私はココ・シャネル。赤を纏って今日を生きる
私はココ・シャネル。
ここはパリの街。
石畳をかかとで鳴らすたび、心の奥で少女が問いかけてくる。
「わたし、ちゃんとわたしのまま大人になれてる?」と。
ショーウィンドウに映る、真紅のネイル。
私の指先に宿るこの赤は、ただの装飾じゃない。
それは、あの少女の記憶から続く、“生きる”という意志の色。
修道院の朝は、いつも寒かった。
誰にも優しく撫でられることのない髪が、ただきちんと結われていく。
あたたかさのない手と、言葉のない世界。
あの頃、私はずっと黙っていた。
本当はベッドの上で泣きたかった。
でも、泣かなかった。
あの頃から、私は知っていた。
誰も私を守ってくれない。
誰かに身を委ねていては、私は生き残れない。
だから私は、美しさを武器に選んだ。
「赤は生命の色、血の色。私は、赤を愛しています。」
― ガブリエル シャネル
黒は洗練された気高さ、白はピュアな潔さ、ベージュは品性を纏った実用性。
そのどれもを受け止め、突き破る色が、赤。
痛みも、怒りも、情熱もすべて抱きしめる色。
だから私は、赤を纏う。
生き延びるために。
挑み続けるために。
「ルージュをまとって、挑みなさい」
― ガブリエル シャネル
ルージュは武装。
ネイルは意思。
香水は色気。
私は、美をまとうことで、過去を抱きしめ、未来を塗り替えてきた。
パリの街を歩けば、誰かが言う。
「あなたの髪型、素敵ね。今流行りのショートカットだわ」
ふふ、違うのよ。
「ショートカットが流行ったんじゃない、わたしが流行ったのよ。」
― ガブリエル シャネル
流行に乗るのではなく、流行をつくる女。
それが、私。
赤のルージュを塗る日も、髪を短くしたあの日も、
私はただ、わたし自身でいたかっただけ。
指先の赤が朝日に揺れる。
かつて泣くことさえできなかった少女が、
今日も堂々とこの街を歩く。
私はココ・シャネル。
赤を愛し、赤とともに立ち上がる女。
これは、私が大好きで憧れている女性、ココ・シャネルになりきって書いた妄想エッセイです。
涙を我慢した少女時代、美しさを武器に変えて生きた強さ。
シャネルの名言とともに、私の中にある「ガブリエル・シャネル」と「赤」のイメージを綴りました。
この妄想エッセイを思いつくきっかけは、こたらさんの記事にコメントした際、
そのお返事にあったこんな言葉でした。
誰かの話で、女性は赤は戦闘力を上げるって話もあって、なるほどと思いました。
どう見られたいかよりも、どんな自分でいたいかを大事にしてるときも多いんだなと。
この一言が、私の中のココ・シャネルの名言と重なって、
気づけば妄想にふけってしまい、そのまま文字にしてみました😂
こたらさんの記事もとっても素敵なので、ぜひ読んでみてください💓
サムネイルは、にこらこさんが作られた素敵な1枚です。
ココ・シャネルといえば“赤いルージュ”のイメージが強いですが、
ショートカットを流行らせたことや、読書家であったという彼女の一面も、
この画像にぴったりだなぁと感じて選ばせていただきました💓
こうして言葉にできたのも、素敵なご縁があってこそ。
こたらさん、にこらこさん、本当にありがとうございます🙏💓
