1億2433万人分の東京湾
「1+1=?」
「2」
「ブッブー!正解はァ…田んぼの“田”ァでしたー!ひっかかってやんのー!」
とか言ってくる奴、
全員東京湾に沈めてやりたい。
むしろもうすでに、
沈めてやった。
それにしても、
私が何でもかんでも
“東京湾に沈める”せいでそろそろ新しい島ができそうだ。
そうだな、その名も
“よもクレームアイランド”。
埋立地。
ついでに言うとこの記事だってそうだ。
錘をつけて、スーツケースにぎゅうぎゅうと詰め込んで心内東京湾の底に沈めてやった。
…5月30日に。
そのことを忘れて東京湾で釣りをしたマヌケなヤクザが釣り上げちまったのさ。
この屍を。
で、これ全部実話だから天然物。
養殖じゃない。
【私が東京湾に沈めたもの】(一部)
1.「1+1=田」と言ってくる同級生
2.︎「私ィ、天然なのにゃあ」などと猫を冒涜した表現をしてくる同級生
3.蚊×∞
4.︎何でもかんでも“●●界隈”と言いたがる先輩
5.︎尻から針が出る黒地にオレンジの模様がついた芋虫
とりあえず気に入らないものは全て東京湾に沈めている(もちろん心の中で)。
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エントリーNo.1
「1+1=田」と言ってくる同級生
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遡ること463150465045613845045光年前、吾輩が小学生の時の話だが、
“ひっかけ問題”という名のただの嫌がらせが横行していた。
流行度で言えば、バト鉛といい勝負だった。
同級生「1+1=?」
私「2」
同級生「ブッブー!正解はァ…田んぼの“田”ァでしたー!ひっかかってやんのー!」
同級生「1+1=?」
私「田んぼの田。」
同級生「ブッブー!正解はァ…2でしたー!バッカじゃねーの?!ファーファファファファ!」
この瞬間から
「好きなタイプは?」とかいうマセガキがやり始める鬱陶し過ぎる愚問には
「1+1=田」って言わない奴
と答えることにしている。
実際の好きなタイプは俳優の遠藤憲一さんである。
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エントリーNo.2
「私ィ、天然なのにゃあ」などと
猫を冒涜した表現をしてくる同級生
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まず猫に謝罪しろ、土下座しろ。
「ひざまずけ!俺の靴を舐めろ!」
…すまない、取り乱した。
こういうの、思い出し笑いならぬ思い出し取り乱しと呼ぶのだろうか。
小2の時、塀を超えた1本西の社宅に引っ越してきた例の女。
同級生「●●ちゃんはァ、まだ8ちゃいのバブちゃんだからァ、そういうのできにゃ〜い♡だからァ、よもぎちゃんの方がお姉ちゃまだからァ、やってほしいにゃ♡」
(バブちゃんなのか猫なのかはっきりしろ。
ダメになったアジの干物みたいな顔でその口調やめろ。)
私「あのゥ、私2月生まれなので7歳なんですね。どちらかと言えば私の方がバブちゃんなのですがそれでも私がやった方がよろしいでしょうか?手洗い場の掃除。」
同級生「うそにゃ!●●は5月生まれなのにゃ?2月よりも後だにゃ!」
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ここから早生まれの恨み節的な
学年の年齢並び順のまどろっこしい説明なので略
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同級生「●●、天然だからわからないにゃあ♡」
この日の夕飯のメインディッシュが
ダメになっていないアジの干物だった。
私は干物の顔の部分を真っ先に外して身の下に敷き込んで、見ないようにした。
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エントリーNo.3
蚊×∞
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プゥゥゥウゥゥゥウウゥゥゥゥゥゥゥゥウウゥン…
いらぬ揺らぎサウンドでメンタルをゴリゴリ削るあいつ。
一瞬でも触れれば肌を腫らし、掻きむしりたいという欲望を覚醒させる。
絶対に許してはならぬ。
だがしかしだ。
あいつらを水に沈めるのは失策だった。
増える。
奴らのライフラインは水だ。
水を得た魚とはよく言ったものだが、蚊もだ。
水を得たボウフラだ。
世の中からあの不愉快な揺らぎが消えない原因を作ったのは私だ。
溶解炉サムズアップならぬ東京湾サムズアップで許してくれ。
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エントリーNo.4
何でもかんでも“●●界隈”と
言いたがる先輩
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“洋楽界隈”、“古着界隈”そこまではまあまだわかる。
だがな、
「野菜餃子界隈とは分かり合えねえわァ」
だの
「俺、ビニール傘界隈だからさ」
って…
細か!
めんどくさ!
もうね、黙れよ界隈ですよ。
面倒くさくて逆にこちらが黙っていたら
「お?沈黙界隈?」
とか言い出して、
激ウザ海峡通って東京湾界隈に沈めてやった。
東京湾ですらない。
界隈に沈めた。
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エントリーNo.5
尻から針が出る黒地にオレンジの
模様がついた芋虫
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忘れもしない。
奴との遭遇は小学3年の夏だ。
裏庭でシダとヘクソカズラの葉を石ですりつぶして遊んでいた時のこと。
【シダとヘクソカズラの葉を石ですりつぶしたやつ】
通称:呪いの薬
主に、エントリーNo.2の自称天然女への報復目的で生成していた。
とにかく、臭い。
右の二の腕に何かが這うようなむず痒く少々ひんやりとした感覚を覚えた。
見ると、黒地にオレンジの模様がついた芋虫がひっついている。
基本的に虫耐性大有りだが、ミミズとシャクトリムシ以外のニョロついた虫はあまり好まない私の肝が冷えた。
「ギャア」と言いたい気持ちを押し殺し、左手で払ったその瞬間、
ギエエェエエエエエェェェェェエ!!!!!!!
激痛。
訳がわからないほどの激痛。
ギエエェエエエエエェェェェェエ!!!!!!!などと大騒ぎしつつも冷静に芋虫の落下地点を確認する。
いた。
どぎついカラーのボディのヒップから太い針を出し入れしながらニョロついている。
「ウフフフフフ!ざまあ見なさい!これがワタクシ自慢の毒針よ!オーッホホホホホホ!!」
とでも言わんばかりだ。
腹が立ったのですりつぶした例の呪いの薬をそいつに振りかけてやった。
平然とニョロついてやがる。
左手の中指がどんどん腫れていく。
縁日で熱狂をさらう水に浮かんだスーパーボール並みに丸くなった中指。
覚えたての“イケナイ”ハンドサインをごろんごろんの中指で毒針クソ虫にお届け。
もう中指のスタンディングオベーションが止まらない。
世界中の人たちの全中指を借り切っても足りないくらいの怒り。
おそらく、報復なんてするもんじゃねェという教え。
教訓。
もっと言えば罰が当たった。
反省はしていない。
代わりに今後も嫌な奴のことはネタにしてやる。
つまり、
謝りはしないが感謝はしてやる。
ネタになってくれてありがとう。
どうだろう、皆さまも心に一つ、東京湾をもってみては。
そして気に入らないものを沈めて
時折釣り上げて塩焼きにでもして喰ってやる。
そうやって、負の感情を前向きにとらえられる日を待つ。
悪趣味な精神安定法ではある。
こうして今日もまたひとつ、沈めてやった。
おマヌケヤクザが釣り上げるその日まで。
…おやすみなさい。
【参考資料】
◽︎文房具愛好家Fumiの備忘録
小学校の時に大流行していた”バトル鉛筆”
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はーい!
何が好き?
ポテトチップスよりも
お・ぬ・し