桑田さんとビートルズ
サザンオールスターズの桑田佳祐さんは、熱烈なビートルズ・ファンです。
よくジョン・レノンのカバーします。
本人も、「ジョンの曲はぜんぶ弾ける」
と公言しているので、ジョンが好きなのでしょう。
桑田さんも、ビートルズで育ったアーティストのひとりです。
ビートルズのファンは、ジョン派とポール派に分かれます。
おおむね、ギター好きな男子はジョン派です。
いっぽう、モーツァルトに準えるポールは、その美しいメロディ・ラインから女性に人気です。
楽曲が甘いラブソングが多いので、
「ジョン派じゃないとロック好きじゃない」
「ダメな奴だ」
というレッテルを貼られる文化がありました。
ところで、たぶん10年くらい前になにかのインタビューで、桑田さんが
「自分はずっと隠れポールファンでした」とカミングアウトしました。
踏み絵じゃないけど、そういう文化があったので、当時はポールが好きと言えなかったのだと。
ポールが好きな理由は、さまざまな分野の楽曲をつくれるところもさることながら、100通りの声を出せることだったそうです。
それをひとしきりマネしたのだそうだけど、あの桑田さんでさえも、けっきょくうまくできなかったと言います。
同じころ、ジョンの鼻から抜くような歌い方を修得できたようで、以来、ジョンの楽曲をカバーしていたようです。
その話を知って、
「あ、そっか。そうだよね」
って気がついたのですが、サザンのラブソングはラブバラードと言われますが、あれはポールのメロディ・ラインに影響を受けていたんだと。
たしかにライブに行っても、
「ポール先生」
と言ったり、
「これはポールが好きな曲で」
とか、よくポールの話をしていました。
アーティストとして、ポールをリスペクトしていたんど、と。
ちなみにぼくは、ポール派です。
小さなころからずっとサザン・ファンだったのに、桑田さんがポール派だったとは盲点でした。
これはぼくにとって、青天の霹靂でした。
ヒントがいっぱいあったのに、完全にミスリードに引っ張られてしまっていました。
でも、最高のメロディ・メーカーのポールのように、桑田さんも楽曲の幅が広く、かつて目指した「日本のビートルズ」を体現していると思っています。
人が集まりつづけるコミュニティと、人が離れていくコミュニティ。
その違いを9ページの小冊子にまとめました。
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