よりそい便り 2026年7月30日
介護をしていると、親の通院に毎回付き添って、自分の休みがなくなってしまう——そんなお悩みを減らせる制度やサービスがあります。今日は、家族の負担を軽くする情報と、日々のケアに役立つ工夫を中心にお届けします。
ケア・接し方
週4回6カ月の玄米食で認知症リスク低下 「短期間、低頻度でも効果あり」 東北大が研究
(https://www.sankei.com/article/20260730-4H3ZZVECB5IMLOHHE4PTCYL2PI/)
2026-07-30 08:20 JST / 産経ニュース
どんなニュース? 東北大学の研究で、週4回・6カ月間の玄米食を続けると、認知機能の一部(物事を計画・実行する力)が向上したことがわかりました。白米を食べ続けたグループでは同じ期間に少し低下したのに対し、玄米を食べたグループは平均点が上がりました。今までは「毎日2年間」必要だと考えられていましたが、もっと手軽な頻度でも効果が期待できるとわかった点が新しい発見です。
よりそいポイント: 「毎日2年間」と言われるとハードルが高いですが、週4回・6カ月なら取り組みやすいですね。無理なく続けられる範囲で、夕食だけ玄米にしてみるなど、できることから試してみてください。
できること: お米を買うときに「玄米」を選んでみましょう。玄米モード付きの炊飯器も増えています。初めての方は、白米に少し混ぜるところから始めても十分です。
「認知症」にならない人の共通点。フィンランドの「FINGER研究」が証明した“効果的な予防法”とは?
(https://diamond.jp/articles/-/395890)
2026-07-30 07:15 JST / ダイヤモンド・オンライン
どんなニュース? フィンランドの大規模研究「FINGER研究」は、認知症予防には「ひとつの方法」に頼るのではなく、栄養指導、運動、脳のトレーニング、社会活動、血管の健康管理の5つを同時に行うことが効果的だと示しました。特に注目すべきは、遺伝的にリスクが高い人にも効果があったことです。
よりそいポイント: 「特別なサプリや高額な脳トレ」ではなく、散歩や人との会話、バランスのよい食事といった日常の積み重ねが予防につながる——というのは、介護で忙しい毎日の中でも取り入れやすいですね。ご自身の健康にも、ぜひ少しずつ取り入れてみてください。
スキンテアとは?発見時の処置手順・STAR分類・褥瘡との違い・予防策
(https://carenote.jp/skin-tear/)
2026-07-30 00:18 JST / 介護健康福祉のお役立ち通信
どんなニュース? 「スキンテア」とは、高齢者の弱くなった皮膚が、着替えやベッド柵への接触、移乗の介助など日常のケアの中で裂けてしまう傷のことです。発見時の正しい処置方法や予防策がまとめられています。
よりそいポイント: 腕を支えた拍子に皮膚がむけてしまった——そんな経験がある方もいるのではないでしょうか。これは「自分のせい」ではなく、皮膚が加齢で弱くなっているから起こる自然なこと。正しい処置を知っておけば、慌てずに対応できます。
できること: 傷を見つけたら、まず流水で洗い、清潔なガーゼで覆いましょう。テープを直接皮膚に貼らないのがポイントです。気になるようでしたら、ケアマネジャーさんや訪問看護師さんに相談してみてください。
医療・研究
エーザイ、認知症薬「レカネマブ」の売上高27%増 26年4〜6月
(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB29A7R0Z20C26A7000000/)
2026-07-29 19:44 JST / 日本経済新聞
どんなニュース? アルツハイマー病の治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」の売り上げが、前の年の同じ時期より27%増えました。日本とアメリカで治療を受ける人が増えていることが背景にあります。
よりそいポイント: 治療薬を使える人が増えているということは、診断や治療のしくみが少しずつ整ってきている証拠です。「まだうちには関係ない」と遠くに感じる必要はありません。気になることがあれば、かかりつけ医やもの忘れ外来に相談してみるきっかけにしてください。
制度・行政
保険外サービス、未経験層の4割が「利用したい」 潜在ニーズの背景に介護保険の限界も
(https://www.joint-kaigo.com/articles/47741/)
2026-07-29 12:43 JST / 介護ニュースJOINT
どんなニュース? 介護保険のサービスだけではカバーしきれない「保険外サービス」(掃除・買い物・話し相手など)について、まだ利用したことのない人の4割以上が「使ってみたい」と考えていることが調査でわかりました。土日の利用や急な体調変化への対応など、保険サービスでは難しい場面でのニーズが高いようです。
よりそいポイント: 「保険のサービスだけでは足りない」と感じるのは、決してあなただけではありません。保険外のサービスを上手に組み合わせることで、家族の負担をぐっと減らせる可能性があります。
できること: お住まいの地域でどんな保険外サービスがあるか、地域包括支援センターやケアマネジャーさんに聞いてみましょう。家事援助や見守りなど、想像しているより身近な選択肢があるかもしれません。
親の通院で有休が消えていく日々→付き添うのは「月1回に」 家族の負担を軽くする介護保険の通院支援
(https://www.daily.co.jp/society/life/2026/07/29/0020647241.shtml)
2026-07-29 19:10 JST / デイリースポーツ
どんなニュース? 親の通院に毎回付き添って、自分の有給休暇がなくなってしまう——そんな家族の負担を減らすため、介護保険の「通院等乗降介助」というサービスを活用する方法が、社会福祉士の解説で紹介されました。
よりそいポイント: 「通院の付き添い」は、介護する家族にとって大きな負担のひとつです。でも、すべての回に付き添わなくてもいい方法があります。専門のスタッフが通院の準備や送り迎えをサポートしてくれるので、月に1回程度の付き添いで済むようになるかもしれません。
できること: ケアマネジャーさんに「通院等乗降介助」というサービスについて相談してみましょう。訪問介護(ホームヘルプ)のサービスのひとつで、病院への行き帰りのサポートを受けられます。
家族・当事者
【要望書提出】住む場所で、治療の機会を失わないために
(https://www.alzheimer.or.jp/?p=74360)
2026-07-29 15:52 JST / 認知症の人と家族の会
どんなニュース? 「認知症の人と家族の会」が、早期アルツハイマー病の治療薬を受けられる医療機関が地域によって限られている問題について、国に改善を求める要望書を提出しました。遠方の病院に患者が集中し、待機中に症状が進んで治療対象外になってしまうケースも起きています。
よりそいポイント: 「住んでいる場所によって治療を受けられるかどうかが違う」というのは不安な話ですが、家族の会がこうして声をあげてくれているのは心強いですね。何か気になることがあれば、一人で悩まずに家族の会や地域包括支援センターに相談してみてください。
きょうのことば
スキンテア: 高齢者の皮膚が、ちょっとした摩擦や衝撃で裂けてしまう傷のこと。皮膚が薄く弱くなっているために起こるもので、介護する方の「不注意」が原因ではありません。正しい対処法を知っておくと安心です。
保険外サービス: 介護保険の対象ではないけれど、生活を支えてくれるサービス(掃除、買い物代行、話し相手など)のこと。保険のサービスだけでは足りない部分を、自分の費用で補うことができます。
通院等乗降介助: 介護保険の訪問介護サービスの一つ。病院に行くときの準備や送り迎えをスタッフがサポートしてくれます。家族が毎回付き添わなくてもよくなるので、負担がぐっと減ります。
今日も、お疲れさまです。「ぜんぶ自分でしなくちゃ」と思わなくていいんです。少しずつでいいから、頼れるものは頼っていきましょう。
