るなさんのお母さんが刑事告訴――兵庫県警16歳女性自白強要・違法逮捕・不当勾留延長羸痩(るい痩)死事件
少し遅れてしまって申し訳ありません。
兵庫県で16歳の少女るなさん(仮名)が兵庫県警に違法逮捕され、命を落とした事件ですが、るなさんのお母さんが、兵庫県警明石警察署所属の警察官と神戸地検の検事ら4名を特別公務員職権濫用罪などで刑事告訴したそうです。
興味深いのは、産経新聞が『兵庫県警明石署の警察官と神戸地検の検事が職権を乱用して少女=当時(16)=を逮捕、勾留し、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを発症させ低栄養状態により死亡させたとして、少女の母が特別公務員職権濫用罪などで、警察官と検事の計4人を刑事告訴したことが31日分かった。遺族が取材に明らかにした。』と報道していることです。
対して共同通信は『兵庫県警に暴行容疑で逮捕され、勾留中に体調を崩し、その後死亡した女性=当時(16)=の遺族が1日までに、特別公務員職権乱用致死などの疑いで、捜査を担当した県警の警察官3人、神戸地検の検事1人の計4人に対する告訴状を県警に提出した。遺族の関係者が明らかにした。』と報道しています。
記事の配信時刻こそ産経新聞が「2026/8/1 12:30」、共同通信が「2026年08月01日 18時07分」と6時間しか違っていませんが、要するに産経新聞が事態を重く受け止めてきちんと追い続けていて、るなさんの母親が刑事告訴したとの情報を手に入れた。
共同通信は産経新聞の記事を読んで慌ててるなさんの母親、あるいは連絡が取れる遺族に電話で取材して、事実関係を確認して記事にした。
だから『遺族が1日までに、(中略)告訴状を県警に提出した。遺族の関係者が明らかにした。』だなんて書き方になっていたのでしょう。
弁護士ドットコムニュースや弁護士JPニュースでは報道していないのかなと思って確認しましたが、この記事を書いている8月2日夕方の時点では取り扱っていませんでした。
これが日本のマスコミの人権感覚、警察や検察に対する態度ですよ。
16歳の少女が独居房に入れられて、弁護士以外との接見まで禁止されて、トイレの使用時は丸見えの状態という全く配慮されない環境で留置・勾留されて、取調官からは執拗に自白を強要されて、独居房と取調室での長時間に及ぶ自白強要という拷問に等しい行為を受け続けて、そのことが原因で命を落としてもまともに報道せず、酷いところは政治利用すらした。
警察の問題、刑事事件関連ではきちんとした報道をすることで定評のある産経新聞だけがきちんとマスコミとしての役割を果たした。
特に神戸新聞は地元紙なのに、産経新聞の報道を受けて確認作業を行って報道した共同通信の記事をそのまま垂れ流しただけ。
神戸新聞は一体何のために存在しているのだろう。
兵庫県警と癒着しているのか何なのか知らないが、地元で起きた痛ましい事件なのに、まともに調査取材して記事すら書かないんだったら無価値だ。
また、記事を書いている間にサンテレビがようやく報道した。
サンテレビは地元のメディアという地の利を生かして、きちんと取材を行っていたようだ。
先行報道した産経新聞の事実上の続報になっている。
7月31日付で特別公務員職権濫用等致死傷などの疑いで当時の兵庫県警明石署の警察官3人と神戸地検の検事1人に対する告訴状を県警に提出したのは、兵庫県内に住む16歳少女の母親です。
(中略)
告訴状では、警察官3人と検事が共謀し、自白を獲得することを目的に逮捕・勾留の根拠や必要性がないことを認識しながら18日間にわたって少女の身柄を拘束したほか、救急搬送や体調不良の訴えに対し、必要な措置を取らなかったなどと主張しています。
告訴状の提出について、遺族の代理人弁護士は、8月3日午後、東京の日本外国特派員協会で森まさこ元法務大臣と記者会見を開く予定です。
サンテレビ 8/2(日) 18:00配信
るなさんの母親の代理人弁護士が、森まさこ元法務大臣とともに、明日午後、東京の日本外国特派員協会で記者会見を開くそうなので、るなさんの事件も、これから大きく展開していく可能性が出てきたと考えてよいだろう。
公益社団法人日本外国特派員協会(にほんがいこくとくはいんきょうかい、英: The Foreign Correspondents' Club of Japan / FCCJ)は、日本に派遣されている外国報道機関の特派員及びジャーナリストのために運営されている、社団法人の会員制クラブである[1]。
日本における外国人記者クラブであり、日本国内で単に「外国人記者クラブ」と言えばこの日本外国特派員協会のことを指す。
日本外国特派員協会で記者会見を開き、海外のメディアに日本の警察の実態、検察の実態を知ってもらうことは、はっきり言えば、途轍もない恥を晒す行為である。
こんな後進的な行為を働いている警察と検察は、ジョージ・フロイド(George Floyd)問題が起きたアメリカは別として、先進国では通常ありえないからだ(ちなみに日本の警察と検察のありようは、そんなアメリカから見てもさらに酷い後進性を持っている――ほぼ途上国の警察、検察と言ってよい)。
しかし、こうして外圧でも利用しないと、警察と検察の改革を進めて、まともに人権を守らせたり、犯罪でっち上げの横行をやめさせたりすることすらできない情けない現状が日本にはある。
るなさんを死に至らしめた警察官と検事(彼らがやったことは殺人と同罪であると認識している)が犯した罪に相応しいだけの厳罰に処されることを願い、かつ、警察改革、検察改革に結びつくことを期待する。
