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【はじめてのひとり旅】別府が好き♨️

昨年のことだけど、はじめてのひとりたびに行ってきた!
行き先は大好きな別府。

もともと計画していた旅行ではなかったんだけど、ある日、部長から5月中に使わないといけない休みが残ったままだと指摘されたのだ。
 
「これ、期限までにちゃんと消化してね〜!」ということで、半ば強制的に取らされた2日間のお休み。

せっかくだからどこかに行きたいけど、
平日なので残念なことに夫や友達とは予定があわなかった。

「人生初のひとり旅してみようかな」
「でも、一人旅って寂しいのかな、、、」
「本当に一人で楽しめるんだろうか、うーんどうしよ、、、」
と行く直前までスマホの画面を見つめたままウジウジ悩んでいたけど、せっかくの休みに家でゴロゴロしてるだけだとそれはそれで後悔しそうなので、思い切って人生初の一人旅に出ることにしたのだ。

​◆ ◇ ◆

特急で別府へ向かうことにした。

折尾駅でせっかくだからホームで名物のとりめしでも買って、朝ごはんに車内で楽しもうかな〜なんて思っていたのだけど、売り場で値段を悩む。
予想より結構お高めだった。

​サクッと予定変更して「かしわおにぎり」を購入した。
(わたしはケチなのだ、、、)


折尾の東筑軒。
うどんも美味しいけど鶏めしのお弁当が人気 


ガタゴトと揺れる特急の車内で窓の外を眺めながら頬張るおにぎりは、美味しかった。

◆ ◇ ◆  

​別府駅に到着すると、改札を出た瞬間に、「あー温泉の街に来たんだな」とテンションがあがった。

お昼ご飯を食べるにはまだちょっと時間がある。
さあ、どうしよう。


別府駅の改札。
この暖簾すごくいいよね。
別府来たなぁって思って、思わず撮った。 


別府駅前の駅前高等温泉。
ここに入ろうかなって悩んだけど、初っ端からジモ湯は勇気出なかった、、、

​実は、別府のローカルな共同浴場(ジモ泉)は大好きだ。
だけど旅の一発目から完全に地元民の生活に溶け込んだディープな場所に飛び込むのは、さすがにヘタレな私には勇気が出ない。 

勝手に緊張してしまう。

​というわけで、まずはウォーミングアップに観光客でも入りやすい超有名どころ、「竹瓦温泉」へ向かった。

​黒ずんだ木造の、まるでお寺のような圧倒的なレトロ佇まいは圧巻だった。 

どどーん。めちゃくちゃ貫禄ある。

風情があるなぁ。
感動しつつ、女湯ののれんをくぐる。

​中に入ると、少し下がったところに脱衣所があり、服を脱いでそこからさらに階段を下りていく構造になっていた。

階段の下には、歴史ある湯船がぽつんと佇んでいて、脱衣所からお風呂の全体が少し見下ろせるようになっている。天井がものすごく高くて、独特の解放感がある空間だった。

​少し緊張しながら、階段を下りて掛け湯をし、その歴史ある湯船にざぶんと浸かっていると、隣に入っていた女性と「はぁ〜、いいお湯ねぇ」と声をかけてくれた。

年齢は私の母と同じくらい。
旦那さんと旅行の最中に別府に立ち寄ったらしい。​

「久しぶりに別府に来たんだよね。
湯けむりがモコモコしている景色が見たいんだけど、どこに行けばいいのかなぁ?」

​お風呂の響く空間でそう尋ねられたので、
「それなら鉄輪(かんなわ)ですよ!
あちこちから湯けむりが上がってます!」と教えてあげた。

他にも地元で美味しいと評判の別府冷麺のお店を教えてあげたりした。

​その後、お湯から上がって洋服を着ているときにも、その女性とのおしゃべりは続いた。

​「今回は一人旅なんですよね。急に休みが取れたから、旦那を置いてきちゃいました」

​ふとそんな話をしてみたら、「あぁ、それくらいがちょうどいいのよ!」と女性は明るく笑った。
聞けば、旦那さんがゴルフに出かけたときなんかは、「さあ、1人で何しようかな!」とあれこれ考えてワクワクするらしい。

​「夫婦っていうのはね、たまにはちょっとバラバラでいるのもなんかいいもんなのよ」

​そう語るのを聞いて、なんだかすごく納得してしまった。

確かにそうだよな、お互いそれぞれの時間を自由に楽しむのってそれ素敵なことだ。

仕事の夫を残して一人旅に出てしまったので、なんか申し訳ないなと思ったりもしたけど、彼は彼なりにわたしがいないことをエンジョイしているだろう。

​普段は人見知りしやすいタイプなのに、温泉の温かさと女性の気さくな雰囲気のおかげで、とても良い時間が過ごせた。


休憩所からの風景。
天井の感じもシャンデリアもたまらなく良い、、、
湯上がりのポカポカを休憩所でゆっくり冷ましました。

​◇ ◆ ◇

​温泉を出ると、風が心地よくて体はぽかぽか。

お腹も減ってきたので、竹瓦温泉からすぐ近くの路地裏をぶらぶら歩き、気になっていたベトナム料理屋さん「COMDIA(コムディア)」のドアを開けた。

​女性一人でふらりと入りやすいすごく良い雰囲気のお店。

ベトナム人の優しそうな店員さんが「いらっしゃいませ」と笑顔で迎えてくれて、それだけでホッとする。

​席に座り、同じように一人でご飯を食べていたお姉さんと目が合った。
「一人旅なの?」とお姉さんがはなしかけてくれたのをきっかけに話が弾んだ。

いろいろ話をしたんだけど、別府の路地裏でアジアのご飯を食べているのに、なぜか話題は「沖縄の離島の話」で盛り上がった。

​そのお姉さんが楽しそうに教えてくれた。

「友達同士で沖縄の離島に行ってね、地元の古い民宿に泊まったの。夜はそこにいるみんなで円になって、ワイワイ泡盛を飲んだんだけど、それがもう本当に楽しくて忘れられなくて〜」

​お姉さんの話す民宿の夜の空気感や、泡盛飲みながら盛り上がる光景が目の前に浮かぶようで、聞いているこちらまで楽しい気持ちになった。

​楽しいランチの締めくくりに、お姉さんから「夜ご飯を食べるなら、『食堂トンボ』さんがすごくおすすめだよ」と教えてもらった。
現地の人、しかも旅の好みが合いそうなお姉さんから教えてもらうローカルなお店。良い夜の目的地をゲットしたなぁと思った。


前菜がとても美味しかった。
野菜中心とっても繊細な味付けだった。
前菜付きにして正解だったな。
鶏のフォー
温泉後の身体に染み入る〜
ご飯が美味しすぎたのでデザートも頼んじゃった。
お店のお姉さんに「いっぱい食べるね〜」って
言われた笑

◆ ◇ ◆

​美味しいベトナム料理でお腹を満たした後、いよいよ今回お世話になる「ゲストハウス茶吉」さんへチェックインしに向かった。

​元々はお茶屋さんだったという建物をリノベーションしたゲストハウスで、一歩足を踏み入れた瞬間から、静かでノスタルジックな雰囲気に包まれる。

​通されたお部屋は、い草の香りが残る落ち着く2階の小さい和室。

ガラガラと木枠の窓を開けてみると、なんと目の前には「朝見温泉」の建物が見えた。
窓の下を眺めていると、お風呂上がりの人たちがガヤガヤと楽しそうに喋りながら行き交う姿が目に入る。

​部屋には小さな使い込まれた机がぽつんと置いてあった。

そこに腰掛けて、窓外の温泉街の日常をぼんやりと眺めていると、「昭和の文豪」にでもなったかのような気持ちになった。
静かで素敵なお宿だ。
しかも、ひとりでも2人分の料金がかからないのがひとり旅には本当にありがたい。 
わたしが泊まったお部屋は1泊5000円だった。


ゲストハウスのロビー。お庭の新緑が綺麗。
小さい机が嬉しい。お布団がひいてあった。
窓からの風景。2階のお部屋からは潮見温泉が見える。

​◇ ◆ ◇

お部屋で家から持ってきた文庫本を読みながら、しばしゴロゴロした。
​夜ご飯へ行く前に、もう一つどうしてもやりたいことがあった。

お昼に一瞬躊躇してしまった「ジモ泉」へのリベンジである。

​何せ、さっきから文豪気分を味わったマイお部屋の目の前には、まさに理想的なジモ泉「朝見温泉」があるのだ。歩いて数十秒。
お昼にいろんな人と話して旅の緊張がすっかりほぐれたおかげか、夕方には「よし、行ってみよう」と自然に勇気が湧いてきた。

​戸を開けて中に入ると、ちょうどタイミングが良い時間帯だったみたいで、湯船を独り占めできてラッキー。

新鮮なお湯がジャブジャブ注ぎ込まれている小さな湯船に浸かった。

​別府ならではの、ちょっぴり熱めのお湯にじわーっと静かに浸かる。体に染み渡る熱さを感じながらくつろいだ。

​◇ ◆ ◇

​その後、20分ほど歩いてお楽しみの「食堂トンボ」さんへ。

引き戸を開けると、どうやら私が夜の一人目のお客さんだった。

​こちらは姉妹で営まれている食堂。
カウンターなのでひとりでも入りやすい空気だった。
一皿一皿が小さめで値段もお手頃なのが嬉しい。
ハイボールもキンと冷たくて最高だった。
レモンサワーも美味しい〜

カウンター越しに「実は初めての一人旅んです」という話をしたら、お二人とも「えー!そうなの!」とすごく温かくおしゃべりに付き合ってくれて、時計の針が進むのも忘れるくらい、めちゃくちゃ楽しい夜になった。

​……ちなみに、この時の出会いが嬉しかった私は、後日、また別の機会に別府を訪れたときにも真っ先に食堂トンボさんにお邪魔した。

お店のお姉さんは私のことをしっかり覚えていてくれていた。こうして遠く離れた街で、自分の存在を大切に覚えてもらえるのって、本当にじんわりと嬉しかった。


食堂トンボさん


カウンター席でひとり旅にはありがたい✨
レモンサワー美味しかった。
せっかくのひとり旅だしアルコールはマスト!
とんでもなく美味しいフライドポテト。
揚げたてでホクホク〜
人生ベストフライドポテトかも!
なめろう大好き

◇ ◆ ◇

帰り道、夜風にあたりながら、「行く前はあんなに悩んでいたけれど、本当に勇気を出して別府に来てよかったな」としみじみ思った。

ゆっくり歩いて帰ってお部屋で読書したあと、眠りについた。

​「一人旅って寂しいのかな?」なんて、出発前はあれこれ心配していた。

​けれど、全然そんなことはなかった。

むしろ寂しさを感じてしまう暇もないくらい、行く先々で温かい人たちとの出会いがあって、めちゃくちゃ嬉しかった。

​昼間にベトナム料理屋さんで聞いた、沖縄の離島の民宿でワイワイ泡盛を飲んだ話にすっかり感化されて、「次は沖縄に行くのもいいな」なんて、早くも次の楽しい妄想が頭の中に浮かんでしまっている。

​仕事や日々の生活の中で、なんとなくすれ違ったり、寂しいなと感じたりすることもある。けれど、一歩外の知らない世界へ踏み出してみれば、別府は思ったよりもずっと温かくて、私を受け入れてくれる場所だった。

また気が向いたら、次の日の観光のことも書こうと思う。

おしまい!

 ↓その後、2日目も書きました


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