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新シリーズ DAY1「利益は出ているのに、お金がない。」

病院経営者や管理職と話をしていると、よく聞く言葉があります。
「黒字なんですけどね。」

しかし、通帳を見ると、お金が増えていない。むしろ減っている。
これは病院経営で非常によく起きる現象です。
なぜなら、利益とお金は違うからです。
損益計算書(PL)は、利益を表します。
しかし、利益が出たからといって、現金が増えるとは限りません。

例えば、未収金。
売上は計上される。
でも、まだ入金されていない。

利益はある。
お金はない。

例えば、設備投資。
CTを更新した。
電子カルテを更新した。
お金は出ていった。
でも、PLにはすぐには反映されない。
利益はある。お金は減っている。
例えば、借入金返済。
元本返済は、お金が出ていく。
しかし、PLには費用として出てこない。
利益はある。お金は減る。
つまり、黒字倒産は起こり得るのです。

だから、経営者はPLだけ見てはいけません。
PLを見る。
そして、預金残高を見る。
さらに、キャッシュフローを見る。
ここまで見て、初めて経営の全体像が見えます。

強い病院は、利益を追いません。キャッシュを守ります。
なぜなら、利益では給与は払えない。

利益では業者へ支払えない。
利益では設備投資できない。

病院を動かすのは、現金だからです。
だからこそ、病院経営で最初に覚えるべきお金の話は、
「利益と現金は別物」ということなのです。

POINTS
• 利益と現金は同じではない
• 黒字でもお金が減ることはある
• 経営者はPLだけでなくキャッシュを見る

PRACTICAL TIP
今月の月次決算で、損益計算書を見た後に、
預金残高の推移も確認してみてください。
「利益は出ているのに、なぜ預金が減ったのか?」
その問いが、経営を見る目を大きく変えます。

次回予告
「PLだけ見ている経営者は危ない」
損益計算書だけでは見えない病院経営の落とし穴について考えます。

現場で使える資金繰り管理シート・病院向けキャッシュフロー確認表・管理会計テンプレートなどは、今後note等でも公開予定です。

ハッシュタグ
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