【建物散策】部分的廃団地 千丸台団地
またまた前回の続きです。
引き続いての団地巡り。
やってきたのは横浜市保土ヶ谷区にある千丸台団地。
千丸台は「せんまるだい」と読みます。
向かう途中の風景が良いです。

ワイルドな…雰囲気。


大通りに出るとこんな感じ。
保土ヶ谷は横浜の中でも斜面が多いイメージがありますね。


目立つ緑の看板。

早速、団地の周辺を散策します。



とても廃を感じる。
空き家になっている棟が結構ありました。



空は晴れているのに、曇天の色である。
劣化した団地の壁って独特な灰色になるんですよね。湿度を感じさせる暗さ。快晴の下でも雨上がりの空気を漂わせている。

遊具を発見。
廃団地の遊具なんてこの世に存在する物体の中で最も切ない存在の一つですからね。
知らない誰かの過去のストーリーをこんなにも想い起こさせる装置ってないですよ。

きっとこの遊具で遊んで育った住人もいるのではないでしょうか。
この団地は1963年から建設が始まったそうなので、ここで幼い時代を過ごした人は少なくとも今60歳以上。
そして、その幼い子らの親世代は…現在は後期高齢者となっている方が多いでしょう。
その方たちが今も住んでおられるのかどうかはわかりませんが、あまりにもこの遊具跡は切ない。


公園は今やだだっ広い芝生と化し、
風が通り抜けるだけ…という何処かで聞いたようなフレーズが頭に過る。

じゃりじゃり耳障りなのは自分がアスファルトを踏む小さい響き。
近くの木から大きな葉が一枚落ちた。とんっ…という音が耳まで届き、こんなに静かなんだ、と思って余計に寂しくなった。

(書いてて気が付いたけど右下の窓に白い顔ある!と思ってビックリしちゃった※ただのシミュラクラですご安心を)


現在も住人がいる棟もあるためか、建物の状態に反して外構通路はやけに整っていて、ちぐはぐな世界観が生み出されています。


昔の団地って、建物規模に対して庭の敷地を広くとっている所が多くて、ゆとりがあっていいなぁと思います。
私も幼い頃、団地裏の芝生でよく遊んだりしたなぁ。同じ建物に住む同年代くらいの友達と追いかけっこしたり、ぺんぺん草を指でくるくる回したり、ツツジの蜜を吸ったり…

築50年超ということで、建て替え計画の話はあるようです。
そういえば私が以前に住んでいた家の近所でも、古い大規模団地を取り壊して大型マンションに建て替えた例がありました。
新しいマンションの購入者は、もともと近隣に持ち家や賃貸で住んでいた方が多かったようです。
広大な敷地を横断するように公開空地を設けて、団地時代には無かった機械式駐車場も完備。なかなか評判の良い開発事業だったとのこと。
もし建て替えとなるならば、この団地群も、近隣エリアの顔となるような、住民に愛される存在に生まれ変わってほしいなあ。何せ広大な敷地ですからね。


