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なぜ、この本を書くことになったのか


パソコンとノートと抹茶ラテ

この本を書くきっかけは、
実はNICUでの話ではありませんでした。

2017年。
長男を妊娠中でした。

そこに、出版社・ギャラクシーブックスから
一本の連絡が届いたのです。

最初に本の話をいただいたとき、
正直に言えば、嬉しさよりも戸惑いの方が大きかったのを覚えています。

「なんで私に?」

そんな気持ちでした。

当時、私は女性整体サロンを運営しながら、
身体のことを学び、実践し、発信していました。

せっかくいただいた機会だから、
本という形に残したい。
自分の経験をまとめてみよう。

そう思って、女性のヘルスケアをテーマに書き始めました。

妊活で悩んだこと。
第一子を1年以上授かれなかった時間。
焦りや不安、周囲と比べてしまう自分。

だからこそ、ヨガを始め、
ファスティングに取り組み、
食事や生活を整えました。

20代前半に5回繰り返したぎっくり腰も、
整えることで改善していきました。
アトピーもだいぶ落ち着きました。

そして妊娠できた。

整えれば、未来は動く。
努力は、ちゃんと届く。

私は本気でそう信じていました。

原稿は4章まで書き進めました。

けれど、書いていくうちに
ある問いが浮かびました。

「この経験は、誰の役に立つのだろう」

間違ってはいない。
でも、どこか遠い。

そんな感覚がありました。

その間に、長男の育児が始まり、
次男を妊娠・出産し、
そして三男を妊娠しました。

そして、ういちゃんが
在胎24週4日、664gで生まれました。

NICUでの時間が始まりました。

赤ちゃんの足

小さな体で、毎日を懸命に生きる姿。
寄り添ってくださる医療者の方々。
家族もケアの一員として関わる
ファミリーセンタードケアの環境。

そのすべてが、
私に問いかけてきました。

整えれば変えられる、という世界とは
違う場所に立っていることを。

どれだけ整えても、
どれだけ祈っても、
私が直接“変えられる”命ではない。

その現実は、静かに、でも確実に、私の価値観を揺らしました。

できたのは、
ただそばにいること。
ただ支えること。

それでも、その時間は
確かに意味を持っていました。

私は毎日、記録を書き続けていました。
数値も、処置も、
そして揺れ動く自分の気持ちも。

そのとき思ったのです。

「書くなら、このことだ」と。

整え方ではなく、
命と向き合った日々を。

早産児やNICUで頑張っている赤ちゃんたちのことを
知るきっかけになればいい。

「かわいそう」や「大変だね」で終わらず、
応援というまなざしに変わっていけばいい。

そして、
命を大切に思う気持ちが
少しでも広がっていけばいい。

それが、今この本を書いている私の出発点です。


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高橋由里絵|講演家 × アラフォーの整える暮らし 暮らし・心・体を整えるヒントやNICU体験を発信中。いただいたサポートはこれからの発信活動に大切に活かします。いつも応援ありがとうございます✨