【3行日記】コバイケイソウの当たり年
数年に1度花を咲かせるコバイケイソウが、今年は当たり年のようです。恐らく全国各地で咲き始めているのではないでしょうか。
— 槍ヶ岳山荘グループ【公式】 (@yarigatake3180m) July 10, 2026
コバイケイソウの当たり年は水難の年だとか、遭難が多いとか言われますが、果たしてどうでしょう。
ちなみに毒がありますので食べてはいけません。 pic.twitter.com/8sJ9lBnNG9
Xのタイムラインでその言葉を見かけた。
「当たり年」とは、はて。
数年に一度しか咲かないなんて、これまで知らなかった。
そうか、先日の八島湿原で、こんなに見事なコバイケイソウをはじめて見たと感じたのはけっして気のせいではなかったんだ。
あらためて調べてみると、この植物はなんともミステリアスだ。
時季になっても花をつけない年があり、当たり年かどうかも咲いてみなければわからない。
気まぐれな植物。
天敵に食べられて全滅しないようにとフェイントをかける。咲く時は一斉に咲き、食べられてもちゃんと次世代が残る計算なのだ。
人間には毒なので、食べることは出来ない。なんとなく美味しそうなのに…
鹿は飢えるより、毒に当たるギリギリのラインで命を繋いでいる。それもすごい。
背丈は私の腰くらい。
近づくと、小さな乳白色の花が無数に集まっている。
それが一帯を埋め尽くせば、風に揺れる様子はまるでトウモロコシ畑のようだという記述を見た。
ああ、あの葉っぱのせいだな、きっと。
ちょっとトウモロコシよりは幅広だけど。
ツヤといい、葉脈の感じといい、まぁまぁ通じるところはある。
でも小梅蕙草(コバイケイソウ)と書くように、小さな梅の花のような花をつけ、葉っぱは、蕙蘭、日本のシランのようだから、この名前。
確かに、シランの葉と言われるとそうだ。
春先地面からフキノトウのようにニョキニョキと芽吹く力強い姿も、山を歩くたびに目を引く存在感だった。
何年も土の下で静かにエネルギーを蓄え、今年、一斉に白い花穂を揺らす。
その「当たり年」のパワーを、私は直接肌で感じることができた。
私の好きな昆虫の蝉にも似てる。
じっとその時が来るのを待つ。
少しだけ、今の自分を重ねた。
時はまだ…
そんな中、イワツバメに導かれるように訪れた湿原で、この上ない幸運を拾い上げた気分だ。


普段気にしない花言葉が目に入る。
「遠くから見守る」
なんか、いいなぁ。その花言葉。
花言葉、これからも気にしてみようかな。
いい時に行ったんだなぁ。
イワツバメに感謝しなくちゃ。
イワツバメに導かれて、コバイケイソウ、ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、グンナイフウロ、オカトラノオ、レンゲツツジ 標高1630m湿原へ。お花の饗宴に出会うひとり旅。
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