無職になって、家を買うことにした。築古戸建てを現金一括で買うまで
「このまま家賃を払い続けられるんか」——無職になって、ふとそう思った。選んだんは築古戸建ての現金一括購入。条件で絞ってったら、たどり着いたんが福井やった。家賃ゼロを目指した理由と、やってみてわかったことを書く。
倒産後、失業保険で1年つないだこと
会社が潰れたとき、わたしは大阪におった。
倒産の手続きが進んで、ハローワークに手続きをしに行ったら、思ってたより長くもらえることがわかった。勤務年数が長かったこと、失業の理由が自己都合じゃなくて倒産やったこと、終わりかけやったけどギリギリまだコロナ禍やったこと。いくつかの条件が重なって、約1年分もらえることになった。
不幸中の幸い、という言葉がぴったりやった。
とはいえ、のんびりしてられへん。失業保険が切れる前に次の仕事を見つけなあかん。転職サイトにも登録した。40代後半の、特別なスキルもないおばちゃんを積極的に採りたい会社はそんななかったけど、なんとか1社、ギリギリ滑り込む形で雇ってもらえた。
ほっとした。そのときは、ほっとしてた。
でも、またいろいろあって…ここの「いろいろ」は言葉にできる状態になったらちゃんと書く…その会社も辞めることになった。
気づいたら、また無職になってた。そういうことが、ある。
また無職になって、「家賃ゼロ」を目指すことにした
ぼんやりした頭で、それでもお金のことだけはじわじわと怖かった。
収入がない。でも家賃は毎月出ていく。貯金が減っていく。そのじわじわした怖さに、じっとしてられへんくなった。
収入が見込めへんねんやったら、支出を徹底的に減らすしかない。そのとき、いちばん大きい固定費は何かを考えた。住居費やった。
母とふたり、どこかに家を買う。中古でいい、古くていい。現金で買えるくらいの値段で、ちゃんと住めるところ。退職金と、わたしの貯金と、母の貯金を合わせたら、もしかしたらいける。そう思ったんが、この話の出発点やった。
どこで買うか。条件で絞ったら、福井の沿岸部やった
最初は大阪近郊で探してた。でも「母と犬と猫が住めるくらいの広さ」「状態がそこまで悪くない」っいう条件を満たす物件が、予算内でなかなか出てけーへんかった。
思い切って「車があったら移動できる地域」まで広げたら、一気に選択肢が増えた。北陸がよく出てきた。富山、石川、福井。値段も広さも、関西と全然違う。
でも北陸は冬の雪が心配やった。母もおるし、わたしはまだ運転できひんし、雪道は怖い。調べてみたら、日本海側の沿岸部は内陸より積雪がぐっと少ないことがわかった。沿岸部に絞って探したら、今の家が検索に引っかかった。それが福井に来た理由。
ロマンも縁もない。完全に条件の話。
内覧しに行って、母も「まあここでええんちゃう」って言うから、買うことにした。そのあっさりした感じが、今思うとおかしくて笑える。人生の大きな決断やのに、ふたりとも妙に淡々としてた。たぶんお互い、もうあんまり迷う元気がなかったんやと思う。
現金一括で買って、気づいたこと
買ってみて初めてわかったことが、いくつかある。
固定費が消えると、気持ちが楽になった
ローンがない分、月の固定費が激減する。これは想像以上に気持ちが楽になった。収入が不安定な時期でも「最低限ここで暮らせる」っていう感覚は、精神的な安定にそのまま直結する。数字の話だけじゃなくて、気持ちの話でもある。
築古は「安さ」より「修繕リスクの読み方」が全てやった
内覧のときに何を見たらいいか、正直わかってへんかった。実際に住み始めてからわかってきたことが山ほどある。そこは今後ちゃんと書いていくつもり。
条件を先に整理したんが正解やった
そして物件より先に「自分らが動ける範囲」を決めることが重要やった。車が運転できひん、雪道は無理、母が高齢、という条件を先に並べたから、福井の沿岸部という答えが出た。感情より先に条件を整理したのが、結果的には正解やったと思う。
引っ越し前に残った課題
縁もゆかりもない土地に、現金で家を買う。我ながらなかなかの決断やと思う。でも家賃を払い続けることより、この選択のほうが今の自分にはずっとしっくりきた。
同じように「持ち家か賃貸か」で迷ってる人に、この話が少しでも参考になったら嬉しい。
——ただし引っ越し前に、ペーパードライバーをどうにかせなあかんという課題が残ってたんは、またいつかの話で。
知らんけど笑
まとめ:この記事のポイント
※関西弁が読みにくい方向けの要約です
無職状態で「家賃を払い続ける不安」を感じたことが、持ち家購入を考えるきっかけになった
倒産後に失業保険を受給しながら就職活動し、約1年分の給付を受けることができた(倒産・コロナ禍・勤務年数の長さが条件として重なったため)
退職金・本人の貯金・母の貯金を合算し、築古戸建ての現金一括購入という選択に至った
大阪近郊では予算内で条件を満たす物件が見つからず、探す範囲を広げた結果、北陸・福井にたどり着いた
福井の沿岸部を選んだ理由は、積雪が内陸より少ないという調査結果に基づく現実的な判断
現金一括購入により月の固定費が激減し、収入が不安定な時期でも精神的な安定につながっている
築古物件は「安さ」よりも「修繕リスクをどう読むか」が重要で、住み始めてわかることが多い
