『頑張りたい』の邪魔をするもの─転職を繰り返した私が、今もがいていること」
これまで何度も転職を繰り返してきた。
自分の正しい職歴がパッと分からないくらいには、
一つの場所に留まることが難しかった。
でも、今の仕事は1ヶ月続いている。
途中で2日ほど欠勤してしまったけれど、ちゃんと気持ちを立て直して、また仕事に向かうことができた。
これまでの私からすれば、本当に凄いことだし、
今回こそ「本気で頑張りたい」と心から思っている。
それなのに今私の前には、別の壁が立ちはだかってる。
仕事を教えてくれるはずの先輩が、この1ヶ月、
ほぼ毎日遅刻してくるのだ。
「頭痛で遅刻します」と連絡があり、実際に来るのは
5〜6時間後ということが日常茶飯事。
そのまま欠勤になってしまうこともある。
この1ヶ月間で、時間通りに出社したのは片手で数えられるほどしか記憶にない。
私は本気で頑張りたいのに、来ない先輩に対して、
どうしてもイライラしてしまう。
職場の雰囲気も、その人の出欠に振り回されて
どこかピリピリしている。
何より困るのは、仕事で分からないことがあっても、
その先輩に聞かないと誰も分からないということだ。
先輩が来なければ、私の仕事は何も進まない。
本気で学びたい、成長したいと思っているのに、
スタートラインにすら立たせてもらえないようなもどかしさがある。
「頑張りたいのに、頑張らせてもらえない」
一方で、考えてしまう自分もいる。あの先輩は、もしかしたら精神的にとてもしんどい思いをしているのだろうか。本当はもう限界で辞めたいのに、会社が辞めさせてくれないのだろうか。「君に抜けられたら困る」と引き止められて、ボロボロになりながら、振り絞るようにして5〜6時間遅れで来ているのかもしれない。
実際の理由は分からないけれど……。
けれど、「来てくれないとみんなが困る」というのが、
今の職場の紛れもない現実だ。
これほど遅刻や欠勤が多いのに、なぜ会社は何も対策をしないのだろう。
時短勤務を選択している人もいるのだから、そういう
働き方を勧めるとか、いっそのこと休職して
一度しっかり休んでもらうとか、
方法はたくさんあるはずなのに。
会社が動かないのは、あの先輩がいないと業務が回らないから? 先輩一人のスキルに依存しているから?
入社したばかりの身でありながら、そんな組織の歪みばかりが目について、色々な思考が頭を巡ってしまう。
毎日「今日あの人は来るのだろうか」と待つよりも、
組織としてちゃんとした対策を講じるべきではないのか。
……そうやって会社や先輩への不満を抱くたび、黒い感情が自分に跳ね返ってくる。
「自分だって、全然仕事が続かなかった身なのに」
毎日遅刻してくる先輩に対して、どの口が言っているのだろうと、イライラしてしまう自分が嫌になる。
それでも、今の私は間違いなく、ここで一生懸命にやろうとしている。
その気持ちだけは、嘘にしたくない。
