【はじめてのひとり旅】別府で朝ごはんと温泉♨️
↑1日目はこちら。
ゲストハウス茶吉さんの居心地いい和室でぐっすり眠った翌朝、
ゲストハウスの前にある小さな朝海温泉へ向かう人々の挨拶の声で目が覚めた。
目覚めのぼんやりした頭で窓からそんな風景を眺めた。
私も朝風呂に入りたいな!
そう思った私は、手早く支度をしてチェックアウトし、2日目の最初の目的地、永石温泉へ向かった。

こういう生活の雰囲気のある道は歩くと楽しい。

はいりたい!
◆ ◇ ◆
永石温泉は、前日に行った竹瓦温泉にもどこか似ている、お寺のような佇まいの渋い和風建築だ。
番台でお金を払うとなんと200円。
驚くほど、良心的価格設定だ。
中に入ると、竹瓦温泉と同様、脱衣所から階段を下りたところにお風呂がある構造になっていた。
すでに地元の方らしいおばあさんが湯船に入っている。
旅の一発目は緊張して地元の方が通う温泉「ジモ泉」に行くのは諦めたけど、昨日の温かい出会いのおかげで、心のハードルが少し下がっている。
だけど、別府のジモ湯にはローカルなルールがいろいろあるので、やっぱりちょっとは緊張する。
でもまあ、とりあえず挨拶でしょ!と思い
「おはようございます」と心持ち大きめな声で挨拶した。
おばあさんは「おはよう」とかえしてくれた。
階段をおり丁寧に身体を洗ってから、そっと湯船へ入った。
別府のお湯はやっぱりちょっぴり熱め。
湯船の隅っこの方に体操座りをして、
静かに高い永石温泉の天井を眺めた。
天井の高い温泉は開放感があってとても好きだ。
ふと視線を戻すと、先客の地元のおばあさんが真顔でこちらをジッと見つめている視線を感じた。
え、、、もしかして何かまずいことしちゃった?!もしかして、気がつかないうちに迷惑かけちゃった?
戸惑っていると、おばあさんは「もし熱かったら、水入れていいからね」と優しく声をかけ、少しはにかんだような微笑をくれた。
観光客のわたしにはお湯が熱すぎるのではないかと気づかってくれて、話しかけるタイミングを伺ってくれていたのだ。
地元の方の優しさと柔らかい温泉が体にじんわりと染み渡る。
朝からお風呂に入ってすっきりした。
◆ ◇ ◆
朝風呂をいただいてすっきりしたあとは、また駅前の方に少し戻った。
別府の街にはモーニングができるお店がいくつかあるけれど、私は迷った末、
ロイアルホストにいくことにした。
全国チェーンのロイホなのだけど、
私はここのロイアルホストをすごく気に入っている。
今まで行ったお店の中でも、
別府のロイアルホストが一番好きかもしれない。
席に案内されると、大きな窓の向こうには少し遠くに別府の海が見える。
素敵なシャンデリアのある落ち着いた店内。
とてもいい雰囲気だけどそれだけじゃなくて、ここには素晴らしい店員さんがいる。(グーグルマップの口コミによると、おそらく店長さんらしい。)
どこが素晴らしいかというと、とにかくお客さんに対してすごくフレンドリーに声をかけていて、かといって全然押し付けがましい感じではないのだ。
すごく丁寧で物腰もすごく上品。
なんだか高級ホテルマンみたいだし、執事さんみたいだなとも思う。
ほどなくして、私のテーブルにも店長さんが注文をとりにきてくれた。
「今日はお待ち合わせですか?」と聞かれる。
「あ、いえ。実はひとり旅で来たんです」と答えてみる。
そこから、今日は鉄輪に行こうかなって思っているという話をした。
前日に、竹瓦温泉で話した女性と鉄輪の話で盛り上ったときから、次の日は鉄輪に行こうとぼんやりと決めていたのだ。
もともとは結構大きくて有名な温泉施設「ひょうたん温泉」に行こうかなと思っていた。
店長さんが「むし湯もなかなかおすすめですよ」と教えてくれた。
紳士的な店長さんにそうおすすめされたので、今回はむし湯に行くことに決めた。
焼鮭と目玉焼きのついたモーニングの和定食を食べ、ドリンクバーのトロピカルアイスティーをのみ、カモミールティーをのみ、更に欲張ってアイスココアまで楽しんだ。(アイスココアは店長さんのイチオシらしい)
小さな子供さんを連れたご家族が近くの席に座った。
しばらくして店長さんがやってきて、子どもさんに風船アートで犬みたいなものを作ってあげ、プレゼントしていた。
すごいなー器用だなー
そう思い、眺めていると他のテーブルに座っていた男性のお客さんもまた別のテーブルのアジア人の観光客らしいグループも
風船で喜ぶ子供さんを微笑ましい顔で眺めていた。
なんだか、ほんわかした優しい空間だった。

◇ ◆ ◇
ロイヤルホストを後にした私は、
近くのトキハデパートの近くからバスに乗って、鉄輪方面を目指すことにした。
だけど、なぜか遠回りのバスに乗ってしまったみたいで、当初予定していたよりも
かなり時間がかかってしまった。
それでも、無事に鉄輪のバス乗り場まで着くことができた。
◆ ◇ ◆
鉄輪の温泉街全体から湯けむりがゆらゆらと立ち登り、とっても素敵なところ。
歩いているだけで楽しい気持ち。
少し歩き、目的のむし湯に着いた。

ここは温泉と、それからあやめみたいな草(石菖)を床に敷き詰めたサウナを楽しむことができる。
実は私はサウナが大好きなので、蒸し湯にも何度も来ている。
浴衣を借りて、体を軽く流したあと、係の店員さんの案内で、石造りのその蒸し風呂の中に入った。
寝そべっているととてもいい草の香りに包まれ、ホカホカになった。
そのあと、温泉の方にも入った。
温泉は柔らかい感じの湯で、やっぱり少し熱めだけど、とても良かった。
◆ ◇ ◆
お風呂から上がったあと、蒸し湯のフロント近くのこあがりの休憩スペースで温泉たまごを食べた。
ここの温泉たまごは、かなり味が濃いとかではないのだけれども、なんか美味しい味がする。
2個も食べた。
◇ ◆ ◇
今回の旅は、合計4軒の温泉に入って大満足なので、少し早いけれど帰路につくことにした。
またバスに乗り、別府駅に帰り、夫へのおみやげを買って、特急列車へ乗り込んだ。
特急の中では、この旅の中で出会った温かい人たちのことを思い浮かべていた。
振り返ってみればひとりで旅したのに、
さみしいと思う暇がないくらい、
たくさんの優しい人々と話すことができた。
結局、旅に出るまで心配していたようなさみしい気持ちになる瞬間は訪れなかった。
ひとりでも、結構楽しめる自分にちょっとだけ自信もついた気がする。
もともと別府はかなり好きだったけど、
この旅で別府が更に大好きになった。
また別府に行きたいな。
おしまい!
