楽しみな予定の前に体調が悪くなるのは、「私が弱いから」だと思っていた。
私はアフタヌーンティーを泣きながら食べたことがあります。
大人になってからできた友達。
気づけばもう10年近い付き合いです。
その日も3人で日にちを合わせて、新しくできたホテルのアフタヌーンティーへ行きました。
可愛いスイーツに、美味しい紅茶。
近況を話したり、くだらないことで笑ったり。
いつものように幸せな時間を過ごしていました。
でもその頃の私は、
二人にずっと言えていないことがありました。
パニック障害のことです。
言うのが怖かった
二人の前ではいつも元気で明るくいました。
だから言えなかった。
言ったら何かが変わってしまう気がしたから。
• 気を遣わせるかもしれない
• 面倒な人だと思われるかもしれない
• 今までの関係が変わるかもしれない
そんなことばかり考えて
「普通のわたし」を頑張っていました。
小さなわたしが背中を押した瞬間
その日は、打ち明ける覚悟をして行ったわけではありませんでした。
ただ、ふと
「この人たちになら話しても大丈夫なんじゃないかな」
と思ったのです。
小さなわたしがそう言った気がしました。
「実は私、前からずっとパニック障害なんだ」
張りつめていたものがほどけた
しばらく沈黙があって
二人は静かに言いました。
「今まで大変だったね」
「気づかなくてごめんね」
「話してくれてありがとう」
その言葉を聞いた瞬間
全身に入っていた力がふっと抜けたのを覚えています。
ずっと一人で抱えていた重たい荷物を
ようやく降ろしてもいいと思えた気がしました。
誰もが、人には見せない痛みを抱えている
すると今度は二人が、
自分の人生で抱えてきた痛みを話してくれました。
私はずっと二人のことを
羨ましいと思っていました。
わたしにはないものをたくさん持っていて
一人で抱えている悩みなんてないんだろうな、と。
でも本当は違いました。
みんなそれぞれ
人には見せない場所で歯を食いしばりながら
踏ん張って生きていたのです。
気づけば私たちは泣きながら話をしていました。
90分のアフタヌーンティーは、あっという間に過ぎ、お皿にはまだたくさんのスイーツが残っていました。
スタッフさんが
「紅茶のラストオーダーです」
と声をかけてくださった時
私たちは涙目のまま慌てて紅茶を飲み
鼻を赤くしながらスイーツを頬張りました。
優雅とはほど遠い時間だったけれど
私はあの日をずっと忘れないと思います。
楽しみな予定の前ほど体調を崩していた私
私は昔から
楽しみにしている予定ほど
前日に体調を崩していました。
本当は行きたい予定ばかりなのに
前日になると
・ 胃の調子が悪くなる
・ 不安で呼吸が浅くなる
・ 頭が重くなる
そして決まって
行けない理由を探し始めるのです。
そんなことを今までの私は
何度も繰り返していました。
楽しみな予定の前に苦しくなる本当の理由
今、ようやくわかったことがあります。
私はずっと
人と会うことが怖いのだと思っていました。
出かけることが怖いのだと思っていました。
だから毎回、苦しくなるのだと思っていました。
でも、それは違いました。
本当の理由は、
• 急に発作が起こって大切な人との楽しい時間を失ってしまうかもしれない。
• 途中で体調が悪くなって迷惑をかけたらどうしよう。
本当は行きたくないわけじゃなかった。
むしろその時間を大切に思っていたからこそ
まだ起こってもない迷惑をかけた時のことを
先回りして想像し、体も心も重く苦しくなっていたのです。
思えば私は5歳ぐらいの頃から
母を心配させるくらいなら、自分が我慢した方がいいと思っていました。
本当は、助けて欲しくても「大丈夫」と言ったり
しんどくても無理に頑張って笑ってきました。
元気で明るい私は普通の私
弱い姿を見せて心配をかけるのはだめな私
幼い頃に自分を守るために身につけた
その考えこそが
私が苦しくなったり、怖くなったりすることの
本当の理由だと感じています。
普通に楽しめない自分に戸惑っていたら
もし、楽しみな予定の前になると体調が悪くなると感じているなら。
どうか知っていてほしいのです。
それはあなたが弱いからではありません。
それだけ大切な人がいるから。
それだけ大切な時間があるから。
それだけ失いたくないものがあるから。
心も身体も緊張しながら、一生懸命その時間を守ろうとしているということを。
「またダメだ」と思う前に、
一度だけ自分に聞いてみてください。
「私は今、何を怖がっているんだろう。」
答えが見つからなくても大丈夫です。
なぜそう言えるのか。
それは私が今でも、楽しみな予定の前には
不安が顔を覗かることがあるからです。
でもそんな時は、自分を急かさず、責めずに
少しずつ心の声を聞いてあげられるようになってきました。
頑張るが当たり前だったあなたへ
私は不安や緊張を消すことはできません。
それでも長年のパニックとの付き合いの中で、
助けられてきた小さな方法があります
楽しみにしている予定の前日に
体調が不安に思ったら
まずは好きな飲み物を
一口ゆっくり飲んでみてください。
私はそんな時
あたたかいほうじ茶を飲みます。
その時、喉を通ってお腹の方へ温かさがじんわりと、おりていく感覚に意識へ向けていると
大きな風船のように膨らんでいた不安が
少しだけ小さく萎んでいくような気がするのです。
そして胸やお腹や頭など不安に思っている場所に
そっと両手で触れてみてください。
「あぁ。それだけ私は明日を楽しみにしてるんだね」
実際に声に出して自分に話しかけてあげるだけで
体も心も少しずつ緩んでいく感覚になります。
私はここで待っています
この記事を
ここまで読んでくださったということは
きっとあなたにも
誰にも言えなくて、一人で抱えてきた時間があったかもしれません。
私も長い間
ひとりで抱え続けてきました。
だから今はわかるのです。
人は強くなったから話せるのではなく、
「この人になら話してみようかな」
そんな小さな気持ちが生まれた時に、
少しずつ心を開いていくのだということを。
もし今、
あなたの心の中にもそんな小さな声があるなら。
不安も緊張もそのままで大丈夫です。
心が動いた時に
扉を開けに来てください。
私はここで待っています。
これからも私は
心の中で言葉にならない気持ちを
ここに言葉にしていきたいと思っています。
もし受け取ってみたいと思われたら、
いつでも扉を開けに来てください。
あなたの心のタイミングで大丈夫です。
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優花
