第1回「すごいね」がしんどいあなたへ」
新しいシリーズを、始めます。タイトルは、「頑張ってきたあなたへ」。
前作「トップ営業が全部捨てた理由」を読んでくださった方、本当にありがとうございました。あれは、僕の物語でした。
でも、今回は——あなたの物語です。
だから、最初に、聞かせてください。
あなたは、周りから「すごいね」と、よく言われませんか?
そして——その「すごいね」が、なぜか、しんどいと感じること、ありませんか?
もし、少しでも心当たりがあるなら。この4回シリーズは、あなたのために書きます。
1、結果を出している人ほど、本音が言えない
僕はこれまで、たくさんの「すごい人」に、会ってきました。
クリニックの院長先生。管理職の方。営業のトップ。経営者。
——みんな、結果を出しています。周りから見たら、まぶしいくらい、成功している。
でも、そういう人ほど。
誰にも、本音が言えないんです。
なぜだと思いますか?
理由は、シンプルです。
「成功してるやん」と言われれば言われるほど、弱音を吐けなくなるから。
「お前がそんなこと言うなよ」 「全部うまくいってるやん。贅沢な悩みやろ」 「俺らを見ろよ」
——そう言われる気がして、飲み込んでしまう。
「こんなこと言う資格、ないよな」と、自分で自分の口を、塞いでしまうんです。
……これ、実は、昔の僕そのものでした。
前作で書いた、営業トップの頃の僕です。全国一位なのに、ずっと満たされなくて。「もっとやらな、一番を守られへん」と、何かに追いかけられていた。
でも、その苦しさを——誰にも、言えなかったんです。だって、一番売れてるやつが「しんどい」なんて、言えないでしょう?
あなたも、同じ場所に、いませんか?
2、院長先生が、看護師さんにも言えないこと
もう少し、具体的な話をします。
僕は、抗がん剤を扱うMRでした。だから、生き死にに関わる現場を、すぐそばで見てきました。
お薬の選択に、「100%の正解」なんて、ないんです。
先生方は、カンファレンスで、悩んで、悩んで、悩む。「本当に、これでいいのか」「この患者さんに、この選択は正しいのか」と。
でも——最終的に決めるのは、主治医である、ドクター一人なんです。
その決断が、正しかったのか。間違っていたのか。
本当は、誰かに、聞きたい。
でも——看護師さんには、聞けない。薬剤師さんにも、聞けない。後輩に聞いたら、「頼りない」と思われるかもしれない。
クリニックの院長先生も、同じです。毎日、患者さんと向き合って、結果には自分で責任を持たないといけない。何かあれば、クレームは全部、自分に来る。従業員も、何人も抱えている。ミスは、許されない。
——気を使いながら、誰にも相談できないまま、走り続けている。
そんな方を、僕は、本当にたくさん見てきました。
「外から見たら、十分すぎるほど、すごいのに」
ご本人は、こう思っているんです。「まだまだ、足りない」と。
3、「足りないところ」を、数え続けていませんか
そういう方は、いつも、自分の「足りないところ」を、数えています。
「あれもできてない」 「これもできてない」 「あの資格も、取らないと」 「もっと、頑張らないと」
——資格を取って、勉強して、スタッフのために動いて。すごく、やってらっしゃる。
なのに、心のどこかで、ずっと思っているんです。
「自分は、まだ足りない」 「自分が悪いんじゃないか」
成功しているのに、自分のことが、好きになれない。
これ——自己肯定感が低い、という状態です。
でも、ここで、はっきり言わせてください。
それは、あなたが弱いからでも、ダメだからでも、ありません。
「足りないところを数える」という癖が、染みついているだけなんです。
(前作を読んでくださった方は、ピンと来たかもしれません。そう、あの「減点方式の目」の話です。僕らは、できないところを見つける目ばかりが、一流に育ってしまったんです)
4、高校3年、僕は試合前に、眠れなくなった
なんで、僕がこの話をしたいのか。
最近、多摩川の土手を走っていて、ふと、降ってきたことがあるんです。
——高校時代の、記憶でした。
僕は、中学・高校と、陸上をやっていました。全国大会に出るのが、夢だった。高校2年で、先輩たちが全国の舞台に立つのを見て、「俺も、あそこに立ちたい」と、強く思った。
5年間の練習の、集大成。
でも——3年生になった頃から、絶不調に陥ったんです。
体が、うまく動かない。タイムが、上がらない。
しかも、僕は、キャプテンでした。
「自分が、チームを引っ張らないと」 「自分が、弱音を吐いちゃいけない」 「そんな情けないこと、言えない」
——そう思って、一人で抱え込みました。
そうしているうちに、試合前の夜、眠れなくなったんです。
不安で。恐怖で。
でも、当時の仲間は、たぶん、誰も知らなかったと思います。僕が、そんな状態だったなんて。
……あの時。
あの不安を、誰かに、話せていたら。
家族でも、仲間でも、誰でもいい。「実は、しんどいんだ」と、言えていたら——きっと、何かが、違ったと思うんです。
あなたは今、あの頃の僕みたいに、一人で抱え込んでいませんか?
5、何かをしてほしいわけじゃない。ただ、聞いてほしかった
ここで、大事なことに気づいたんです。
あの高校3年の僕は——何かを、してほしかったわけじゃないんです。
アドバイスが、欲しかったわけでも、ない。
ただ——聞いてほしかったんです。
「あー、そうだよね」 「頑張ってるよね」 「でも、こんなこともできてるんじゃない?」
そうやって、話を聞いて、背中を押してほしかった。ただ、それだけだった。
今、僕はセッションで、いろんな方の話を聞いています。そして、こんな感想を、本当にたくさんいただくんです。
「聞いてもらえただけで、一歩を踏み出せました」 「話を聞いてもらえて、楽になりました」
——ああ、これだ、と思いました。
あの頃の僕が、欲しかったもの。それを、今、誰かに届けられているのかもしれない。
前作の営業時代の僕も。高校3年の僕も。そして——今、しんどいあなたも。
実は、みんな、同じ場所に立っているんです。
一人で、頑張りすぎて。誰にも言えなくて。「まだ足りない」と、自分を追い込んで。
だから、僕は、この配信をしています。あなたに、伝えたくて。
一人で、頑張りすぎなくて、いいんです。
6、最後に、一つだけ聞かせてください
このシリーズでは、これから4回にわたって、「なぜ、頑張っているのに満たされないのか」「なぜ、足りない気がし続けるのか」を、お話ししていきます。
先に、一つだけ、言っておきます。
あなたは、何も、足りていないことなんて、ないんです。
むしろ、逆です。——でも、その話は、次回から、じっくりと。
今日は、最後に、あなたに一つだけ、質問をさせてください。
最後に、心から「これでよかった」と、自分に言えたのは、いつですか?
……思い出せましたか?
もし、すぐに思い出せなかったとしても——それは、あなたが、ダメなわけじゃありません。
それだけ、頑張りすぎてきた、という証拠です。
コメントで、教えてください。「思い出せない」でも、大丈夫。それも、立派な、今のあなたの答えですから。
次回は、その「足りないものの正体」の話をします。
一人で頑張りすぎなくて、いい。たまには、誰かに頼っていいんです。
フォローして、次回を、お待ちください。
そして、もし今——「誰にも言えないな」「ちょっと、聞いてほしいな」と思ったら。
無料で話せる場所を、用意しています。
僕は、何かすごいアドバイスをする人じゃありません。ただ、あの高校3年の僕が欲しかったものを——あなたに、渡したいだけなんです。
話を聞いて、「頑張ってるよね」「これも、できてるよね」と、一緒に確かめる。それだけの、60分です。30分でも、大丈夫です。
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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また明日、第2回でお会いしましょう。
