心は晴れ色 -大雨の第六回小豆島一周ウルトラウォーキング-
はじめに
今年も「自分との約束」を果たす旅へ
今年もやってきました。
小豆島一周ウルトラウォーキング。
小豆島一周ウルトラウォーキングを本記事で初めて知ったよという方向けに簡単に説明すると、アクトレップさん主催の100km級のウォーキングイベント、今回はそれが香川県小豆島で10/25-26に開催されたので参加してきたというレポになります。
イベントの詳細はアクトレップさんの以下URLをご覧ください。
https://www.actrep-sports.com/ultra-walking/shodoshima/
以前の小豆島攻略記事にて、もし今回の大会に参加したら…という目標を書きました。
それがこちら。
どれくらい達成できたでしょうか。
・長くなりがちなエイドの休憩時間も計画的に管理する
・暗さの中で雰囲気の伝わる写真を撮る
・峠の最高地点で星空の写真を撮る
・辛い、眠い、焦りなど不要な感情を減らして(流して)、ウォーキングを楽しむ
また普段は時系列で長々と振り返っていますが、今回は少し書き方を変えてポイントを絞って書きます。
読みやすくなっていると嬉しいです。
前日譚
ただいまが言える場所
小豆島グリーンプラザさんにて前泊しました。
グリーンプラザさんは高松発のフェリーが土庄港に入っていく際に左手に見える一軒宿です。
前日昼の便で高松空港に着いたものの、高松港からのフェリーは一時間に一本程度しかない上にリムジンバスとフェリーとの噛み合わせが悪く、小豆島でのチェックインに間に合わないことに気づきました。
18時以降は送迎がないところ、御厚意で土庄港に送迎いただきました。
ありがとうございました…!

平日夜のフェリーは客層が通勤通学メイン、椅子で横になったり勉強したり。
生活の一部としてのフェリーを見ることができました。
さてグリーンプラザさん、リニューアル後は初めての訪問。
きれいになったのはもちろんのこと、新しい設備が入ったり露天風呂に入れるようになっていたり、なによりリニューアルの気概を感じました。


瀬戸内海に面した露天風呂。
夜は10~15℃くらいでしょうか、もう寒いです。
内風呂から外に出た瞬間の肌が引き締まるような寒さ、深呼吸したくなります。
涼しい空気を吸い込めば頭がすっきりして肩の力が抜けていく感覚。
これが露天風呂の魅力です。
目前には赤や緑に明滅を繰り返す、対岸や海上保安用の安全灯。
真っ暗でまともに見えませんが明日歩くコースを目前に思い浸ります。
湯船から見上げた夜空、矯正のメガネがなくても星が見えました。
明日の天気はどうなるかと思いを巡らせました。
10.25-26 本番
雨、雨、雨の行軍
当日朝からザーザーの雨。
幸い昼前は一時止み、午後もスタートから二時間ほどはどんよりとした曇りで堪えてくれました。

(グリーンプラザさんバルコニーより)

ここにいる全チームが降格圏という悲しさ
しかし最初の区間も後半に差し掛かったころには雨が降り出し、結局そこから15時間くらい、一晩中降ったりやんだりを繰り返すのでした。
第一エイドを出てしばらく、小豆島中央高校前で本降りに耐えられず上下と足元の合羽、さらにはリュックカバーを着用しました。
その結果、ここから西浦までは合羽による蒸し暑さに苦しみます。
トンネルに入った途端、たまらずフードをとって暑さを解放します。
その一方で西浦に出ると風雨が強くフードが飛ばされそうになります。正面から風雨を浴びてかなりの寒さを感じました。
雨が降り始めて以降、終始自身の体温管理に気を配りました。
合羽の耐久性を超えて貫通してくる雨、着替えたところで一瞬ましになりますが、すぐに身体中はびしょびしょです。
さらに足元もずっとびしょ濡れでとんでもない不快感でした。
しかしそんな状況でも歩くことが楽しくて笑っていました。
雨天の影響もありペースはあまり気にせず感覚重視で、とにかく"Going my way"でした。
加えて難しかったのが視界の確保。
合羽のフード、強い風雨、霧でヘッドライトの光が散乱するのです。
終始いつも以上に視界が悪く不安定でした。
しかし私はそんな「悪条件すら」というより「悪条件だからこそ」楽しかったと思います。

明かりは自分のヘッドライトのみ。
右手に山、左手にはうっすらと崖際のガードレールが見えますかね…
困難な状況でも少しずつ前に進んでいたらいつかは終わります。
また一つやり切った自分を心からほめることができました。
結局、悪天候も楽しむためのスパイスでした。
昨年より順位は3~4落ちましたが、昨年はできなかった「楽しむこと」が達成できました。



そんな感情でゴールへ(ゴール地点手前にて)

ちなみに大雨の影響で大角鼻灯台付近(90km付近)の山道で倒木があったとかなんとか。
そのためルートが変更となり100kmには至らず96km。
歩数は11万6千歩でした。

良かったこと -計画通りの体力管理-
前半はとにかくパワーセーブ、心拍管理と最低限のペース維持です。
緊張していたのか、心拍がなかなか落とせず、以前の東海道旅よりゆっくりペースなのに心拍は10~20も高い状態でした。

ルートは覚えており、今回は変更箇所以外一度もルートマップを見ませんでした。
どこで無理しない、どの辺からエンジンをかけるかというところまでイメージできていました。
このコース理解とペース管理が第3エイド以降、後半の伸びにつながったと思います。後半以降、明らかに心拍が落ちていくような傾向もあまり見られませんでした。

苦しかったこと -リタイアの誘惑と身体の声-
終始楽しめたとはいっても苦しさも共存していました。
いくつか書いていきます。
「雨の中あと60kmも歩かないといけない」(第二エイドにて)
周囲の参加者が寒さにやられてリタイアしていました。私も途方に暮れる気持ちでリタイアも頭をよぎります。
リタイアするならと自分を納得させるための方便を考えてみますが、どれも納得できませんでした。
ここまでセーブしてきたので体力にはまだ余裕があります。まだ着替えもあります。「まだやりきっていない」これがポイントだったと思います。
足元がぐっしょりの状態で歩き続けており、靴が重いだけでなく道路も靴の中も滑ります。これにより当然足への負担も大きくなります。坂の多い小豆島ではなおさら。
最初に膝、次に足首、そして爪先とやられていきました。今回最もダメージを受けたのが足裏と爪先でした。
3時以降の眠気との闘いがありました。しかしカフェイン接種や補給でごまかします。眠くなったらしっかりギアを上げて意図的に心拍数を上げていくことができました。
戦いの後
雨に濡れた代償
半日以上濡れた靴の中、足は真っ白しわしわにふやけた状態でした。
こんなにも肌は水を吸うのか。
普段できない足の水ぶくれが複数できました。
靴内で暴れてぶつかり続けたつま先、爪越しに痛みが残ります。
エイドキットを持ってきていたので、ゴール後にはしっかりとセルフケアすることができました。
帰りの荷物、雨が降る想像はできていたのに、帰り用のサンダルや靴を持ってきていませんでした。労力をケチりました。おかげで気持ち悪いびしょびしょの靴を履いて帰ることになりました。
わかっていたのになあ…


総括
雨対策の成否
評価
周囲見ているとポンチョの方が多かった印象ですが、個人的には上下合羽は必須でした。それなりの防水、透湿性のレインウェアをワークマンで準備していたのはよかったのですが、普通に貫通してきました。レインウェアって性能も価格も天井知らずなんですよね…
リュックカバーもないとやばかったです。幸いマムートのバックパック備え着けのレインカバーで何とかなりました。身体や衣類は何とでもなりますが、荷物の平穏は心の平穏です。
反省
靴カバーは一区間もたずお陀仏でした。破けるとかえって水が貯まるだけでした。私の靴は防水ではないですが、今回のように一晩通して20mmくらいの雨だともう靴はあきらめた方がよいのでしょうね。視界も足元も悪い中できれいに歩き続けるのは現実的ではありません。
前半半袖で歩いていたのですが、ズボンのポケットやリュックのポケットにティッシュやアームカバーなどを入れていた結果、使う前に使い物にならなくなりました。取り出しやすさと濡れやすさは表裏一体。
持参のバックライトにピンがなく、レインカバーの上からつけられなかったです。ちなみに参加記念品のバッジ(ボタン電池式)は雨であっという間に壊れました。
濡れることが想像できるなら帰り用の靴(もちろん着替えやタオルも)は必須です。
スマホを降雨の中でも出せるように防水カバーがあればよかったかもしれません(今回はルートを覚えていたので大して問題にはならなかった)。
まとめ
一晩中降りしきる雨の中で小豆島ほぼ一周、約96kmを歩き切った。
ほぼ曇り知らずな心で雨の小豆島を楽しむことができた。悪天候も心持によってはスパイスになる。
自分自身の身をもって試行錯誤することで、目標をある程度達成して納得感を一層醸成できた(体力管理、休憩時間、補給の仕方(胃腸の状態)など)。
今回も読んでくれてありがとうございました。
よーく
