博士と妻第5回 恐怖新聞
大阪生まれの夫と神奈川生まれの妻の奮闘記
・恐怖新聞の巻
妻は私の話す昔の少年マンガの話題にもしっかり付いてくる。
妻の子供時代、友達のお兄ちゃんが少年チャンピオンが好きで、それをよく読ませてもらっていたのだそうだ。
先日はふとした事で水島新司氏の「ドカベン」の話になり、妻に口から葉っぱを生やした男は、といえば「男、岩鬼。イワキのキは鬼ね」背が低くて出っ歯のあの子は...と言うとすかさず「殿馬」と言ってのけた。
殿馬の名前がすぐに出てくるあたり、なかなかである。
そんな少年チャンピオンの中でもつのだじろう先生の「恐怖新聞」の話になり
恐怖新聞が配達される時は窓ガラスをパリーンと突き破って届けられるんだと、私は恐怖を煽るつもりで言った。
私「恐怖新聞なんていつのまにか届くねん」
妻「ふーん」
私「新聞は窓ガラス割って勝手に部屋に入ってくるねんで」
妻は当然「そうそう、あれね〜」という返事をするかと思いきや
「...それは、やだね」
と、急に素の状態で返事をしてきた。
現実世界で新聞が配達される度に窓ガラスを割られるのはたしかに嫌なことではある。
しかしつのだじろう先生の世界観の中にいた私にとって、妻の「それは、やだね」という返事はあまりにも意外すぎた。
そう、たしかに恐怖新聞は嫌な感じで届いて嫌なことがいっぱい書いてあるのだった。それを私たちは楽しんでいたのである。
妻は時に無意識に私の笑いのツボに不意打ちを喰らわして腹をじわじわとよじらせるのである。
それにしても恐怖新聞ってどんな漫画やねん...
