学びは失敗から―失敗の中に成功がある―
◆はじめに
以前、「研修は失敗を学ぶ貴重な体験ができる場」であるという話題を書き起こしました。その続編を作成してみました。
◆研修は成功を学ぶための場ではない
正解や知識が欲しければ、ネットやAIに聞けばよいと思います。インターネットが発達した時代に、わざわざ研修を受ける必要も暇もありません。
研修の学びは、失敗した時に味わう感覚や感情から獲得する知見にあると思います。他者が同じ空間にいて、そこで感じる心情が学びを深化させます。その空間で、自分はどうすべきだったかを学習するきっかけになるのです。情報上の単なる知識ではなく、人間関係の中での知識の扱い方を学習する場と言えるかもしれません。
研修の学びは、こうした体験を通じて得るものです。例えば、グループワークはこの体験を促すものであり、グループ発表も然り。グループでの自分の発言への他者の反応を知ること、それが自分の意見と異なる内容であれば、さまざまな感情が沸き起こり深く学習することにつながるはずです。
◆成功体験の場でもない
また、研修の場は成功体験を得る場でもありません。
そもそも成功とは、正解のように既成のものではなく、状況に合わせて新しく作っていくものです。既にある正解は過去のものであり、これから先もそれが正解である保証はありません。時代は常に変化し価値観も変わっていきます。過去に縛られないためには、今の正解に拘らないことです。つまり、目の前の知識や技術を知ることではないのです。成功体験はモチベーションは保てますが、未来をミスリードするかもしれません。
◆失敗の中に成功がある
社会人として必要な成功は、失敗の中に潜んでいることが多く、正解探しだけでは見つけられません。そこに気づくことも研修を受ける目的のひとつになるはずです。
また、研修の場で失敗したことが、正解を導くことも多くあります。例えば、あるグループワークで、強い意見を主張する一方で、相手の意見を十分に受け止められなかったという失敗経験が、後のフィードバックの中で「相手の立場に立つこと」の大切さを教えてくれたことに気づき、実践の場でチームワークという形で活きてくることもあります。
◆最後に
研修での失敗体験が、そんな気づきに繋げてくれるはずです。たくさんの選択肢(答え)が存在していることも教えてくれるでしょう。さらに、研修での失敗を通して、自分なりの知見の扱い方や人間関係の中での働き方も学べることでしょう。
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