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不完全なほうが幸せ?「悲観は気分、楽観は意思」

◆気分に流されない
「悲観は気分、楽観は意思」これは哲学者アラン(本名エミール・シャルティエ)の言葉です。アランによれば、「気分にまかせて生きている人は、悲しみにとらわれ、やがていらだち、怒り出す。上機嫌など存在せず、気分はいつも悪いものだ。だから、幸福とは意思と自己克服によるものである。」と述べています。

 アランは、気分に流されると人は悲観的になり、周囲に悪影響を及ぼすと指摘しています。もし、職場の上司や同僚がこのような状態だと、周囲の人々にとっても大きなストレスとなりますね。
 あなたの職場や学校のクラスは大丈夫ですか?

◆ハラスメントは当事者間だけの問題ではない
 ちなみに、ハラスメントの定義の一つに「労働者の就業環境が害されるもの」があります(※1)。これは、ハラスメントが当事者だけでなく周囲の人々にも影響を与えることを示しています。こうしたことについて、カリフォルニア大学とフロリダ大学の共同研究では、ハラスメントを目撃するだけで目撃者の処理能力が30%低下し、創造性も40%減少するという結果が出ています。ハラスメントの影響力は計り知れません。

 もしかして、いつも不機嫌な人、周りにいませんか?
 あまりに迷惑なら、我慢せずそういう人とはまずは物理的な距離をとってください。何とかして見えないようにした方が身のためです。

◆完璧を目指さない
 アランの言葉では、幸せになりたければ、「意思」を持って楽観的になることが重要とのことでした。ノースカロライナ大学バーバラ・フレドリクソン教授の研究によると、「ポジティブ感情とネガティブ感情の黄金比は3:1であり、この割合を保つことで自己成長と幸福感が高まる」とされています(※2)。つまり、悲観的になること自体が悪いのではなく、悲観的な気分が併存しても、「意思」をもって楽観的に生きることが大切なのでしょう。
 そのためには完璧を目指さないことが大切なのだと感じます。なぜなら、自分の不完全さを受け入れると、確実に他人にも寛容になれますから。そうすると、他人の行動や言動に対し粗探しや陰口も減ることでしょう。
 まずは、6割の自分を受け入れてみませんか?


◆「お互い様」が豊かな人生に導く
 不完全な自分を受け入れ、不完全な相手とお互いに助け合うことで、より豊かな人生を送ることができるようになればよいですね。
 しかも、多様性の時代は自己完結できる仕事がほとんどありませんから、お互いの至らないところをカバーし合う利他的な精神が重要なのでしょう。
 このように、完璧を目指すより不完全のままでいるほうがよいことも多そうな印象です。不完全で「お互い様」と思えるなら、それが一番幸せな関係かもしれません。

                              以上
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参考:
※1 厚生労働省HP『「職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント)」職場におけるパワーハラスメントについて』(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku06/index.html
※2 B・フレドリクソン『ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則』(日本実業出版社)2010年

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