イーロン・マスク絶賛のAI「Grok 3」の日本語力を検証してみた【続・生成AI日本語力検証】
「サーバーが倒れるまでは無料で使い放題」なんていうAIサービスがあると聞いたら、思わず心躍りませんか? しかもイーロン・マスク氏いわく、「地球上で最も賢いAI」なんですって。でも私たちにとって気になるのはあの点です。そう、日本語力……!
はじめに
前回の「生成AI6種の日本語力を徹底比較……! あなたのお供はどれ?」という記事では、いくつかの文章生成AIを試して、その日本語力を独自に採点してみました。
そして今回、新たに無料公開されているGrok 3も仲間に入れてみようと考えました。イーロン・マスク氏が「地球上で最も賢いAI」だと公言するGrok 3……このフレーズだけでワクワクしませんか?
Grokとは
そもそもGrokはxAI社が提供する文章生成AIで、現在イーロン・マスク氏が「サーバーが倒れるまでは無料提供する」と豪語。かなり話題になっています。
▼サービスURLはこちら
せっかくなので、私も「倒れるまで」使ってみようと思い、前回の記事と同様、日本語力を検証してみました。
(倒れるまで無料って言ったのに、倒れなかったらなんか可哀そうですし)
日頃文章作成に興味のある方も、AIの活用が難しく感じられる方も、こうした「無料で試せるタイミング」はいいチャンスかもしれません。
ちなみに、読み方はグロックではなくグロクです。元ネタはマスクが好きなSF小説(ロバート・A・ハインラインのSF小説「異星の客」)に登場する架空の動詞。
検証方法
検証内容は前回の記事と同様で、以下の誤用や重言、誤字脱字を含むサンプル文を用意し、AIに修正してもらいます。
最近、AIがもてはやされてるけど、反対派・規制派の人も多いよね。でも、流れに棹さすのもどうなの? やっぱり新しい最新技術はどんどん使っていった方がいいし、中国製のAIは情報漏洩が心配なんて言ってる人もいるけど、すでに中国製のサービス・商品なんて世界中にたくさん流通してるのに、今更騒ぎすぎだと思う。アメリカ製・日本製のAIなら安全ってわけでもないでしょう。ネットリテラシーの一部して、どんなAIサービスを使うにしても最低限の「AIしぐさ」が求められるだけじゃないかな。進歩が速すぎて誰もミーム化できてないみたいだけど、そのうち誰かがXなどのSNSで画象にまとめて貼るんだろう。新しい技術やサービスを、今までもそうやって受け入れられてきたんだ。
この文章に用意したミスは以下の5点です。
・誤用:「流れに棹さす」
→流れを良くする、盛り上げるという意味の慣用句を逆の意味で使用
・重言:「新しい最新技術」
・脱字:「ネットリテラシーの一部して」→「ネットリテラシーの一部として」
・誤字:「画象」→「画像」
・てにをは:「新しい技術やサービスを」→受けるの文章とのつながりが悪い。「新しい技術やサービスは」が正しい。
実際の指示は以下の通り。(※前回と一緒です)
以下の文章の誤用、文法ミス、誤字脱字を修正して正しい日本語の文章に直してください。ただし、独特の口語的な文体は個性として残すこと。 修正点は箇条書きで「修正箇所:修正理由」のフォーマットでまとめてください。
Grokの回答と採点
実際のやり取りはこちらのリンクで全文公開しています。
Grokへの問い合わせと回答全文

Grokは数十秒ほど考えたあと、非常に自然な文章を生成してくれました。
最近、AIがもてはやされているけど、反対派や規制派の人も多いよね。でも、流れに棹差すのもどうなの? やっぱり最新の技術はどんどん使っていった方がいいし、中国製のAIは情報漏洩が心配だと言っている人もいるけど、すでに中国製のサービスや商品は世界中にたくさん流通しているのに、今さら騒ぎすぎだと思う。アメリカ製や日本製のAIなら安全というわけでもないでしょう。ネットリテラシーの一部として、どんなAIサービスを使うにしても、最低限の「AIしぐさ」が求められるだけじゃないかな。進歩が速すぎて誰もミーム化できていないみたいだけど、そのうち誰かがXなどのSNSで画像にまとめて貼るんだろう。新しい技術やサービスは、今までもそうやって受け入れられてきたんだ。
文のつながりや口語感がしっかり維持されている一方で、細かいところもしっかり手を入れてくれた感じがありました。
ただ、明らかなミス以外の箇所まで「もうちょっと丁寧にしておこう」というふうに修正を加えています。きれいになりすぎて、人間がサッと書いた感じは消えました。これをヨシとするかどうかは、好みの問題ですね。
前回と同じ基準で採点すると、Grokは5点満点中3点でした。第2位にランクインです。
減点
・「流れに棹さす」誤用を指摘できず
・「流れに掉さす」を「掉差す」に直してしまった
(※文化庁は「掉さす」としている)
結果は2位で、OpenAI O1やDeepSeekに劣りましたが、「文章の流れを大きく変えないまま、誤字や重言をスッと直してくれる」点は気が利いて良いですね。自分でチェックする手間が減ることで、ライティングの効率がぐっと上がりそうです。
結論と今後の展望
Grokはまだ比較的新しいサービスなので、今後もバージョンアップしていく可能性があります。「無料期間内に試してみて、自分の文章スタイルと相性が良いかどうかを見極め、そのまま使い続けるか検討する」という流れが自然ではないでしょうか。
普段の生活の中で「意外と誤字脱字に気がつかなかった……」「この日本語、ニュアンスは通じてるのかな?」と思うことはありませんか?
そんなときに、AIをうまく活用すると、文章チェックの補助、語彙の見直し、自然な言い回しの提案など、手軽に助けてもらえます。文章表現の幅を広げる効果が得られるかもしれません。
人によってはAIの敷居は高いかもしれませんが、文章生成AIは会話形式で操作できるのが魅力です。国語力のある方ならきっと使いこなせます。
私は実際に、Grokのちょっと独特な出力になんとなく愛着を覚えてきました。ChatGPT系のAIモデルとはまた違った雰囲気で、新鮮味を味わえます。
個人的には今のところ、ChatGPT系は優等生的で、Geminiははっちゃけ気味。Grokは……実はGrokはちょっとチャラい印象があります。

なんかチャラくて笑っちゃった
Grokに興味のある方は、無料で使えるうちに思い切って触れてみてはいかがでしょうか。
個人的には、AIツールは「試すことで得られる気づきがたくさんある」と実感しています。興味が湧いた方、ぜひ確かめてみてくださいね。
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