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うつ病も、適応障害も、一歩ずつ。

私のフォロワーさんには、うつ病や適応障害など、なんらかの精神的な困難を抱えた経験をお持ちの方が多くいらっしゃいます。

このnoteを開いてくださったあなたも、もしかしたら今、何かつらい状況の中で、日々を生きていらっしゃるのかもしれません。

私自身、双極性障害という病気と共に生きています。

ざっくり説明すると、うつ状態と躁状態を、あるサイクルで繰り返す病気です。

何となく毎日アップダウンがあるようなイメージを持たれがちですが、私の場合は数年単位で波が来て、実際は平坦な時期の方が長かったりします。

今日は、そんな私が日々感じている「一進一退」との付き合い方について、少しお話しさせてください。

再発リスクと「取り返しのつかないこと」

双極性障害は再発率が高い病気です。

日本うつ病学会のガイドラインには、以下のように記されています。

>薬物療法を継続しても1年後の再発・再燃リスクが約40%だが、薬物療法を中断すると約65%とリスクは上昇する。

>再発・再燃の多い患者ほど、再発・再燃率が悪化し、気分エピソードが重症化し、薬物療法と精神療法への治療反応性が悪化する。

(出典:日本うつ病学会診療ガイドライン 双極性障害(双極症)2023 第4章 維持療法

数字を見ると、少し怖くなりますよね。

それに、この病気は命を落とすリスクも高い病気です。

だから基本的には「再発させないこと」を目指して治療を続けるのですが……。

まぁ、現実はそんなにうまく行きません。

診断自体も難しいです。

私も最初は判明せず、うつ病と診断されたこともあれば、適応障害と診断されたこともありました。

物理現象は、気合では解決できない

うつ病とまで診断されなくても、適応障害の抑うつ症状(気分の落ち込み、激しい自責の念)も本当に辛いものです。

元気なら、気合や根性で、ある程度の困難は頑張ればどうにかなったりしますよね。でも頑張ってもどうにもならないのがこういった症状です。

本人の心が「弱い」とか「怠けている」という曖昧な話ではないんです。

科学的に考えれば、私たちの「やる気」や「元気」というのは、ドーパミンやアドレナリンといった脳内の神経伝達物質によって生じている、物理的な現象なんですよね。

(もちろん、無理やりにでも動くことで結果的に物質が分泌されることはあるので、気合が完全に無意味なわけではありませんが)

病気でこれらの物質が効果を発揮しづらくなると、どうにもなりません。

脚を骨折している人に「気合で走れ」とは言わないですよね。同じです。

「良くなったと思ったのに」…

つらい日々が続く中、少しでも良くなった気がすると本当に嬉しいですし、「これがずっと続くんだ」と信じたくなります。

でも、精神の症状というのは、基本的に、一進一退です。
私の経験上も、他の当事者さんの記録を見ていてもそうですね。

ある日は、ふと元気になった気がして、ごはんも美味しく感じる。

散歩に行ったり、昔楽しめていた読書やゲームに没頭できたりする。

「ああ、やっと抜けたのかな」

そう思った次の日には、また泥のように体が重くて寝込んでしまう……。

「どうして私がこんな目に遭うの?」
「せっかく良くなったと思ったのに……私が何か悪いことをしたから?」

こんな風に、また自分を責めてしまう。

たった1日でも元気な日があった事実は忘れてしまう。
「一生このままなのかな……」という絶望。

私自身の経験から、これを書いています。

でも……。
基本的には、波があるものなんですよね。

はじめてだと、風邪のような治り方をすると思ってしまうのですが、「治った・治っていない」の境界がはっきりあることは稀なようです。

明日劇的に良くなることもなければ、一生このままというわけでもない。

元気になったと思って動きすぎ、その反動でかえって寝込んでしまうことだってあるんですね。

それでも、波がいったりきたり打ち寄せるように、少しずつ、少しずつ状況は変わっていきます。

同じ様に苦しみながら耐えに耐え抜いて、今は元気に過ごしている方もたくさんいますから。

私もそうです。

変わることは、成長すること

先日、いつもあたたかいお心で、笑顔と幸せを多くの方におすそわけしている七徳 笑望華 (しちとく えみか)さんが、以前、素晴らしい記事を書いていらっしゃいました。(現在は非公開

記事の中で、特に心に残った言葉があります。

変わることは 良いことも 良くないことも 成長。

この言葉が、すごくいいなぁって。

全てを受け入れるお言葉に、すごく勇気をいただきました。

笑望華さんのもとの意図とは少し違う捉え方かもしれませんが、良いことも、良くないことも、ただそれは起きることなんですよね。

どんなに立ち止まっているように思えても、生きている限り、私たちは細胞レベルで常に変化しています。

変わることは避けられません。

あとから「あれは良かった」「悪かった」と考えることはできるけれど、

それはただ起きたことだから、「いい」や「悪い」をあえて決めなくてもいい。

ただ、息をしているだけで

だから今、これを読んでいるあなたが、

「一歩も進めていない」
「他の人に置いていかれる」
「一生このままな気がする」

そう思っても、いいんです。

渦中にいれば、そう思ってしまうのは当たり前のことですから。
そう思う自分を責める必要はありません。

だけど、つらい症状を行き来しながら、また日々を楽しめるようになった人も、人生を良くしようとがんばっておられる方も、世の中にはたくさんいる。

ご自身の病気や日々の苦しみと向き合いながら、いま、「息をするだけで、つらい」あなたに向けて発信をされている春野ましゃこさんも、その一人だなと日々感じています。



だから、何もできてないなって思う日があっても、自分に分からないだけで、きっと変化している。
ただ、明日が来るまで息をしている。明日につなぐ。

それだけで十分です。

何か特別なことをしないと良くなれない、なんていうこともありません。

誰にとっても、生きているということは、それだけで、変化と成長を伴っている。

もちろん、心から私の言葉に納得できなくても大丈夫です。

そう捉えた方が、あなたの心が少しでも楽になるなら、そう考えてみようかな、と少しだけ心の隅に置いていただけたら、嬉しいです。

たくさんある考え方の、一つの選択肢として、ここに、置いておきますね。

私と、あなたが息をしている、この世界が尊く感じます。
願わくば私たちの明日が、これからもずっと続きますように。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。


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