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「胸に効く」はずが全身でごまかしている。40代がダイエットゲームに絶望し、それでも続けるための最小構成

※この記事は、120kgから一度65kgまで落とし、現在は70kg台を維持している40代プログラマの体験と、運動生理学・行動科学を調べて整理したものです。医療記事ではありません。痛みが強い、腫れがある、しびれる、息苦しい場合は中断して受診してください。


ダイエットゲームという概念、最初に聞いた時に「天才の発明だ」と思いました。

痩せる。
遊べる。
家から出なくていい。

・・・と思うじゃないですか。

リングフィットもWii Fitも買いました。
起動しました。
思ったよりずっとしんどかった。

そして、普通に飽きました。

なぜしんどいのか、なぜ飽きるのか、どう使えば続くのか。

自分が試行錯誤した記録です。


リングフィットを買いました。理由は全国平均レベルで浅い

理由はシンプルです。

「ゲームなら楽しくできるだろう」

以上です。

全人類が一度は通る、あの安直なルート。

で、起動して最初の数日で、ちゃんと思うんですよ。

こいつ・・・意外としんどい。

いや、意外とじゃない。

普通にしんどい。

最初は「初心者向けでしょ?」みたいな顔をして始めます。
でも、だんだん分かる。

見た目は明るくてポップなのに、

中身はかなりきつい。

リングフィットなんて特にそうです。

画面は明るい。
敵はなんかポップ。
世界は冒険。

でも、こっちの太ももと心肺は、だいたい緊急メンテです。


リングフィットは「ちょっとした筋トレ」じゃない。別ジャンルのしんどさです

ジムの重量トレーニングは、傾向としてこうです。

高い負荷を短く当てて休む。の繰り返し。

一方でリングフィット系は、傾向として、

そこまで重くない負荷を、長く、何度も、休み少なめで回す。

求められているのは「一発の最大筋力」だけじゃない。

筋持久力
心肺の粘り
崩れないフォーム

画面の指示に合わせて動き続ける余裕。

全部です。

そりゃ、しんどい。

「ちょっと筋トレかじってるし、リングフィットぐらい余裕だろ」

これ、大体中盤以降で落ちます。

ベンチプレスを数回できることと、 ゲームに合わせて中負荷を繰り返し続けることは、 思っている以上に、別競技です。

筋トレ初期の伸びって、筋肉がいきなり大きくなったんじゃなくて、 神経系の適応で「力を出すのがうまくなる」面が大きいとされています。

でも「長く反復しても崩れない能力」は、それとは別の話です。

自分もそうでした。


「胸に効く」はずが、なぜか全身が参加してくる件

リングフィットをやっていると、出てきますよね。

「ここが効く!」

親切です。
すごく親切。

でも実際の自分はこうです。

胸に効くはずなのに、

肩が上がる
首が入る
脚も踏ん張る
顔もひどい

最後は、なんか全身で頑張ってる。

もはや「胸トレ」じゃない。

フォームが崩れて、全身でなんとかしている動きです。

これ、サボっているわけじゃなくて、じつはそういうものでもあります。

疲労すると動作の協調が乱れて、別の部位に仕事が逃げやすくなるとされています。

だから画面の表示では「胸」でも、 実際の体は「今は全体でなんとかします!」になりやすい。

40代になると、ここにさらに問題が乗ります。

体力が足りないのに、プライドだけはある。

こっちは「効かせたい」
体は「生き延びたい」

結果、フォームより生き延びることが勝ちます。

そして翌日、胸より先に、よく分からないところが痛い。

あるあるです。


Wii Fitは最初は楽しい。でも楽しいだけでは続かない

Wii Fitでは、リズムボクシング系をやっていました。

やり始めは面白いんですよ。

ゲームだし
動けるし
「運動してるのに遊んでる感」もある

ただ、だんだん飽きます。

なぜか。

上達している感じがないからです。

しかも自分、リズムゲーが苦手です。

致命傷。

タイミングがズレる
失敗する
また失敗する
たまに合う
でも再現できない

筋トレって、重さが伸びるとか回数が増えるとか、分かりやすい手応えが出やすい。

でもリズム系で、しかも苦手ジャンルだと、 自分の頭がこう言い始めるんです。

「このゲーム、何を達成したら勝ちなん?」

ここでやる気が落ちます。


なぜダイエットゲームに飽きるのか。3つの理由と対策

ゲームで運動すること自体は悪くないです。

ゲーミフィケーションが身体活動を増やす傾向は研究でも示されています。 ただ、新奇性の効果はだいたい3か月前後で落ちやすいとも言われています。

「始めやすい」「続く」は、別問題です。

続いている人に共通するのは、

成長している感覚
自分で管理できている感覚
単純にちょっと楽しい感覚

この3つだそうです。

飽きる時は、大体このどれかが消えています。

理由1:体重だけを結果にしている

ゲームは今日、頑張った。
なのに体重計は明日もだいたい無言です。

そりゃ頭も言います。

「反応が遅くない?」

体重は大事です。
でも毎日の手応えにすると、遅すぎる。

工夫:「今週の起動回数」か「途中でやめなかった回数」を達成にする。 体重より速く動く数字を手応えに替える。自分には、継続のしやすさでは起動回数のほうが指標として機能しました。

理由2:自分の苦手なところで測られている

リズムゲーが苦手な人に、コンボ数だけ見せる。

これはもう、苦手科目のテストを毎日返されているのと一緒です。

しんどいに決まってる。

工夫:「前回よりミスが1個少ない」を自分の達成指標にする。 ゲーム側の評価じゃなく、自分が勝てる基準を別で用意する。

理由3:自分で選べない

毎回、ゲームに言われた通りのメニューをこなす。

これ、続いていくと「やらされ感」が出てくるんですよ。

自分でステージや曲を選べる日を混ぜるだけで、だいぶ変わりました。

「少し選べる」というだけで続きやすくなる傾向があるとされています。

工夫:週に1回は、自分でメニューを選ぶ日を作る。 毎回フルでやらず「1ステージで終了」でも達成にする日も作る。


意志の問題じゃない。

やり方の問題です。

ダイエットって、一気に完璧な方法に変えようとするより、 続かない原因を一つずつ潰していくほうが成功する。

120kgから65kgまで落とせたのも、完璧な計画を立てたからじゃない。 うまくいかない箇所を見つけるたびに、少しずつ直し続けたからです。


40代のプライドは、「難易度を下げる」という選択を断固拒否する

自分は、難易度を下げたくない。

40代になると、それが

「老いを正式に承認するボタン」

に見えるんですよ。

押したくない。

でも今なら分かります。
難易度を下げることが答えじゃない。

1回の時間を短くすることが答えです。

難易度はそのまま。
時間だけ短くする。

20分やるつもりを、8分で終える。
3ステージやるつもりを、1ステージで切る。
今日は起動しただけで勝ち、にする日を作る。

プライドは守れます。
しかも怪我もしにくい。

奥さんに「最近体形がレゴの人形みたいだよ」と言われた人間が言うので、信じてください。


40代が再現しやすい最小構成(地味です)

曜日 内容 時間

月 リングフィット 10〜15分
水 自重トレ(スクワット・腕立て) 10〜15分
金 Wii Fit かボクシング系 15分
土 歩く 30〜40分

これでいい。

いや、これがいい。

「1回あたり15分未満は負けじゃないか」

と思っていた時期がありました。

でも続けてから分かったのは、 1回の時間より、

週に何回動いたかのほうが、自分には指標として機能した

ということです。

派手なやり方はいらない。
ゲームは、週をゼロにしないための起動係で十分です。


続けるうえで自分が助けられたものを置いておきます。

ヨガマット(厚め)
床の当たりがやわらかくなって、自分は膝が気になりにくくなりました。40代は、やる気より先に環境のしんどさで折れます。これだけで始める前の億劫さがかなり変わりました。

スマートウォッチ(心拍計つき)
「しんどい」が数字になると、切り上げ判断がしやすくなりました。

膝サポーター
膝が気になる日の補助として使っています。



参考:Ring Fit Adventure の生理的負荷測定研究(Young adults対象)、ゲーミフィケーションと身体活動に関するレビュー、活動トラッカーの長期利用と継続性に関する研究、WHO 身体活動ガイドライン 2020年版


ゲームは万能薬ではない。でも40代の継続補助としてはかなり強い

リングフィットもWii Fitも、悪くないです。

悪いのは「ゲームだから楽に痩せるだろう」と思った自分の考えでした。

見た目は楽しそうで、始めるハードルは低い。
でもジムとは別種のしんどさがあって、続け方を間違えると普通に飽きる。

だから、ゲームに全部を背負わせない。

起動のめんどうさを減らす。
自分が手応えを感じられる基準に変える。
難易度よりも、1回の時間を短くする。

これがたぶん、40代の一番現実的な勝ち方です。

フォームが崩れて全身でなんとかしながら「胸トレ」をやっている人は、たぶん仲間です。

同じ人がいたら、スキで教えてください。

自分のプライドが少し救われます。


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