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はじめてのビジネスクラスで夢のアイスランドへ【82カ国め/夫婦ふたり旅日記】

9月、ひさしぶりに夫と海外旅行に出かけた。

行き先を選んだのは私。「夫の好きそうな国」と「私が行ったことのない国」を条件として、アイスランドとポルトガルを提案し、合意を得た。2つとも旅好き仲間からたびたび勧められてきた国だ。

今回の夫の目的は、ふだんと違う環境で仕事をすること。ホテルにこもって集中的に作業したいというのが彼のリクエストだった。

一方の私はいつも通り動き回りたかったので、夫をアイスランドとポルトガルに残してフェロー諸島やスペインへひとり旅した。

この記事では、約2週間の旅程のうち、夫とともにアイスランドに滞在した2泊の日記をまとめる。

【DAY1】9/6(金)羽田発

在宅勤務。早退して21:50羽田発の飛行機に乗る。

会社員にとって、2週間も仕事を離れるのは一大事だ。社会人11年目になるが、これまでで一番忙しい日だったと思う。

実はこのとき、引っ越して1週間も経っていなかった。座る暇も場所もなく、まだ家具の揃っていない新居のキッチンカウンターを机がわりにし、ノンストップで仕事と格闘することとなった。

あまりに時間がなくて、パッキングも超適当。新居の床が現代アート状態になったが、惨状から目をそらして家を出る。羽田行きの電車に乗り込んだ瞬間、ふあーっとため息が出た。

今回の特大ニュースといえば、はじめてビジネスクラスに乗ったことだろう。

しかもフィンエアー。イッタラのグラス、マリメッコのアメニティ、ムーミンのアニメと、北欧気分を盛り上げてくれる。移動にかわいさなど求めていないが、この空間にはしみじみ幸福を感じた。

結論として、ビジネスクラスとエコノミークラスはまったく別の乗りものである。チェックインはあっという間、座席はひろびろ快適でごはんは豪華、CAさんは恭しく、ラウンジも楽しい。もうこれ以上なにも言うことがない。

エコノミークラスだと「あと何時間?早く降りたい」だけど、ビジネスクラスだと「あと何時間?まだまだ乗っていたいよ~」だった。むしろ「もう満足したから、このまま東京に折り返してもいいですけど」とさえ思った。

【DAY2】9/7(土)レイキャビク着

ヘルシンキで乗り換えて、アイスランドの首都レイキャビクへ向かう。

ヘルシンキ空港でXを開くと、肉村ハム蔵さんがマリメッコのミトンを探していると投稿されていた。もしやここなら在庫があるのでは?という期待(買って帰ればハム蔵さんとお近づきになれるのでは?という下心)とともに、いそいそと空港内のマリメッコショップへ向かう。

ムーミンショップでは吟味に吟味を重ね、自分用にマグネットを一つ購入。

7:40レイキャビク到着。機内から見下ろしたレイキャビクに心躍る。

アイスランドには、もう10年以上あこがれ続けてきたと思う。ついにやってきたぞ!しかも夫と一緒だなんて、こんなにうれしいことはない。

ホテルのチェックイン時刻には早いので、空港から市内の間に位置している巨大な露天風呂「ブルーラグーン」へ。確かに気持ちよく、さっそく日本が恋しくなる体験ではあったのだけど、私の感覚だと2人で約3万円という入場料はなかなかのお値段なのであった。

ブルーラグーンで1時間ほど過ごし、市内行きのバスに乗る。

レイキャビクの空港方面から市内へのバスは、珍しいシステムになっている。まずは市内の中央バスターミナルに向かい、そこで全員が降りて、係員の指示のもとで何台かのミニバスに振り分けられる。というのも、市内中心部まで大きなバスが入れないようになっているからだ。予習していなければ、何が何だかわからなかったかもしれない。

降り立ったレイキャビクは、北欧の都会らしい街だ。清潔で、人びとが静かに行き交っている。

ホテルは市内中心部の「Reykjavik Konsulat Hotel, Curio Collection by Hilton」。夫の仕事に良いインスピレーションを与えてくれることを期待し、クラシックとモダンがミックスされたホテルを選んだ。

チェックインをすませて、遅めのランチを食べに行く。しろさんのnoteで紹介されていた「MESSINN」で、シーフードパスタと、名物であるタラを焼いたものをオーダー。

食事をしていると、日本人旅行者に見える方が隣の席に案内された。「けっこう量があったけど、おひとりで食べきれるかな?」と余計な心配をしながらお店を出て、レイキャビク中心部を2人でぶらぶら散歩する。

レイキャビクの最大の見どころといえば、ハットルグリムス教会だろう。事前に写真を見て「すごそう」と思ってはいたが、実物はさらにすごい。

これまでたくさんの教会を訪れてきたつもりだけど、こんな形状のものは見たことがない。あまりに芸術的で、じっと見とれてしまった。

昼食が遅かったので、夕食は軽めにしようと、ホテルのすぐ隣にあるホットドッグ屋台「Bæjarins Beztu Pylsur」へ。

“宇宙一おいしいホットドッグ”と言われているらしい。ラムのソーセージに、生のたまねぎと焼きたまねぎ、独特のソース。もっと食べたいよ……と強く願いながら寝る。

【DAY3】9/8(日)観光ツアー参加

昨日の夜に、レイキャビク近郊の見どころ「ゴールデンサークル」をまわるバスツアーを予約しておいた。夫はお留守番だ。

ひとり気ままに街をぶらぶらするのが好きだし、英語も集団行動も得意ではないのでツアーは極力参加したくないのだが、個人でレイキャビク郊外をまわるのは難しい。せっかくここまで来たのだからと、腹をくくった。

レイキャビク近郊の「ゴールデンサークル」とは、主に以下の4スポットを指すようだ。

・ケリズ火口湖(火口にできたブルーの湖)

・ゲイシール間欠泉(熱湯が噴出する公園)

・グトルフォスの滝

・シンクヴェトリル国立公園

4つのスポットはたしかにすごかった。でも、もっと感動したのが「名もなき絶景」だ。バスで走っていくルートが絶景の連続で、まったく飽きない。

旅界隈の友人たちにその魅力を熱弁され、ずっとやりたいことリストに鎮座していた「アイスランドで名もなき絶景に感動する」を、私はいま、やっている!

ゲイシール間欠泉では、昨日レストランで隣に座った日本人らしき人を見かけた。ツアーの集合時間に遅れそうなのか、全速力で走っている様子を見て、やはり日本の人だと確信する。

こういうツアーに参加すると、ポイントごとに「何時何分にバスに戻ってきてください」という指示を受ける。「ここで絶対に遅れるわけにはいかない、パンクチュアルな日本人としてのプライドを見せてやる!」という気持ちになるのが常だ。

今回、あるポイントで、集合時間を過ぎても姿を見せないカップルがいた。ツアーガイドさんがほかの参加者に聞きまわったところ、カップルはイタリア人(の名前)であることが判明。

それを知ったガイドさんが「もう、まったくイタリア人っていつもそうなんだから!」と漏らし、車内が爆笑の渦に包まれた(ガイドさんもイタリアルーツの方だったからぎりぎり許されるジョークである)。

9時に始まり18時前に終わった長いツアー、苦手な英語を聞き続けて疲れたけれど、行ってよかった。

ホテルで夫と合流し、ステーキを食べに行く。ステーキはもちろん、付け合わせに選んだアスパラとマッシュルームが豊かな味わいで、取り合うようにして食べる。

おなかいっぱいのはずだが、やはりというかなんというか、例のホットドッグ屋さんに寄ってしまう私たちであった。だってホテルの横にあるんだもの、仕方ないよね。

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