最近は、お金の使い道を探している。
昔の私は、「節約こそ正義」だと思っていた。
スマホ代は1円でも安いほうがいい。
食費もできるだけ抑える。
とにかく、お金を使わないことが正しいと思っていた。
もちろん、今でも無駄遣いはしない。
必要ないものには、1円も払いたくない。
でも、30代後半になった今、お金に対する価値観は大きく変わった。
最近は、「どうやってお金を増やすか」ではなく、「どうやってお金を価値に変えるか」を考えるようになった。
例えばスマホ。
以前は料金だけを見ていた。
でも毎日使うものだからこそ、少し高くてもストレスなくつながる会社を選んだほうが、結果的に毎日の満足度は高くなる。
仮にスマホ代が1,000円高くなったとしても、いつも感じている「あー!つながらない…(イライラ)」が解消するなら、それは1,000円以上の価値があるだろう。
食べ物もそうだ。
昔は安さばかり見ていた。
今は添加物の少ないものや、オーガニックの食材にもお金を使うようになった。
それは贅沢ではなく、自分の健康への投資だと思っている。
ここまで価値観が変わった理由は二つある。
一つは、お金は、使って初めて価値を生むものだと気づいたこと。
銀行に置いていただけでは、それはただの数字に過ぎない。
もう一つは、自分自身の経験だ。
35歳のとき、突然の腹痛で病院へ行った。
それまでの私は、大きな病気をしたこともなく、風邪も3年に1回ひくかどうかというくらいの健康体だった。
だから、自分が大きな病気になるなんて、想像したこともなかった。
ところが、診察結果は即手術。
数時間前まで普通に生活していたのに、人生は一瞬で変わることがある。
幸い命に別状はなかった。
でも、その出来事は私の価値観を大きく変えた。
それ以前にも、30歳を少し過ぎた頃に事故で腰の骨を折った経験がある。
病院では何度も足の指をつままれ、「感覚ありますか?」と確認された。
神経まで損傷していたら、歩けなくなっていた可能性もあったらしい。
こういう経験をすると、健康でいられることは、決して当たり前ではないと痛感する。
さらにニュースを見ていると、自分より若い人が身体に痛みを訴え、病院に行ったところ末期がんの宣告。
そのまま数か月後には亡くなった、という話も珍しくない。
5年後、10年後、自分が元気に生きている保証なんて、どこにもないのだ。
そう考えたときに思った。
私は、貯めるだけ貯めて、その価値を享受せずに人生を終えたら、きっと後悔するだろうなと。
節約ばかりにとらわれて、やりたいことを我慢して、食べたいものを食べず、会いたい人にも会わない。
周りにも社会にも貢献せずに、一人でお金を溜め込むだけの生活。
そのまま突然、事故などで命を奪われたら…。
「もっと貯金しておけばよかった」と後悔するより、「もっとやりたいことをやればよかった」「誰かの笑顔のためにお金を使えば良かった」と思うだろう。
そんなことを考えていると、価値のあることにはきちんとお金を使っていこうと思うようになったのだ。
自分の健康。
自分の学びや毎日の快適さ。
大切な人へのプレゼント。
周りが喜んでくれること。
そして、小さな社会貢献。
最近、神戸元町にある「あづまや」の再建に向けたクラウドファンディングにも協力した。
プレートに会社名を入れていただいたが、それ以上に嬉しかったのは、自分のお金が地域の景色や思い出を未来につなぐことに使われたことだった。
神戸元町にある「あづまや」。
— ユミ@ブログ→サイドFIRE🔥 (@ymlife_) July 4, 2026
再建に向けたクラファンに協力し、プレートに会社名を入れていただきました!
これからは、自分にできる範囲で少しずつ社会に還元していきたい。 pic.twitter.com/08CT0pzKKC
もちろん、こうした活動に、毎回大きな金額を寄付できるわけではない。
これから物価はどうなるかも分からないし、自分の老後が100%安心とは言えない。
だから貯金も必要だ。
でも、「全部貯める」だけではなく、「一部を価値に変える」。
このバランスが大切なんじゃないかと思うようになった。
5万円や10万円というお金が、誰かにとってはそれ以上の価値になることがある。
自分が使うよりも、周りのためや社会のために使えば、一人で使うよりも、大きな喜びにつながることもあるだろう。
そのお金は、数字以上の意味を持つのだ。
節約をやめたわけではない。
無駄遣いもしない。
でも、使うべきところには惜しみなく使う。
誰かが喜んでくれる使い方なら、尚いい。
それが今の私のお金との付き合い方だ。
お金は、持っているだけでは価値にならない。
どう使うかで、自分の人生も、誰かの人生も、少しだけ豊かにできる。
30代後半になって、ようやくそんな価値観にたどり着いた。
だから最近は、どうやってお金を増やすかよりも、何に使えば価値に変えられるのかを常に考えている。
お金を増やすことが目的ではない。
お金を価値に変えて喜びの総量を増やすことが、今の私の目的なのだ。
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