この本が届いてほしい人
この本を、
どんな人に届けたいのか。
考えてみたとき、
一番に浮かんだのは、
日々、前を向いて、
必死に走り続けてきたパパやママでした。
あのときの私も、そうでした。
もともと私は、
小さい頃から
「頑張ること」が当たり前で、
立ち止まることや、
弱さを見せることが、
どこか苦手なタイプでした。
だからこそ、
止まることが怖かったのだと思います。
小さく生まれたわが子と向き合う中で、
不安はずっとそばにあって、
立ち止まってしまったら、
そのまま崩れてしまいそうで、
とにかく前を向いて、
目の前のことをこなすことで精一杯でした。
呼吸器の音、モニターの数字、
医師からの説明。
その一つひとつに揺れながら、
それでも毎日を越えていくしかなかった。
気づけば、
ずっと走り続けていたように思います。
でも今振り返ると、
あの時間の中で本当に必要だったのは、
「立ち止まること」だったのかもしれません。
怖くても、
不安でも、
その場に立ち止まって、
自分の気持ちに気づくこと。
それも、大切な時間だったのだと、
今は思います。
だからもし今、
同じように走り続けている人がいたら、
この本を届けたいと思いました。
あのときの私のように、
不安の中にいるご家族にも。
そして、
医療者の方や、支援に関わる方にも。
日々たくさんの命や家族と向き合う中で、
その背景にある想いが、
少しでも伝わるものになったら嬉しいです。
さらに、
これまで関わりのなかった方にも。
「かわいそう」や「大変そう」で終わるのではなく、
知ることで、見方が少し変わるきっかけに。
この本が、
誰かにとって、
ほんの少しでも、
やさしいまなざしにつながるものになったら。
そしてもし今、
前を向いて走り続けているあなたがいたら。
この本は、
あなたにも届けたいと思っています。
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