっぱいに広がる大地。車を走らせているだけでも、その雄大さに圧倒されます。
若い緑色が綺麗な山道を抜けて、美瑛へ向かいます。
道中では、「ヒグマの生息地です」や「シカとの衝突に注意」といった、なかなか見かけない看板にもたくさん出会いました。
もちろん実際に遭遇したら大変なのですが、北海道ならではの風景としてドライブを楽しめました。


パンを片手に、美瑛の景色を楽しむ

美瑛に到着して、まず最初に向かったのは「フェルム ラ・テール美瑛 本店」。
美瑛産の小麦やジャージー牛のミルクを使ったパンやお菓子を販売しているお店で、小高い丘の上に建つ、丸みを帯びたカントリー調の建物が印象的です。思わず「可愛い!」と言ってしまうほどの、絵本の中に出てきそうな佇まいです。可愛いは正義!

この日は青空が広がる絶好の観光日和。
せっかくなので、パンとアイスティーをテイクアウトして、近くにあった自由に使用できる駐車場へ向かいます。
ドアを全開にし、車内に座ったまま景色を眺めながらの、のんびり軽食タイム。
私はどちらかというと、しっかり噛み応えのあるパンが好きなのですが、こちらのお店にはまさに好みのパンがたくさん並んでいました。
噛むほどに小麦の風味が広がる、素朴で力強い味わい。
小麦が美味しい!は初めての感覚です。

目の前には、まだ雪をいただいた山々。
吹き抜ける風も冷たく、冬の名残を少しだけ感じるのも、また心地よかったです。

フェルム ラ・テール美瑛 本店
北海道上川郡美瑛町大村村山
営業時間:10時〜17時


迷った先で、おいしい寄り道、美瑛 マルハチ蕎麦

美瑛といえば、「マイルドセブンの丘」や「ケンとメリーの木」など、有名な絶景スポットが数多くあります。
もちろん私も訪れてみようと思ったのですが、いざ車を走らせてみると、その場所を見つけるのは意外と難しい。
大きな案内看板があるわけではないので、「たぶんこの辺りかな?」と探しながら走ることになります。
広い景色の中をあちこち巡りながら、気づけば少しだけ迷子気味。
そんなとき、ふと目に飛び込んできたのが「蕎麦」の、のぼり旗でした。

「小麦が美味しいなら、蕎麦もきっと美味しいはず。」
そんな単純な直感で立ち寄ったのが、「美瑛 マルハチ蕎麦」です。
注文したのは、ちょうど旬を迎えていておすすめだという「アスパラ天そば」。
運ばれてきてまず驚いたのは、アスパラの大きさでした。
普段スーパーで見かけるものとは比べものにならないほど立派で、存在感があります。
お蕎麦もつるりとした喉越しとしっかりしたコシがあり、箸が進みます。

アスパラも蕎麦も、店舗を運営する美瑛マチハチファームの自社農園で育てられたものなのだそう。
美瑛は、その土地で育ったものを大切にしている、そんな場所なんだなぁと感じながら、美味しくいただいたランチでした。

美瑛 マルハチ蕎麦
北海道上川郡美瑛町
営業時間:11時〜14時


お土産探しも旅の楽しみ

せっかく美瑛まで来たのだから、駅周辺も少し歩いてみよう。
そう思って立ち寄ったのが、道の駅 びえい「丘のくら」です。
大正時代に建てられた石造りの貯蔵倉庫を活用した道の駅で、重厚感のある外観が印象的。

館内には、美瑛の特産品が所狭しと並んでいます。
美瑛産の小麦を使ったお菓子や、地元野菜を使ったドレッシング、シマエナガのグッズなど、見ているだけでも楽しいラインナップ。
フードコートも併設されているので、美瑛の味をその場で楽しめるのも魅力です。

旅先では、ついマグネットを買ってしまいます。
今回も何か気になるものはないかなと探していたところ、とても可愛らしいイラストのマグネットを発見。思わずお迎えしてしまいました。
北海道で活動されているイラストレーター・akkomonさんによる作品で、美瑛の風景やモチーフがぎゅっと詰め込まれたデザインが印象的です。
マグネットやステッカーなど、限られたスペースの中に、美瑛らしさが凝縮されていて、眺めているだけでも楽しくなります。
旅の思い出として、これから大切にしていきたいお土産がひとつ増えました。

道の駅 びえい「丘のくら」
北海道上川郡美瑛町本町1丁目9−21
営業時間:9時〜18時


色づく前の美瑛の丘、新栄の丘展望公園

美瑛といえば、パッチワークのように広がる色とりどりの丘の風景が有名です。
ただ、訪れたのは5月中旬。
ラベンダーや花々が咲き揃うにはまだ少し早く、目の前に広がる景色は、芽吹き始めた緑と耕された土の色が中心でした。
それでも、せっかく美瑛に来たのだから丘の風景を少しでも眺めてみたいと立ち寄ったのが、「新栄の丘展望公園」です。
美瑛から富良野へ向かう道中にあり、ドライブの途中に気軽に立ち寄れるのも魅力のひとつ。

展望公園からは、360度ぐるりと美瑛らしい丘陵風景を見渡すことができます。
遠くの山にはまだ雪が残る中、丁寧に手入れされた丘が、これから始まる暖かい季節への期待が膨らませているようでした。
特別な施設があるわけではないけれど風景を眺めにふらっと立ち寄りたくなる、そんな場所でした。

新栄の丘展望公園
北海道上川郡美瑛町美馬牛新栄


美瑛を訪れた一番の理由、フォトギャラリー「拓真館」へ

美瑛、富良野エリアを訪れた一番の目的は、フォトギャラリー「拓真館」に行くことでした。
老朽化した館内の改修を終え、2026年4月にリニューアルオープンしたばかり。その記念展として開催されている「HILL TO HILL 1971-2026」をどうしても見たかったんです。

拓真館は、写真家・前田真三さんが1987年に開設したフォトギャラリー。
息子さんの前田晃さん、お孫さんの前田景さんと、3代に渡って美瑛の丘陵地帯の魅力を写真で伝えられています。
美瑛と聞いて思い浮かべる、鮮やかな丘の風景。
知らず知らずのうちに、皆さんの写真を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

展示の中心となるのは、四季折々の美瑛を切り取った風景写真。
目の前にあるのは写真のはずなのに、まるで窓の向こうに本物の風景が広がっているのかと錯覚するほどの臨場感あふれる写真たち。
光の移ろい、風の気配、空気の温度まで伝わってくるような作品ばかりで、何度も足を止めて見入ってしまいました。
自然光がたっぷり差し込む館内で、春夏秋冬それぞれの美瑛をゆっくり味わう時間は、本当に贅沢なひととき。無限に滞在できてしまうなぁ。

そして、拓真館といえば、敷地内に広がる白樺回廊も外せません。
空へ向かってまっすぐ伸びる白い幹や、少し湿り気を含んだ地面。その間にやわらかく差し込む木漏れ日と、ここでしか体験することができない空間で、多くの人が撮影を楽しまれていました。

さらに、併設されているドリンクスタンド「SSAW BREW」も魅力的。
美瑛産の食材にこだわったドリンクやお菓子などをテイクアウトして、ギャラリー前のベンチに座ってのんびりと楽しめます。
私も休憩がてら立ち寄ったのですが、こういう場所で飲む一杯はなぜだか格別。
カップも素敵で、つい写真を撮りたくなってしまいました。
美瑛の風景を写真で味わい、実際の風景の中でひと息つく。そんな贅沢な時間を過ごしました。

拓真館
北海道上川郡美瑛町 字拓進
営業時間:10時〜17時


店舗限定のおいしさを、カンパーナ六花亭で

北海道には魅力的なお菓子メーカーがたくさんありますが、私はその中でも六花亭が大好きです。
今回の旅では、以前から気になっていた「六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村」を訪れることも考えていましたが、さすがに移動距離が大きく、泣く泣く断念。
その代わりというわけではありませんが、富良野にある「カンパーナ六花亭」へ立ち寄ることにしました。
丘の上に広がるぶどう畑と、その向こうに連なる大雪山連峰。そんな雄大な景色を望むことができる六花亭の店舗です。

店舗エリアもカフェエリアも、全面ガラス張り。
私が訪れたのは夕方の閉店間際でしたが、店舗エリアもカフェエリアも、多くのお客さんで賑わっていました。

楽しみにしていたのが店舗限定の冷蔵商品で、選んだのは、「マルセイバターサンド 生ブルーベリー」。
賞味期限はなんと当日中。発送にも対応していないため、北海道を訪れた人だけが味わえる特別なお菓子です。
生のブルーベリーのフレッシュさと、しっとりとしたビスケットが美味しすぎる一品。人気なのも頷けます。

カンパーナ六花亭
海道富良野市清水山1161
営業時間:10時〜17時


北海道の大地を感じる、ごろっと野菜の夕ごはん

夕食に選んだのは、「カントリーキッチン 風見鶏」。
18時オープン、19時30分閉店という営業時間で、タイミングが合わないとなかなか訪れるのが難しそうですが、ホテルに車を停めて、周辺をぶらぶら散策していたときに偶然見つけたお店です。
シーズンオフの富良野は、想像していた以上に夜が早い街。
飲食店の営業時間も短めで、駅前を離れると18時頃に営業しているお店を探すのも意外と大変です。

こちらのお店の名物は、富良野産の野菜をたっぷり使ったグリル料理。
運ばれてきたお皿を見て、まず驚いたのはそのボリュームです。
主役のチキンステーキは想像以上の大きさで、その周りを彩る野菜たちも負けず劣らず存在感があります。
しっかりと焼き上げられた野菜は、どれもごろっと大きめ。
噛むたびに野菜の甘みが広がり、それぞれの食感の違いも楽しい。シンプルな調理だからこそ、素材そのものの美味しさがよく伝わってきます。
しばらく動けないほどお腹いっぱいになりますが、本当に美味しかったぁ。

カントリーキッチン 風見鶏
北海道富良野市北の峰町4−61
営業時間:18時〜19時30分


自然を楽しんだあとは、ホテルでのんびり

2日目と3日目の拠点に選んだのは、富良野にある「富良野リゾートホテル エーデルヴェルメ」。
富良野スキー場・北の峰エリアの近くに建つホテルで、北欧を思わせるような外観が印象的です。
館内には、大きな暖炉が置かれたラウンジや大浴場もあり、観光の合間にほっと一息つける空間が整っています。
富良野では、夜に繁華街を散策することもなさそうだなと思っていたので、きっとホテルでのんびり過ごす時間も多くなるはず。そのため、館内でゆったり滞在できそうなこちらのホテルを選びました。

今回予約したのは、シアターカフェルーム。
大画面のプロジェクターで映像を楽しめるだけでなく、部屋で挽きたてのコーヒーを味わうこともできるなど、“ホテルで過ごす時間”を楽しむための客室です。
室内はブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気。
アイアン素材の家具や照明がアクセントになっていて、どこを切り取っても可愛らしい空間でした。
さらに、ゆったりとしたキングサイズベッドも設置されています。
ひとりで贅沢に使うのはもちろん、女子旅や夫婦での滞在にもぴったりそう。
シーズンオフの富良野で、観光地だけでなくホテルステイも満喫できる、そんな魅力のある滞在先でした。

富良野リゾートホテル エーデルヴェルメ
北海道富良野市北の峰町9−20


3日目:富良野の散策

2日目の夜、大浴場でのんびりしていると、日帰り入浴に来ていた富良野在住のマダムが声をかけてくださいました。
どこから来たのか、今日はどこを巡ったのか。
そんな何気ない会話から始まったのですが、「せっかくならここも行ってみたら?」「あそこのカフェもおすすめ」と、富良野の見どころをたくさん教えてくださったんです。
地元の人だからこそ知っているお気に入りのお店。思いがけず、とても贅沢な案内をしてもらいました。

3日目はお昼頃には富良野を出発する予定だったため、自由に動ける時間はおよそ3時間ほど。
普段のひとり旅では、あまり細かな計画を立てず、その時の気分で行き先を決めることが多いのですが、この日ばかりは別。
せっかく地元の方に教えていただいたのだから、できるだけ巡ってみたいなと翌朝のルートをしっかり組み立てました。


ラベンダーの季節、その少し前のファーム富田へ

3日目の朝、最初に向かったのは、前夜に出会ったマダムが「まずはここに行ってみて」と一番に勧めてくれたファーム富田でした。
実は、計画を立てていた段階では候補から外していた場所でもあります。
というのも、訪れたのは5月中旬。
ラベンダーの見頃にはまだ早く、「せっかく行っても何も咲いていないかもしれない」と思っていたんです。
「早咲きのラベンダーや芝桜がちょうどきれいな頃だから、ぜひ立ち寄ってみて」とアドバイスをいただいたので、朝一番で向かったのでした。

3日目は、旅の中でも特に天気の良い一日。
空はどこまでも青く、朝の空気も心地よく澄んでいます。
園内をゆっくり歩きながら、咲き始めた花々や手入れの行き届いた畑を散策。
ここも、色鮮やかな花畑が広がる最盛期の華やかさは、まだありません。
きっとラベンダーが見頃を迎えた頃には、園内一面が鮮やかな紫色に染まるんだろうなぁと、そんな景色を想像しながらの散歩も、なかなか悪くありませんでした。むしろ、次はラベンダーの季節に来るぞ!と思ったり。

ファーム富田
北海道空知郡中富良野町基線北15
営業時間:8時30分〜17時30分


北海道の光を持ち帰るべく、しばれ硝子に会いに行く

続いて向かったのは、「Glass Forest in FURANO」。
ドラマ『北の国から』のロケ地として知られる富良野市麓郷にあるガラス工房です。
訪れた理由は一つだけ。この工房の店頭でしか見ることができない「しばれ硝子」を、実際に手に取って見てみたかったからに他なりません。
初めて写真で見たとき、その美しさに思わず目を奪われたのを覚えています。
ガラスの内部には、まるで北海道の冬に見られるダイヤモンドダストをそのまま封じ込めたかのような、繊細なひび割れが幾重にも閉じ込められています。これが本当に美しい。

私の技量では美しさを伝えられないので、ぜひ実物を見ていただきたい・・・!

たくさんの作品の中から今回お迎えしたのは、丸みを帯びた小さめのグラスでした。
実はこのシリーズ、職人さんの気まぐれで制作されるものらしく、いつでも店頭に並んでいるわけではないのだそう。
旅先で器を選ぶとき、私は「どう使うか」を想像できるかを大切にしています。ただ綺麗だからではなく、家に帰ってから実際に手に取りたくなるもの。
このグラスなら、夏の日に氷を少しだけ浮かべたアイスティーを入れて、ゆっくり本を読みながら過ごす時間が似合いそう。
憧れていたグラスをお迎えし、大切に抱えて札幌へ向かったのでした。

Glass Forest in FURANO
北海道富良野市麓郷市街地3
営業時間:9時〜18時


また訪れたい美瑛・富良野

北海道らしい雄大な自然を感じたくて訪れた美瑛と富良野。
花の季節には少し早く、景色の中の色彩もまだ控えめ。
それでも、芽吹き始めた緑や耕された土の色には、この土地ならではの美しさがありました。
そして何より、今回の旅の目的だった拓真館。
美瑛の風景を写し続けた写真家たちの作品は、ずっと記憶に留めておきたいものでした。
華やかな観光地というよりも、ゆっくりとその土地と風景に向き合う場所、そんな感じがします。
ワーケーションとして1週間ほど滞在したら、よりその魅力に触れられそうな素敵な街でした。計画して、絶対また来るぞ。

余談

これは美瑛だけなのか、北海道ではよくあることなのかは分からないのですが、驚いたのが「住所に番地がない」問題。
建物と建物の間隔が広いので、「近くまで来れば分かるでしょう」ということなのかもしれませんが、旅人にはなかなか難易度が高い仕組みです。
そして、これがトヨタのカーナビとどうにも相性が悪かった。
迷子になるのも旅の醍醐味とは思うものの、今回ばかりは少々迷いすぎた気もします。
ドライブの反省点をひとつ挙げるなら、間違いなくこれ。次はちゃんと予習してから向かいたいです。

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