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Vol.583「寬仁(ともひと)親王が元凶だった」

(2026.8.4)

【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…2005年11月、当時の小泉純一郎内閣の下に設けられた「皇室典範に関する有識者会議」は、女性・女系天皇を認めるべきだという報告書を提出した。この報告書のとおりに皇室典範が改正されてさえいればよかったのだ。それがなぜ、今日のような状況に至ってしまったのか?今日まであえて言わずにいたが、その最大の元凶といえるのが「ヒゲの殿下」こと三笠宮家の寬仁(ともひと)親王である。寬仁親王は亡くなるまで女性・女系天皇反対運動の中心的立場にあった。いかに男系固執派の運動を陰に陽に支援し続けたか。国会議員が愛子さまを排除し、どこの馬の骨ともわからぬ男を養子入りさせて皇族にして、その子供が男だったら天皇になれるとする「男系革命」を起こしてしまった以上は、もはや自主規制などしている段ではない!
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…7月30日、高市早苗が、食料品にかかる消費税率を来年4月に2年間限定で1%に下げると表明した。残り1%分は中低所得者へ現金給付して「実質ゼロ」にすると言うが、そのために必要な年5兆円ほどのカネをどこから捻出するのか、この原稿を書いている時点では不明である。将来の国の財政、国民の負担がどうなるかということよりも、「目先の生活費」をチラつかせて人気をつなぎ止めようとする。こういう経済政策は、「左派ポピュリズム」と言えるだろう。無責任な消費減税は、将来の国民生活をますます悪化させる可能性のほうが高い。「目先の減税」に釣られるのではなく、隠された問題を見抜こう!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…マスコミも政治家も「両論併記」を気にし過ぎでは?永住権厳格化も「外国人に厳しい政治」を演出して支持を集めるポピュリズムでは?『おぼっちゃまくん』の児童向け絵本化も可能では?現代の高級かき氷か、昔ながらのシンプルなかき氷、どっちが好き?俳優の横浜流星の「BLとか興味ない」「多様性も解らない」発言が炎上しているけれど、どう思う?古本集めは「出版社や著者が得しない」から良くない趣味?…等々、よしりんの回答や如何に!?



1. ゴーマニズム宣言・第611回「寬仁(ともひと)親王が元凶だった」

 前回書いたとおり、わしは自らに課していたタブーを解禁した。
 国会議員が愛子さまを排除し、どこの馬の骨ともわからぬ男を養子入りさせて皇族にして、その子供が男だったら天皇になれるとする「男系革命」を起こしてしまった以上は、もはや自主規制などしている段ではない。

 2005年11月、当時の小泉純一郎内閣の下に設けられた「皇室典範に関する有識者会議」は、女性・女系天皇を認めるべきだという報告書を提出した。
 この報告書のとおりに皇室典範が改正されてさえいればよかったのだ。
 それがなぜ、今日のような状況に至ってしまったのか?
 今日まであえて言わずにいたが、その最大の元凶といえるのが「ヒゲの殿下」こと三笠宮家の寬仁(ともひと)親王である。
 小泉内閣の有識者会議報告書の方針が明らかになってきた2005年9月、寬仁親王は自らが会長を務める福祉団体の会報に以下のようなエッセイを寄せた。
 これこそが全ての始まりと言っていいものなので、少々長くなるが引用する。

 扠(さて)、世間では、「女帝問題」が囂(かまびす)しいので私の意見を、『ともさんのひとり言』として聞いて頂きます。本来は首相傘下の審議会に諮られていますので政治問題であり口出し出来ないのですが、本会報は市販されておらず“身内”の小冊子と理解し“プライヴェート”に語るという体裁を取ります。
 論点は二つです。一つは二六六五年間の世界に類を見ない我が国固有の歴史と伝統を平成の御世でいとも簡単に変更して良いのかどうかです。
 万世一系、一二五代の天子様の皇統が貴重な理由は、神話の時代の初代・神武天皇から連綿として一度の例外も無く、「男系」で今上陛下迄続いて来ているという厳然たる事実です。生物学的に言うと、高崎経済大学の八木秀次助教授の論文を借りれば、神武天皇のY1染色体が継続して現在の皇室全員に繫がっているという事でもあります。
 
 歴史上八代十方(御二人が二度践祚されている)の、女帝」がおられましたが、全員在世中、独身又は寡婦(未亡人)でいらして、配偶者を求められておられませんので、「男系」が守られ、「女系」には至っていない訳です。
 
 二つ目は、現在のままでは、確かに“男子”が居なくなりますが、皇室血範改正をして、曾て歴史上現実にあった幾つかの方法論をまず取り上げてみる事だと思います。順不同ですが、
〈1〉臣籍降下された元皇族の皇籍復帰。
〈2〉現在の女性皇族(内親王)に養子を元皇族(男系)から取る事が出来る様に定め、その方に皇位継承権を字える。(差し当り内廷皇族と直宮のみに留める) 
〈3〉元皇族に、廃絶になった宮家(例=秩父宮・高松宮)の祭祀を継承して戴き再興する。 (将来の常陸宮家・三笠宮家もこの範疇に入る) 
 以上の様な様々な方法論を駆使してみる事が先決だと思います。
〈4〉として、昔の様に、「側室」を置くという手もあります。私は大賛成ですが、国内外共に今の世相からは少々難しいかと思います。
 
 余談ですが、明治・大正両天皇共に、「御側室」との間のお子様です。「継続は力なり」と言いますが、古代より国民が、「万世一系の天子様」の存在を大切にして来てくれた歴史上の事実とその伝統があるが故に、現在でも大多数の人々は、「日本国の中心」「最も古い家系」「日本人の原型」として、一人一人が何かしら“体感”し、「天子様」を明解な形であれ、否とに拘らず、敬って下さっているのだと思います。

……どうだ? もう、呆れ果てるしかないだろう??
「神武以来2600年」も、「125代例外なく万世一系の男系」も、「女帝は未婚」も、「元皇族の復帰」「女性皇族が養子をとる」も、寬仁親王が言い出したことだったのだ!
 そればかりか、八木秀次の名前まで出して「Y染色体」にも言及し、さらには「側室」を「大賛成」とまで言っている!
 さすがに側室については「少々難しいか」とは書いているが、その直後にわざわざ「明治・大正両天皇共に、『御側室』との間のお子様」と書いていることからしても、側室についても決して単なる「冗談」で書いたのではないということは明らかである。
 そもそも、いくら「身内の小冊子」といっても、印刷物として配布された以上は誰の目にも触れる可能性があるわけで、それを「プライヴェート」の発言だとか、「ひとり言」だとか言っても通用するはずがなく、実際、この発言は読売新聞(2005年11月3日付)が報じて公となった。

 寬仁親王は読売に発言がすっぱ抜かれた翌日、東京新聞の取材に「福祉団体など友好団体や個人に600部発送しているもので、売り物ではありません」「市販されている物には載せる気はありません」と釈明した。
 本当にそう思っていたのなら、エッセイに書いたのは「勇み足」だったと自戒して以降の発言は慎んだはずだが、寬仁親王がやったことは真逆だった。
 11月25日に発売された『WiLL』には、問題のエッセイの全文が掲載された。この『WiLL』の発売日は、小泉首相の有識者会議が女性・女系天皇を認める報告書を提出した翌日であり、何が何でも女性・女系天皇を阻止したいという意図は明白だった。
 そして寬仁親王はその後も『毎日新聞』2006年1月4日付や、『文藝春秋』2月号でも男系維持の発言を繰り返した。

 中でも『文藝春秋』では、櫻井よしこのインタビューを受けて有識者会議報告書を猛批判し、「旧宮家」についてこんなことを言っている。

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