張り詰めた糸が切れるとき─1人になった私を襲う、理由のない涙
最近、ふとした瞬間に、理由もなく涙が出てくる。
1人で公園のベンチに座っているとき。
仕事の休憩中。
家で1人、ソファーに寝っ転がっているとき。
車の助手席で、誰の視線も感じないとき。
何より、一日の終わり。
寝る前に電気を消して、暗い部屋に1人になった瞬間。
誰にも見られていないその空間で、1人になった瞬間、
それまで頑張って張り詰めていた心の糸がプツンと
切れたように、涙がドバッと溢れてくる。
あとはただ、静かに、静かに、涙が流れ落ちていく。
私はこれまで、自律神経の乱れもあって、なかなか仕事が続かなかった。
体調やメンタルが酷いときは、数日から数週間で退職してしまうことも多々あった。
ここ最近はずっとアルバイトとして働いていたけれど、「ちゃんと気持ちを切り替えて頑張ろう」と決意し、
正社員として働き始めた。
ちゃんと頑張るために。
生活を安定させるために。
簡単に休んだり、すぐに辞めたりしないように、
自分に覚悟を強いるために。
転職して、今で1ヶ月。
体調を崩して2回ほど欠勤してしまったけれど、
それでもちゃんと気持ちを立て直して、また仕事に向かうことができた。
これまでの私からすれば、本当に凄いことだと思う。
毎日、ちゃんと頑張っている。
必死に。本当に、必死に。
それなのに。
せっかく今、こうして前を向いて頑張れているのに、どうして涙が止まらないんだろう。
「これが辛い」とパッと思い浮かぶ決定的な理由はない。
けれど、思い当たる自分の性質はある。
私はHSP(とても繊細な気質)だ。
昔から思ったことを素直に口に出せず、
職場で嫌なことがあっても
人から傷つく言葉を言われても
酷いことをされても
「グッ」と堪える。
無意識のうちに限界まで心の糸を張り詰めてしまうから、1人になった瞬間にその糸が保たなくなって、
一気に感情が崩壊してしまうのだ。
そして私は、そんな風に身体が動かなくなっても、
お仕事に行けなくなっても、いつもこう思っていた。
これは、うつじゃない。ただの甘えだ。
どうしてみんなみたいに普通にできないんだろう。
私はなんてダメな人間なんだろう。
ただ自分が弱いだけ、甘えているだけだ。
そうやって、傷ついている自分の一番近くにいるはずの私が、自分のことをずっと責め続けて、
さらに傷つけていた。
「世の中には、もっと苦しくて辛い思いをしているうつの人がたくさんいる。私はあそこまでじゃない。まだまだ頑張れるはず。だから、私が『うつ』なんて言葉を使っちゃダメだ」
ずっと、そうやって自分にブレーキをかけていた。
けれど、暗い部屋で涙がドバッと溢れて止まらなくなったとき。
ふと、「私は、うつなんだ」と、自分の中でその苦しさを認めてあげた。
うつだと認めたら、不思議と気持ちがすっと楽になって、これまで必死に頑張ってきたんだって、
初めて自分を認めてあげられた気がした。
「うつ」という言葉を認めるのは、本当に怖かったし、
申し訳なさすらあったけれど。でも、それは自分をダメだと諦めるための言葉ではなく、今まで必死に耐えてきた自分を、これ以上責めないための「お守り」だったのだと思う。
