内と外の境界の間にふれて
そっと側を通り過ぎては
入り込む。のぞき込んでは、ひいて見る。歩いては
屈み、目線を上下させるほどに、空間は動き出す。
対象との関係性をずらしながら、端から端へと
横切っては、緩やかな曲線に沿って輪郭をなぞる。

おだやかな空気が流れる

曲面の屋根を支える

パイプのような柱の連続と

柔らかな線が交差する

床の不均一さに重なりあう影

ゆるやかに分節された空間に

ほんのりと光を帯びた椅子が

周囲の風景をかすかに切り取る

線と線は交差して

外部の風景を取り込みながら

ほのかに反転し
動きを与えられた空間が

円を描くように展開する
境界に沿って

視点を回転させる

林立する柱が支える屋根は
なだらかに風景を切り取り

屋根が描く円の形に
記憶の中の風景を重ねあわせる

直線の間を縫うように

中心に収束される視線
曲線が境界を隔て

連続する直線が重なってはずれ

周囲の風景とつながる
金属でできた東屋で

体を休めてはふるわせる

周囲を取り込んでは切り取る

ほんの小さな屋根の下に

奥行きのある空間が包含される
自分の位置を変える。視点を前後させる。対象は形
を留めず、動きに呼応して姿を転じていく。物事の
見え方は、関係性によって一つとなることはない。
歪む直線、緑と重なる曲線、まばらな間隔に認識の
ずれを体に感じ、視点を沿わせてはふれるように。
