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榎田尤利初期作品集まとめ

この記事では、榎田尤利先生の初期作品集を紹介しています。

「榎田尤利初期作品集」は、SHY NOVELSから出ている初期作品の新装版化シリーズで、榎田先生のデビュー直後の作品を2作ずつ1冊にまとめたものが5冊出ています。

2段組のノベルズサイズなのでボリュームたっぷりで満足度が高いのが魅力。

なお、『普通のひと』『Blue Rose』は連作の2作(シリーズ作品)が1冊になっていますが、『ハンサムは嫌い。』『聖夜』『明日が世界の終わりでも』は続きものではない単発の2作が1冊にまとめられています。

新装版化にあたり、いくつか加筆修正が入っているのに加え、新装版限定の書き下ろしも収録されています。

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。記事の内容は筆者の実体験や感想に基づいており、記事の公平性を損なうものではありません。


『普通のひと』 2009年3月刊行

イラスト:木下けい子

2003年10月刊行の『普通の男』と、2006年刊行の『普通の恋』を2冊にまとめ、書き下ろしの「普通のオジサン」を加えて新装版化したものです。※書き下ろしは本編から5年後の2人を描いた短編。

ビジネス書の出版社を舞台にしたサラリーマンBLで、「普通」って何?というテーマをじっくり突き詰めていく作品。

男同士のプライドのぶつかり合いやノンケ同士のじわじわ進む関係性が丁寧に描かれている傍らで、ゲイのリアルな恋愛事情も深掘りされているので、BL初心者の方から濃いめのBL愛好家まで楽しめる作品だと思います。

カップリングは、バツイチのベテラン営業マン×元グラフィックデザイナーの新人編集者。

少し前の出版業界に踏み込んだお仕事小説としても楽しめる内容になっています。

ラブシーンはあっさりめ。攻めと受けのすれ違いは多め。

紙版は絶版になっていますが電子化済みです。※電子版には挿絵が収録されていない可能性があります。

『Blue Rose』 2012年6月刊行

イラスト:高階佑

2001年刊行の『Blue Rose』『Sleeping Rose』を2冊にまとめ、書き下ろしの「weeds」を加えて新装版化したものです。※書き下ろしは攻めと受けがやっと結ばれる短編。

自傷癖のある高級男娼が自分を切り売りしながら愛を探し求める話です。

攻めが何人も入れ替わりながら進んでいくというストーリーがBLとしては異色。

刺激の強い表現が多く、全体的にはかなりシリアスですが、最後はハッピーエンドです。

秘密のバーを舞台にした作品が好きな方にオススメ。

紙版は絶版になっていますが電子化済みです。※電子版には挿絵が収録されていない可能性があります。

『ハンサムは嫌い。』 2012年9月刊行

イラスト:小椋ムク

2002年刊行の『ハンサムは嫌い。』と2005年刊行の『無作法な紳士』を2冊にまとめ、書き下ろしの「苺と秘書」を加えて新装版化したものです。※書き下ろしは『無作法な紳士』に登場する凄腕経営者と、その秘書の秘密の関係を描いた短編。

『ハンサムは嫌い。』は、母親が経営する美容室の店長を任された放蕩お坊ちゃま×裏表のある元ヤンカリスマ美容師の恋を描いたお仕事BL。

ホモフォビアのノンケがお色気美人ゲイに骨抜きにされてしまう展開が魅力で、似た者同士のケンカップルが好きな方にオススメです。

『無作法な紳士』は、不愛想な炭焼き職人×温室育ちの財閥御曹司の年の差恋愛を描いた作品で、受けが相続争いに勝つために攻めを紳士に育てる様子が見どころ。

最初と最後だけですが、攻めが濃いめの津軽弁を話しているので方言男子好きにもオススメです。

『ハンサムは嫌い。』『無作法な紳士』のどちらも、攻めが雄み溢れるハンサムなので、男臭い攻めが好きなら楽しめると思います。

紙版は絶版になっていますが電子化済みです。※電子版には挿絵が収録されていません。

『聖夜』 2012年12月刊行

イラスト:ヨネダコウ

2002年刊行の『名前のない色』『聖夜』を2冊にまとめ、書き下ろしの「GRAY」を加えて新装版化したものです。※書き下ろしは『聖夜』の2人の10年後を描いた短編。

『名前のない色』は、初心な新人編集者×夏になるとダメダメになるワケアリイラストレーターの恋を描いた純愛BL。

『聖夜』は、北海道で出会った青年2人の30年越しの恋を描いた初恋こじらせすれ違いBLです。カップリングは、意地っ張りな陽キャノンケサラリーマン×頑固なお色気美人ゲイサラリーマン。

ただ、10年ごとに2人の気持ちや関係性が変化していく様子は見ごたえアリ。

冒頭では北海道の方言、最後には沖縄の方言が登場するので、方言男子好きにもオススメです。

紙版は絶版になっていますが電子化済みです。※電子版には挿絵が収録されていません。

『明日が世界の終わりでも』 2013年3月刊行

イラスト:藤たまき

2003年刊行の『明日が世界の終わりでも』と、2004年刊行の『largo~ラルゴ~』を2冊にまとめ、書き下ろしの「witness」を加えて新装版化したものです。※書き下ろしは『明日が世界の終わりでも』の4人がおじいさんになってからのある日を描いた短編。

『明日が世界の終わりでも』は、トラウマを持つ4人の男たちの恋を描いた作品で、作中には2カップルが登場します。

1カップル目は、恋人を抱けない美形プログラマー×傷つきながらも恋人から離れられない不器用少年の年の差カップル、2カップル目は、性に奔放なカリスマ美容師×女顔の初心な国語教師のデコボコカップルです。

ストーリーはかなりシリアスで、特に年の差カップルの方はかなり悲惨な展開を挟みますが、最後はどちらのカップルもハッピーエンドです。

刺激強めのプレイ、遊び人の初めての真剣な恋、遅い初恋が好きな方にオススメ。

ただ、受けが攻め以外とも関係を持つ展開が多いので、そういった描写が苦手な方はちょっとしんどいかもしれません。

『largo』は、音大生同士の体の関係から始まる恋を描いた作品で、関西弁の天才ピアニスト×ピアノの英才教育を受けてきた不器用ピアニストの芸術家同士のぶつかり合いが見どころです。

人嫌いのわがまま美人が一途なわんこ系男子にほだされる展開が好きな方にオススメ。

紙版は絶版になっていますが電子化済みです。※電子版には挿絵が収録されていません。

まとめ

「榎田尤利初期作品集」は、1冊で2冊分の物語が楽しめるお得なBL小説です。

ぜひ気になったものから手に取ってみてください。

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