商売繁盛・歓喜天信仰と般若窟を巡る「宝山寺(生駒聖天/寳山寺)」1日&16日"歓喜天御縁日"【奈良・生駒山】
一般には「生駒聖天(いこましょうてん)」や「聖天さん」の愛称で古くから親しまれており、商売繁盛や夫婦和合、厄除けなどのご利益を求めて、現在も全国から多くの参拝者が訪れる聖地です。
生駒山の中腹に位置する宝山寺は、商売の神様を祀る日本三大聖天のひとつ。現世利益を求める多くの人々の信仰の寺として、古くより栄えてきた。生駒山中に約10年の年月をかけて完成した伽藍には、山中の寺院ならではの独特な寺院建築物が並び、そのそれぞれには様々な神様・仏様が祀られている。高台から望む眼下の風景と、寺院周辺を含めたこの場所ならではのノスタルジックな雰囲気の中を歩きながら、ほかでは感じられない“非日常”の世界に出会ってほしい。
変更履歴
▼HP▼アクセス▼祭神・本尊と脇時
公式HP:宝山寺公式サイト
アクセス:奈良県生駒市門前町1-1
本尊:不動明王

▼見どころ
→由緒
奈良県生駒市の生駒山中腹に位置する真言律宗の大本山。正式名称は「都史陀山大聖無動寺」で、「生駒聖天」「聖天さん」の名で広く親しまれている。
生駒山一帯は古くから修験者の行場として知られ、役行者や弘法大師空海も修行したと伝わる霊地であった。江戸時代の延宝6年(1678)、湛海律師によって再興され、現在の宝山寺の基礎が築かれた。
本尊は不動明王だが、聖天堂に祀られる大聖歓喜自在天(歓喜天・聖天)への信仰が非常に厚く、商売繁盛・開運招福・良縁成就を願う参拝者が全国から訪れる。
大阪府と奈良県の境に横たわる生駒山。山の中腹にある宝山寺に、多くの参拝客が訪れます。ご本尊は不動明王、鎮守神として歓喜天。江戸時代には「天下の台所」を支えた大旦那たちが、商売繁盛を祈り信仰を寄せました。月替わりの一日(ついたち)は、最も御利益があると言われます。午前0時を目指し、多くの参拝客が訪れ、ひと月の無事への感謝と、新しい月のご利益を願います。
古代〜(伝承): 生駒山は古くから役行者や弘法大師(空海)が修行したとされる、神聖な「修験の山」として信仰を集めていた。
1678年: 江戸時代の名僧・湛海(たんかい)律師が、生駒山の旧跡に入山。この地を「都史陀山大聖無動寺(としださんだいしょうむどうじ)」と名付け、実質的な開山となる。
1680年代〜: 湛海律師が歓喜天(聖天)を祀ると、その現世利益のすさまじさが江戸時代の大坂(大阪)や京都の商人たちの間で大評判となり、歓喜天信仰のメッカとして爆発的な信仰を集める。
1800年代後半〜: 明治維新後、真言律宗(総本山は奈良の西大寺)の大本山となり、寺号も「宝山寺」として現在へと至る。
般若窟(はんにゃくつ): 本堂の後方にそびえ立つ圧倒的な巨岩の絶壁。役行者が般若経を納めたという伝説があり、弥勒菩薩像や弘法大師像が安置されている、生駒山の霊気の源とも言える場所です。
日本最古のケーブルカー: 参道へと続く「近鉄生駒ケーブル(生駒鋼索線)」は、1918年に日本で最初に開業した商業用ケーブルカーです。これは大勢の聖天参りの参拝客を運ぶために敷設されたもので、宝山寺の人気の高さを物語る歴史的遺産です。
歓喜天(聖天)への信仰: 本尊の不動明王とともに、聖天(歓喜天)が祀られています。聖天様は「あらゆる願いを叶えてくれる」と信じられている一方で、非常に畏れ多い神様としても知られ、湛海律師が自ら刻んだとされる聖天像が厳重に守られています。
→境内へのアプローチ
霊山寺の奥の院で足がプルプルしているので第一駐車場まで車です!!しかし、日本最古のケーブルカーで生活している人がいるんだろうな~。こんな急な坂で家がたくさんあるのも不思議・・・。
→境内






→本堂@国宝/聖天堂
本尊は中興開山の湛海作・不動明王。生駒山は役小角が開いたとされる修験道場で、平安時代には弘法大師も修行したと伝えられています。
当時は都史陀山大聖無動寺という名前でしたが、江戸時代前期の1678年(延宝6年)に僧・湛海が再興し、これが事実上の開山だと考えられています。村人や郡山藩(こおりやまはん)家老らの援助により仮本堂が建立されると、大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)を鎮守として祀ります。
その後、1688年(貞享5年)に今の本堂が完成すると、寺名が寳山寺に改められました。


五間四面・重層の護摩堂様式で建立された本堂は、同寺で最古の建造物。本尊として、宝山寺の中興開山者である湛海律師により作られた不動明王像が祀られている。軒下の「阿修羅場」と書かれた額は、東寺学頭大僧正賢賀の筆(明和5年/1768年)。護摩祈祷はこの本堂で行われ、中は祈祷の際に出る煤(すす)の影響もあり暗くてよく見えないが、「宝山寺」と書かれた額もあるそうだ。この額は、宝山寺ができるよりも前に、弘法大師が縁起の良い言葉として「宝山寺」と書いたもの。そんな額がこの宝山寺に辿り着いたと考えると、不思議な縁を感じる。
瓦葺きの本堂の隣には、檜皮(ひわだ)葺の聖天堂拝殿が建つ。棟や破風の数が多く、寺院建築としては非常に珍しい外観をしている。建物の手前が外拝殿、そのすぐ後方が中拝殿、一番奥が大聖歓喜天(聖天)を祀る聖天堂。

本堂前には、天神様こと菅原道真を祀る社が鎮座するのだが、なぜかは不明です・・。



本堂に向って左に「聖天堂」です。目の前に鳥居がある。本尊は「大聖歓喜自在天」で、象頭人身の歓喜天として知られ、秘仏として厳重に守られている。商売繁盛・事業成功・金運・夫婦和合・良縁など幅広いご利益で知られ、関西屈指の聖天信仰の中心地となっている。




鳥居を見上げるとやっぱ寺だなという彫刻ですね。


→文殊堂へ

拝殿前の階段から上がっていきます。本堂の背後に切り立つ岩壁にある岩窟は「般若窟(はんにゃくつ)」で、役行者が梵本の般若経を納めたと伝えられています。


あそこに行きたかった・・でも行けなかった・・。人々の安寧を祈っているのだろうか??

→文殊堂・常楽殿・観音堂

文殊堂です。






文殊堂から少し階段を上がると「常楽殿」という、少し大きめの建物があります。


観音堂です。


観音堂の裏手には「遥拝所」があり、どこの遥拝所かというと「般若窟」の遥拝所になっています。「般若窟」の弥勒菩薩まで行きたいが、立入禁止です。








岩窟には弥勒菩薩が安置されており、岩船明神社(いわふねみょうじんじゃ)と弁財天社(べんざいてんしゃ)が鎮座しています。残念ながら、参拝者は立ち入ることはできません。

また「常楽殿」の辺りまで戻るとトイレの神様「烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)」で、水の神が続きます。

トイレの神様の近くに水の神様ですね。


そして「福徳大神」です。後述する遥拝所で詳細に書きます。


→多宝塔/風情を感じる石畳の道と階段
左右には寄進されたお地蔵様が並ぶ。



→大師堂・子安地蔵
奥の院の途中にあるのは、弘法大師を祀った「大師堂」などです。








→奥の院









→開山堂



その先にあるのが「開山廟」。開山・湛海律師のお墓です。



→福徳神社遥拝所
福徳大神は、その名のとおり「福」と「徳」を授ける神として信仰されている。生駒聖天の現世利益信仰と深く結びつき、商売繁盛や金運向上を願う参拝者が絶えない。宝山寺が「商売繁盛の寺」として発展した背景には、聖天信仰だけでなく、この福徳神への篤い信仰も息づいている。



頂上の神さまを遥拝。『福徳大神』はどんな神様なのか?

福徳大神
福徳大神は『古事記』『日本書紀』には見えないため、天照大神や大国主大神のような古代神ではなく、後世に成立した信仰名と考えられます。
全国の福徳神社では稲荷神(倉稲魂命・宇迦之御魂神)を祀る例が多く、「福徳大神」は商売繁盛や金運をもたらす稲荷神の別称である可能性があります。また、中国・台湾の土地神「福徳正神」の影響や、大国主神・大黒天信仰との結び付きも指摘されています。
宝山寺の場合は、聖天信仰・稲荷信仰・福神信仰が融合した結果生まれた「福徳を授ける神格」とみるのが自然で、特定の神名というより“ご利益そのものを神格化した存在”と考えられます。









→本堂周辺「庫裡/客殿」
本堂正面には「茶所」があり、お茶や和菓子が頂けますが閉まっていました。庫裡よりさらに奥には「獅子閣(ししかく)」と呼ばれる客殿があります。






最後に鳥居からの写真です。高いな~。

寺院で鳥居を見かけることがまれにあるが、それはその寺院が天部の神様を祀っているから。天部の神様とは、仏教成立以前のバラモン教の神々であり、仏教の成立後は仏教の守護神として位置づけられている。この天部の神様は穢(けが)れを嫌うことから、参拝者は鳥居をくぐり身を清めて参拝をする。宝山寺は「生駒聖天」「生駒の聖天さん」と呼ばれ、鎮守神として歓喜天が祀られている。毎月1日・16日は「歓喜天御縁日」で、商売繁盛など現世利益を祈願する人々が数多く参拝する。

▼メディア情報
これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。
▼旅行記
◆奈良⑲◆薔薇の古刹「霊山寺」と商売繁盛の聖地「宝山寺」へ──奈良・生駒日帰り旅【奈良シリーズ】奈良⑲|やんまあ@旅行記
その他
▼セットで行くところ
▼仏像展
◆大阪ミナミ③◆あべのハルカス-奈良西大寺の仏像-(前期)と 見仏記トークショー - じゃらん旅行記
あまり仏像のイメージはなく、信仰と御利益重視の寺というイメージなので、仏像好きには参拝は1回でよいかと思っていたが、今回、矜羯羅童子(こんがら)と制多迦童子(せいたか)を展示。時代は新しいが、慶派を感じさせるよい天で、童子に多い玉眼が赤みがかっているところに幼さを感じる。また、厨子入りの金色不動明王(黄色不動明王)を本尊とする五大明王も出されており、見どころである。
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